パーフェクトラヴ’23
母の半兄にクレッシェンドラヴ、快活な愛娘が名牝系へと昇華する。
◇牝1歳 鹿毛 2023.03.02生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:サンダースノー 母:パーフェクトラヴ (母の父:オルフェーヴル)
◇美浦・田村康仁厩舎予定
◇販売総額 1,400万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇Point!:母の半兄に重賞2勝馬クレッシェンドラヴ、いとこに3歳時に2連勝したランドオブラヴがいるハイアーラヴの系譜。トップラインの良さが目に留まる見映えのする好馬体の持ち主であり、広大な放牧地の端から端までを快活に駆け回る姿がとても印象的。ときおりテンションが上がり、群れの仲間とは異なる行動をとることもあるが、人と関わるマナーは守れており、写真撮影なども難なくこなすなど、状況をしっかりと見極めることができている。その走りや母系のスタミナ面からも距離は1800m以上をイメージ。芝・ダート双方に対応してくれそうだ。
最新近況(2024/11/15):小国スティーブル在厩。周回コースでの軽いキャンターに加え、週2回、坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。馬体重432kg(11月中旬測定)
「疲れが出る馬もいるなかで、本馬はいたって順調にやれていますよ。馬体の雰囲気からはダートっぽくも見えますが、動かせば動かすほど軽快さやフットワークの良さが目立ちますし、硬さがなく歩様も伸びますので、やはり芝のイメージですかね。飼葉喰いや脚元、操縦性などもまったく問題なし。優等生です」(小國代表)
◇最新写真(2024/10/18更新:小國スティーブル)
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先週金曜日の近況更新で評価を上方修正した募集馬の2頭目は、パーフェクトラヴ’23です。
本馬については9月末の見学会で評価が爆上がりし、一気に出資検討対象上位馬に食い込んでいたわけですが、その一方で『次の出資は牡馬を優先したい』という事情により、事実上、検討は一時棚上げになっていました。
ところがですね、23年産の牡馬で有力候補としていたクエストフォーラヴ’23の近況によれば、ハッキングから20秒ペースまで進めたところ疲れが出た云々…という話ですし、11/3の414kgに対して11/1も変わらずの414kgと、どうも思ったほどの成長が(今のところは)見られていないんですよね。
クエストフォーラヴ’23は血統背景も良いし、見学会で見た時もなかなかイイ馬だなと感じていたのですが、私の好みを加味して言うと、一歩踏み出して出資するほどの決め手に欠けるなぁ…というのが正直なところです。(クエストフォーラヴ’23は満口直前まで来ていますので、来月にはコロッと出資しているかもしれませんが(^^ゞ)
話が逸れましたが、要するに、牡馬か牝馬かに拘り過ぎるあまり、その時に一番良いと思う馬を逃す手はないよなと…。
その前提で考えれば小國代表の「疲れが出る馬もいるなかで本馬はいたって順調。ダートっぽさもあるが、動かせば動かすほど軽快さやフットワークの良さが目立ち、硬さがなく歩様も伸びるのでやはり芝のイメージ。飼葉喰いや脚元、操縦性などもまったく問題なしの優等生」というコメントは、見学会時に仕入れた情報からさらにトーンが上昇していますし、今後もペースが上がれば上がるほど良くなっていく可能性を感じますよね。
馬体のバランスの良さは写真の通りですし、現状で433kgあれば牝馬の標準サイズにはなりそう。気性面はこれからとしても、サイズ的な心配がないのは安心感につながります。また、父サンダースノーは地味目な印象ながら、その分、お値段は1400万円と広尾TC的にはリースナブルゾーンですから、ある種のハードルの低さがあるのも確かでしょう。
などなど考え合わせていくと、この世代最大のダークホースはこの馬じゃないのかな?という気がしてきます。(もう一頭の有力候補だったストームハート’23は、迷っているうちに満口になってしまいました(^^:))
あとはそうですねぇ、今朝の記事で触れたエンパイアブルー’23も本馬もまだ『募集中』のままで、入厩直前まで(?)じっくり見極められそうなのも、今となってはプラスポイントかも。。
ということで、23年産馬は現在の4頭に加えてあと1、2頭と考えていますが、その顔触れが決まるのは結構先のことかもしれませんm(_ _)m(More Than Sacred’23も今のところ『募集中』のままですし…(^^ゞ)
エンパイアブルー’23
世界の名牝系を継ぐ女帝候補、美しく鮮やかなブルーの風が立つ。
