セイリングホーム’22
父の優れた特性を贅沢に継承、前途洋々たる未来へと羽ばたく。
◇牝1歳 栗毛 2022.05.15生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:スワーヴリチャード 母:セイリングホーム (母の父:Shamardal)
◇栗東・四位洋文厩舎予定
◇販売総額 2,800万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CC型
◇Point!:種牡馬としても絶好のスタートを決めたスワーヴリチャードのセカンドクロップ。サイズは中型までに収まりそうだが、牝馬にしては十分すぎる筋肉量とボリュームを誇り、パワフルな身のこなしに好感。それでいて重苦しさは一切なく、バネの利いた力強い脚捌きからはストライドの伸びや瞬発力が期待できそうだ。ハーツクライ系ながら完成度が高く仕上がりが早そうな点や、運動神経の良さなどは、父の優良な産駒に見られる最たる特長。走りに対して前向きな姿勢、火がつきやすそうな気性面などから、芝のマイルあたりで栄光を掴みたい。
◇募集時写真(2023/10/27:ディアレストクラブイースト)
◇最新近況(2023/11/6更新):北海道・浦河のディアレストクラブイースト在厩。ブレーキングを滞りなく終え、先々週よりBTC(軽種馬育成調教センター)入りを開始しています。馬体重439kg、体高151cm、胸囲172cm、管囲19.4cm(10月下旬測定)
◇高樽担当コメント:「現在はおもにハッキングの後に屋内直線ウッドチップ馬場にてハロン22~24秒ペースのキャンターを1本。前進気勢があり、牝馬らしく火がつきやすいようなところもありますが、飼葉をよく食べてくれますし、集団調教でも和を乱すことはなく、調教を進めていくなかでむしろガスが抜けてきた様子。筋量があるしっかりとした馬体にしてシャープに動けますし、バネが利いてきそうな運動神経の良い馬ですよね。父の良さも出ている感じ。仕上げやすいタイプとも言えそうです」
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セイリングホーム’22については、タイミングの問題で『気になる馬』としては取り上げられなかったのですが、それとは関係なく、なかなか魅力的な馬ですよね。ぶっちゃけスワーヴリチャード初年度産駒の活躍は、募集馬の父がスワーヴリチャードというだけで検討したくなるレベルですし、しかも本馬は、『とにかく売れそうだから父スワーヴリチャードを探せ!』みたいな経緯で買ってきた馬ではなく、初年度産駒が走る前に木村さんの牧場で配合・生産されたわけですから。
(木村さんの生産馬であれば、おそらく、お母さんになってからも応援できる!)
セイリングホーム’22
同じスワーヴリチャード産駒のオピュレンス’23が良血過ぎるので、ちょっと目立たなくなってしまっているものの、Shamardal×Monsunのセイリングホームはもともと繁殖として高いポテンシャルを持っていると思われますし、ハーツクライ×Machiavellian、スワーヴリチャード×Giant's Causewayといった要素を組み込みつつも、5代アウトブリードのとても綺麗な血統表になっています。(詳しくは竹内さんの血統診断をm(_ _)m)
加えて最新近況によれば、ブレーキングを無事に終えてすでにBTCでの調教が始まり、「筋量があるしっかりとした馬体、シャープに動けるし、バネが利いてきそうな運動神経の良い馬」と高い評価をもらっています。課題は「火がつきやすい」気性面かな?とも思いますが、それは今後の成長次第とも言えるでしょうし。。
まあ、燃えやすい気性は前進気勢や闘争心と紙一重でもあり、決してマイナスばかりではないですから。それに、そもそも本馬はバランスが良い綺麗な馬体をしており、動画でキビキビ歩く姿には(近況にもある)運動神経の良さを感じます。父スワーヴリチャードの勢いと2,800万円の募集価格を考えると、長く様子見できる馬ではないと思われます。
ということで、22年産馬はミスペンバリー’22で打ち止め、と考えていた私の気持ちは揺らいでいます。あまり様子見できないとしたら、いっそ気持ち良く12日に出資をしてしまおうか…などと良からぬ考えが頭の中を駆け巡り…
いや、まだ解禁日までには数日ありますので、もう一度頭を冷やして考えたいと思いますm(_ _)m(^^;)
ミスペンバリー’22
賢母が送る最後の産駒、世界を魅了した兄パンサラッサに続け。
◇牡1歳 鹿毛 2022.03.25生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:レイデオロ 母:ミスペンバリー (母の父:Montjeu)
