【ジャパンC】ドウデュースが押し切りV!G1連勝で史上3頭目の秋古馬3冠制覇に王手:サンスポZBAT!
第44回ジャパンカップ(3歳以上オープン、G1、芝2400m)は、武豊騎手の1番人気ドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が後方追走から勝負どころで勢い良く外々を回って直線に入ると末脚を発揮し、半ばで早くも先頭に立ちそのまま押し切りV。天皇賞・秋からのG1連勝で、2000年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイに続く史上3頭目の秋古馬3冠制覇に王手をかけた。武豊騎手は16年キタサンブラック以来8年ぶりのジャパンC勝利で、歴代単独トップの5勝目。タイムは2分25秒5(良)。
クビ差の2着にはシンエンペラー(8番人気)とドゥレッツァ(7番人気)が同着となった。
ジャパンCを勝ったドウデュースは、父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ、母の父VIndIcatIonという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は16戦8勝(うち海外3戦0勝)。重賞は21年朝日杯FS(G1)、22年日本ダービー(G1)、23年京都記念(G2)、有馬記念(G1)今年の天皇賞・秋(G1)に次いで6勝目。友道康夫調教師は17年シュヴァルグランに次いでジャパンC2勝目、武豊騎手は1999年スペシャルウィーク、06年ディープインパクト、10年ローズキングダム、16年キタサンブラックに次いで5勝目。
◆武豊騎手(1着・ドウデュース)「期待を背負っていたので応えたい気持ちが強く、ホッとしています。ペースが遅すぎて馬が全力で走りたがっていたので抑えるのに苦労しました。動き出しは早いかと思いましたが、もつんじゃないかと思って自信を持っていきました。自分のことよりも、ドウデュースがラストシーズンということで何とかタイトルをと強く思っていました。天皇賞、ジャパンCと勝てて、この馬の走りができてうれしいです。世界を代表する馬が来てくれて戦うことができてうれしいですし、勝てたことはさらに価値があると思います。このあとの状態によりますが、無事なら有馬記念が最後でそこで引退と聞いています。何とかいい最後をと思っています」
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桁違いの末脚で天皇賞・秋を制していたドゥデュースが、返す刀でジャパンカップを快勝しました。
2着馬との着差はわずかだったものの、1000m通過62.2秒のスローな展開の中、ずっとギリギリの折り合いで後方待機をしていましたからね。普通の馬であれば嫌気がさしても仕方がないカタチだったと思いますが、それにもかかわらず4角手前から外を回って馬なりで進出、直線でアッという間に先頭に立ったのは、抜群の瞬発力とスピード、そして競走馬に必要な強い気持ちの証明でした。
レジェンド武豊騎手もドゥデュースを完全に手の内にいれていますし、万全の状態であればこのコンビは強い…という当たり前のことを当たり前にやってのけたのはさすがのひと言。今さらながら、余ほど肝っ玉が太いのだろうと思いました(^^:)
これはアレですね、久々の『秋古馬3冠チャレンジ』になる有馬記念は例年以上に盛り上がりそう。。もちろん何が勝つかは分かりませんが、年末の競馬が盛り上がるのは、一競馬ファンとしてとてもワクワクしますよね!
そして展開がハマったとは言え、積極的に逃げたシンエンペラー、道中で仕掛けたドゥレッツァの2着同着もお見事でした。まあ、いずれもスローペースを読み切った坂井瑠星騎手、ビュイック騎手のナイスプレーによるところが大きかったと思いますが、それでも馬に力がなければああはならないわけで、最後までドゥデュースに楽をさせなかったのはスバラシイ頑張りでした。
ちなみに広尾TC馬にたくさん乗ってくれている坂井瑠星騎手の最近の活躍は嬉しい限りですし、ドゥレッツァは現在募集中であるMore Than Sacred’23の半兄という…。走破タイムは2分25秒5ではありましたが、ジャパンカップで差のない2着は勲章と言って良いですし、もしかしたら現状今ひとつ(?)である売れ行きの後押しになるかもしれません。
More Than Sacred’23… どうしようかなぁ(^^ゞ
**2024/11/24東京12R ジャパンカップ(G1/芝2400m)・良**
ジャパンカップ(国際招待)【2024年11月24日東京12R】:競馬ラボ
【京都2歳S】エリキングが豪快に差し切り無傷3連勝! 藤田晋オーナーは昨年のシンエンペラーに続く連覇:サンスポZBAT!
第11回京都2歳ステークス(2歳オープン、G3、芝2000m)は、川田将雅騎手の1番人気エリキング(牡、栗東・中内田充正厩舎)が中団追走から勝負どころでやや手応えが怪しくなるシーンがあったが、直線では豪快に伸びて差し切りV。デビューから無傷3連勝で重賞初制覇を果たした。「ウマ娘」藤田晋オーナーは昨年のシンエンペラーに続く連覇を達成。タイムは2分0秒9(良)。
1馬身1/4差の2着にはジョバンニ(3番人気)、さらに1馬身差遅れた3着にクラウディアイ(4番人気)が入った。
エリキングは、父キズナ、母ヤングスター、母の父High Chaparralという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は3戦3勝。重賞は初勝利。中内田充正調教師、川田将雅騎手ともに京都2歳Sは初勝利。
◆中内田充正調教師(1着 エリキング)「一瞬、ひやっとしました。まだ動けないのか、と。ジョッキーに動かされてようやく動きましたね。そのあたりが幼いというか、成長の余地を残しているところですね。それでも結果を残してくれたので先々につながってくると思います。普段はやんちゃでも、競馬に行けば勝ってくれる。競走馬として一番大事なところですからね。(今後)馬の様子を見ながら、オーナーと相談してですね。(年末は)使わないと思います。来年に備える予定です」
◆藤田晋オーナー(同)「ホッとしました。昨年(シンエンペラーで勝利)は、キャピタルSのドーブネで口取り式に出ていましたからね。年末は使わないと思います。来年のクラシックを目指してほしいですね」
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遅くなりましたが、昨日、行なわれた京都2歳ステークスについての感想を少しだけ。
まず、キズナ産駒のエリキングが勝ってエピファネイア産駒のジョバンニが2着、サートゥルナーリア産駒のクラウディアイが3着だったのは、今年の2歳種牡馬リーディングそのままの構図で面白いなぁと。
ちなみにキズナが種牡馬入りした当時はまだディープインパクトが健在で、正直それほど期待されておらずに種付料は250万円からのスタートでした。それが、2025年には2024年の1200万円から2000万円にアップするわけで…。種付料が1000万円を超えてからの産駒の活躍を見ると、今後も重賞級の大モノがポンポン出てくるのではと思えてきます。
それから、エリキングについてですが、調教師のコメントにもあるように、そのレースぶりはいかにも幼いというか荒削りというか、コーナリングが上手ではないし反応は良くないしで、あの手応え、あの状況からよく差し切ったと思います。
逆に言えば、これで完成期を迎えたら相当に強い可能性が高いですし、年末の中山を使わずに成長を促し、バッチリ鍛えて来年のクラシックをめざしたい…という中内田調教師のお気持ちがよく分かる気がします。
ただ、気持ちの面で難しいところがあったり生来の不器用タイプだったりすると、時間をかけて鍛えたからと言って必ず良くなるワケではないので。。エリキングが果たしてどこまで強いのか、強くなるのか、今後も注目していきたいと思いますm(_ _)m
**2024/11/23京都 京都2歳ステークス(G3/芝2000m)・良**
ラジオN杯京都2歳S【2024年11月23日京都11R】:競馬ラボ