◇牝1歳 鹿毛 2023.04.21生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:ルヴァンスレーヴ 母:エンパイアブルー (母の父:エンパイアメーカー)
◇美浦・高栁瑞樹厩舎予定
◇販売総額 3,800万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:倶楽部出身の良血馬エンパイアブルーの4番仔。4月下旬生まれの牝馬でもあり、現時点では薄手でシャープな体つきだが、放牧地における俊敏でスムーズな身のこなしや大きめのストライドなどからは素質の高さが窺い知れ、この先の成長によって迫力が備わってくれば、スピーディかつ瞬発力ある走りを見せてくれそうだ。気性は素直で扱いやすく、人にも馬にも友好的。血統背景からはダート寄りのイメージも、自身の雰囲気からは芝向きの印象があり、距離の融通も利きそうな本馬。月日の経過や経験の蓄積とともに大きく花開いてくれるだろう。
最新近況(2024/11/15):吉澤ステーブル在厩。現在は、おもにBTCの坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。馬体重433kg(11月中旬測定)
「一歩進んだ調教メニューを消化できており、併走馬を蹴ろうとするぐらいの闘争心。ただし、決して煩い馬ではなく、登坂時も真っ直ぐブレずに駆け上がってきますからね。スピーディな走りですし、安定感があり、跳びもきれいな方だと思います。この調子でハミ受け、操縦性をさらに高めていきましょう」(本田広報担当)
◇最新写真(2024/10/18更新:吉澤ステーブル)
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先週金曜日に当歳、1歳馬の近況更新がありました。その内容を踏まえたうえで、これまでより評価を上方修正した方が良いかな?と感じた馬を2頭ピックアップして紹介します。
と、すでに1頭目がエンパイアブルー’23であることは上に載せたプロフィールでバレバレなわけですが、それはさて置き、本馬はもともと注目馬として出資検討の対象だったものの、ここ最近の私の目は牡馬であるクエストフォーラヴ’23やMore Than Sacred’23などに向いていましたので、どちらかというと静観モードに近くなっていました。
ただ、ここに来て半兄のマジックブルー(父マジェスティックウォリアー)が1勝クラスで健闘し、もう一頭の半兄ブルータス(父リオンディーズ)も4戦して2着3回、4着1回と初勝利が目前に迫る走りを見せてくれています。こうなると、やはりエンパイアブルーの仔は私を裏切らないんじゃないかと思えてきまして(^^ゞ
いや、そんな個人的な思い入れにはどうでもイイのですが、少なくとも父がマジェスティックウォリアーであろうがリオンディーズであろうが、ソコソコ以上に走る産駒を出したのはエンパイアブルーの優秀さの証明だと思いますし、父がルヴァンスレーヴに替わり、牡馬が牝馬になったとしても産駒は水準以上のレベルをキープしていると思うんですよね。
気掛かりといえば、ルヴァンスレーヴの種牡馬成績が現在までAEI:0.92(総合)、中央に限ってはAEI:0.61と期待したほどではないことですが(それなのにお値段がブルータスの2600万円から3800万円に上がっている(^^;))、基本的にダート寄り種牡馬は早い時期のAEIが厳しめに出てしまいますし、ルヴァンスレーヴの評価もまだこれからですから…。
そんな中、吉澤ステーブル本田さんの評価は「登坂時も真っ直ぐブレずに駆け上がってきます。スピーディな走りで安定感があり、跳びもきれいな方」と、兄ブルータスの同時期を上回るもので、これはかなり良いんじゃないかと。(こなしているメニューも同時期のブルータスと同じか少し進んでいるくらいで、その中での評価ですから)
馬体重の433kgについては、これまたブルータスの同時期とほぼ同じ。すでに牝馬であってもサイズ不足、ひ弱さを心配する必要はないところまで成長しています。実際、9月末の見学会でもブルータスよりひと回りしっかりしている印象でしたし、馬体のバランス、雰囲気といった点でもブルータスに全く引けを取っていないと思います。
そう考えると、私が主張していたエンパイアブルーには(ルヴァンスレーヴじゃなくて)キンカメ系を!に合っていないからと言って、わざわざ本馬への出資を避ける必要はないのかな?とも思えてきまして、実は再び本馬が出資候補の最有力に近づきつつあるんです。(全く節操がない話で申し訳ありませんm(_ _)m)
ちなみにですが、父キンカメ系との産駒は、いずれ登場するであろうパンサラッサ×エンパイアブルーまで待つ…でもOKかなと。当歳にはルヴァンスレーヴ進化形(?)のエフフォーリアとの牝馬がいますし、それも含めてエンパイアブルーとは一蓮托生の一口馬主ライフ(ミスペンバリーやステラリードがそうであったように)でもイイかな?と考え始めています。