◇美浦・鈴木慎太郎厩舎予定
◇販売総額 5,000万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇Point!:世界を魅了した兄パンサラッサと同じくキングカメハメハ系種牡馬が配された募集本馬は、賢母が送るラストクロップ。小柄で細身に映った幼少期の馬体は春先頃から急成長を見せ始め、各所の肉付きが増すにつれて性格も勇ましくなり、運動量も増加。ミドルサイズの質感あるフォルムへと変貌を遂げている。人に対して従順な態度を示し、初期馴致も大人しくクリアできた経緯は頼もしく、兄姉それぞれが眩い個性を放つ優秀な血脈から、また新たなヒーローの誕生を予感。ダービー馬である父の色合いも濃く、距離の融通性がありそうだ。
◇募集時写真(2023/10/27:シュウジデイファーム)
◇最新近況(2023/11/6更新):北海道・浦河のシュウジデイファーム在厩。ブレーキングを滞りなく終え、10月中旬よりBTC(軽種馬育成調教センター)入りを開始しています。馬体重435kg、体高157cm、胸囲176cm、管囲19.5cm(10月下旬測定)
◇岸本担当コメント:「現在は週に2~3日ほどBTCに出向き、トラック2000mのウォーミングアップ後、坂路にてハロン20秒ペースのキャンターを1本。同時期のパンサラッサと同じくらいのサイズ感ですね。多少敏感なところがあるとは言え、兄のように立ち上がるようなことはしないですし、前向きで素直な性格の持ち主。飼葉をよく食べ、健康体です。気のいいタイプで行きっぷりも良好ですので、今は我慢させるような走りを教えつつ、全身を使ったフォームで走れるようトレーニングを積んでいければと思います。楽しみな馬ですよ」
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追加募集馬の近況更新は金曜日かな?と考えていましたが、週明け早々にアップしてくれたのはありがたいです。お陰で私が勝手に『馬体はおそらく現状430kg前後と推測される』などと書いていた測尺情報についても確認できましたし、またひとつ安心要素が増えたのではないでしょうか。
ちなみに、「同時期のパンサラッサと同じぐらいのサイズ感」について確認したところ、パンサラッサは1歳10月初旬の測定で440kgでしたので、確かに似たり寄ったりの馬体重。ついでに下の写真が2018/10/19更新のパンサラッサなのですが、さすがにバランスの良い好馬体をしていて、これなら今募集されても出資しちゃうと思います(^^ゞ
さらに、1歳11月時点のパンサラッサの近況は以下の通りでしたから、BTC入りに関してはミスペンバリー’22の方がひと月ほどは早いです。もちろん、BTCに早く入れば良いというものではないですが、パンサラッサが20秒ペースを乗るようになったのは1歳年末ぐらいからで、ミスペンバリー’22が順調なのは間違いないと思います。
◇パンサラッサの2018/11/19近況:シュウジデイファーム在厩。初期馴致を滞りなく終え、現在はウォーキングマシン50分、場内の馬場にて騎乗してのダク及びハッキング運動を消化しています。
◇石川代表コメント:「(初期馴致に関して)気の悪さを見せることもなく、こちらが与えた課題を次々とこなしてくれましたし、飲み込みは早いほうでしたよ。現在は騎乗しての集団調教を日に30分程度。落ち着いた精神状態で取り組んでくれています。良血馬らしく馬っぷりが良く、堂々としている感じ。そう遠くないうちにBTC(軽種馬育成調教センター)入りして乗り進めていけるものと思われます」
ミスペンバリー’22の様子については、「多少敏感でも兄のように立ち上がるようなことはしないですし、前向きで素直な性格の持ち主。飼葉をよく食べ健康体です。気のいいタイプで行きっぷりも良好」「今は我慢させるような走りを教えつつ、全身を使ったフォームで走れるようトレーニングを積んでいきたい」とありますので、どちらかと言うと燃えやすい性格、スイッチが入るとビューンと行っちゃいそうなタイプなのかな?と…。
まあ、これが元気があり余って調教に支障が出るほどだと困るのですが、現状、そんな心配は全くないようですし、ミスペン仔の成功パターンを思い起こすと、のんびりしているよりは多少ヤンチャな方が良いんじゃないかと思います。
ということで、今のところミスペンバリー’22への出資を躊躇する情報はありません。この感じだと、ソコソコ以上に人気をしちゃいそうな雰囲気ですから、心して11月12日の朝を迎えたいと思います( ・`ー・')キリッ