【安田記念】レース展望:サンスポZBAT!
東京のGI5連戦もいよいよ最後となり、6月2日に安田記念(芝1600メートル)が行われる。今年は香港から2頭参戦するなど、豪華メンバーが集結した。
日本の競馬ファンにもなじみ深いロマンチックウォリアー(C・シャム、騸6歳)が実績ナンバーワンといえる存在。ここまで獲得したG1タイトルは7つ。前走のクイーンエリザベス2世Cでは、大外からストライドを伸ばし、プログノーシスなど日本勢をまとめて飲み込んだ。昨秋にオーストラリアのコックスプレートを制しているように、海外遠征&左回りも攻略済み。2000メートルがベストのタイプだけにマイルの流れに対応できれば、G1・8勝目が見えてくる。
もう1頭の香港馬ヴォイッジバブル(P・イウ、騸6歳)もチャンス十分。昨年の香港ダービー(芝2000メートル)の優勝馬だが、マイルでもG1のスチュワーズC勝ちをはじめ、香港マイル2着、チャンピオンズマイル3着と実績はトップクラス。距離適性の面ではロマンチックの上をいく存在だ。2006年ブリッシュラック以来の香港馬Vなるか。
迎え撃つ地元日本の最右翼はソウルラッシュ(栗東・池江泰寿厩舎、牡6歳)だ。前走のマイラーズCでは、渋った馬場をものともせず2着セリフォスに1馬身3/4差の完勝で重賞3勝目をゲット。近走で着用していたブリンカーを外し、精神面の成長も示した。円熟味を増した今年こそ、13、9着に終わった過去2年のリベンジを果たす可能性は十分ある。
セリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡5歳)は昨年の後半こそ不振に苦しんだが、年明け初戦のマイラーズC(2着)で本来の走りを取り戻してきた。近年のマイル戦線を引っ張ってきた実績馬が復調気配となれば侮れない。
ヴィクトリアマイルでは末脚不発で8着だったナミュール(栗東・高野友和厩舎、牝5歳)も帰国2戦目で上積みがありそう。仕切り直しの一戦で名誉挽回だ。
パラレルヴィジョン(美浦・国枝栄厩舎、牡5歳)は前走のダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇。芝マイルは2戦2勝と高い適性を見せている。本調子を取り戻してきたステラヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎、牡6歳)も怖い存在。最年長ダービージョッキー・横山典弘騎手が鞍上なのも心強い。
ほかでは、昨年4着のガイアフォース(栗東・杉山晴紀厩舎、牡5歳)、ヴィクトリアマイル2着フィアスプライド(美浦・国枝栄厩舎、牝6歳)、同舞台の東京新聞杯を昨年勝っているウインカーネリアン(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡7歳)、東京は堅実なレッドモンレーヴ(美浦・蛯名正義厩舎、牡5歳)なども上位進出をうかがう。
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ロマンチックウォリアーが前走クイーンエリザベス2世Cを勝ったあとに、『安田記念参戦か?』との話が出た時は、『本当に来たら面白いなぁ…』と思ったものですが、フタを開けてみたらロマンチックウォリアーに加えてヴォイッジバブルもと、今年の安田記念には香港から2頭の強豪が参戦することになりました。
ロマンチックウォリアーについては今さら言うまでもなく、マイル路線のゴールデンシックスティと並ぶ伝説級の強豪馬。一説によると安田記念のあとは宝塚記念に参戦するプランもあるとのことで、もしもこの馬が本調子であり、さらに日本の馬場に対応するようならアッサリと、まとめてやられちゃっても文句は言えないレベルです。
もう一頭の香港馬、ヴォイッジバブルも全く侮れない存在。香港マイル2着、チャンピオンズマイル3着と聞くだけだとアレですが、要するに、ゴールデンシックスティには勝ってないけれどセリフォスには普通に先着している、という馬なので。。こちらも日本の馬場、府中コースに対応できればロマンチックウォリアー並みに怖い存在でしょう。
ただ、今の東京競馬場は先日のダービーを見ても分かる通り、インをうまく立ち回って抜け出す馬がいた場合、外からそれを交わすのは相当に大変ですからね。いくら伝説級の強豪といえども、日本馬が府中コースで外国馬に簡単にやられるわけにはいきませんし、さらに言えば、種牡馬入りをめざす馬たちにとって香港のセン馬にやられるのは口惜しいハズですから(^^;)
いずれにしても、今年の安田記念は本当に面白そう。
何年か前には私もバスラットレオンやキングエルメスでこの舞台に立つことを夢見ていたのですが、いろいろ事情があって(^^;)今年も観戦するだけになってしまいました。こうなってみると、なかなか安田記念に出るのも大変なことですが、それはさて置き、とにかく春シーズン締めくくりのG1を楽しませてもらおうと思います(^^)