栗東トレセン在厩のバスラットレオンは、31日朝、坂路で古川奈穂騎手を背に追い切られています。
- 24.10.31 古川奈 栗東坂重 1回 52.2-37.7-24.5-12.2 馬ナリ余力
◇古川奈穂騎手のコメント 「初勝利に導いてくれた思い出深い馬ですし、競馬の勝ち方を教えてくれるなど、色々な経験をさせてくれた馬ですからね。もう一度、しかも私自身初めての騎乗となるG1級のレースにおいて本馬のラストランの手綱を任せていただき、本当に嬉しく思っています。追い切りも以前と変わらずパワフルな動きでしたし、スタートを決めてこの馬のリズムで運びたいところ。その背中で3年半の成長を感じてもらえるよう、しっかりと準備をして、いい競馬をしたいと思います」
◇岡助手のコメント 「世界各国、全国各地で頑張ってくれたバスラットレオンのラストラン。まずは無事に、そしていいレースをして欲しいと思っています」
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ラストランに向けて、古川奈穂騎手が立派な決意表明をしてくれました。
思い起こせば古川奈穂騎手の初勝利は…
バスラットレオンの背中につかまっていたら、馬が勝手に勝ってくれた…みたいなことも言われがちですが、実際にレースを見直すともちろんそんなことはなく、まだ慣れない中でも冷静に、一生懸命バスラットレオンを気分良く走らせようとしている姿が印象的ですし、実際、あの勝利がニュージーランドT制覇にも繋がったわけですからね。
その彼女から「背中で3年半の成長を感じてもらえるよう、しっかりと準備をしていい競馬をしたい」などというコメントが聞けるとは、3年半という時間の中で、様々な経験をした若者の成長が嬉しい的な、いうかにもオッサン臭い感想を持ってしまうのも致し方ないところでしょう。(ちょっと何を言っているのか分かりにくくてスミマセン(^^:))
ラストラン当日まであとわずか。。海外でも一緒に過ごした岡助手はじめ、厩舎の皆さんにも様々な思いがあるでしょうし、最後にバスラットレオンらしい走りを見せてもらえたら最高ですm(_ _)m
【2024/10/19東京 富士ステークス(G2/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
栗東トレセン在厩のエスペシャリーは、30日、Cウッドを併せ馬で追い切られています。
- 24.10.30 助 手 栗東CW不 3F - - -37.6-11.0(6) 末強め余力
ゴージャス(二歳1勝)馬ナリの外0.3秒先行同入
- 24.10.27 助 手 栗東坂良 1回 59.0-44.0-28.1-13.7 馬ナリ余力
- 24.10.23 藤岡佑 栗東CW良 6F 85.8-68.9-53.3-38.1-11.1(6) 馬ナリ余力
ゴージャス(二歳1勝)末強めの内1.0秒追走同入
◇井上助手のコメント 「テンが遅かったとはいえ、しっかり動けていましたし、先週に引き続き10秒台が出そうな勢いでしたからね。折り合いもつきますし、順調ですよ。一度レースを使ったことにより、心身ともに強くなってきた気がします。以前は調教後に飼葉を残すことがありましたが、今はしっかり食べてくれており、体調管理もやりやすくなりました。来週11月10日(日)京都3R 2歳未勝利(芝1600m)に向かいます」
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先々週にCWを88.1-71.5-53.7-37.8-11.6秒(馬ナリ)からスタートして、先週が85.8-68.9-53.3-38.1-11.1秒(馬ナリ)、そして今週が不良馬場の中で37.6-11.0秒ですから、井上助手から力強いコメントがもらえたのも当然かもしれません。
しかも、「先週に引き続き10秒台が出そうな勢いでした」という時計面の話だけではなく、折り合いの話、そして調教後に飼葉を残さなくなったことなど、全体的に心身が成長している様子が伝わってきて心強いです。
これはあくまで個人の感想、何となくの勘ではありますが、初戦のレースぶりなどを見直すと、エスペシャリーにはむしろ1400mよりマイルの方が合っているのではと。。そのあたりの答え合わせが来週できるだけでなく、場合によってはもっと距離が延びても全然対応できるのでは?とか、先々を占う意味でもとても楽しみです(^^)
美浦トレセン在厩のマードラドは、31日朝、ウッドをせ馬で追い切られています。10/30の馬体重は472kgです。
- 24.10.31 内田博 美南W稍 5F 67.0-52.0-37.5-12.0(5) 一杯に追う
エアロソニック(古馬1勝)馬ナリの内0.8秒追走同入
- 24.10.27 助 手 美南坂良 1回 60.0-43.7-28.7-14.4 馬ナリ余力
- 24.10.17 内田博 美南W良 5F 67.7-52.8-38.7-12.2(5) G前仕掛け
ウインマイルート(古馬2勝)馬ナリの内0.7秒追走同入
◇鈴木慎調教師のコメント 「先週追い切りを控えたことですし、来週の出走予定ですので今週はしっかりと。頭が高い走法は変わらず、最後のキレといった点ではもうひとつですが、力強さや体力はついてきていますよ。あとはゼロか100のどちらかしかない気持ちをもう少しうまくコントロールできるようになるといいですね。これ以上攻め込むと精神的に煮詰まってくる気配もありますので、負荷とのバランスに注意しつつ、予定通り11月10日(日)東京5R 2歳新馬(芝1600m)でデビューできればと思います」
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デビュー予定の一週前となる今週は、内田騎手を背にウッドで67.0-52.0-37.5-12.0秒(一杯)。稍重馬場だったようなので一概には言いにくい状況ながら、正直、終いの伸びがもっとあってもイイ気はします。。そのあたり、鈴木慎先生にも「頭が高い走法は変わらず、最後のキレといった点ではもうひとつ」と言われちゃいましたしね(^^:)
ただしマードラドについては、シュウジデイファ―ム在厩時から脚を溜めて直線の伸び、切れ味で勝負するタイプではないと考えていましたから、「最後のキレがもうひとつ」なのは全然想定内です。もちろん程度問題ではありますが、私の勝手なイメージでは、あまり抑えつけずに気分良く走らせたら最後まで速かった…みたいなタイプになれたらいいのになと…。
まあ、性格についても「ゼロか100のどちらかしかない」と言われてしまうなど、現状、課題が満載なのはよく分かりました。しかし、こういうタイプには伸びしろがたくさんあるとも考えられますし、何より、レースに出るたびにハラハラドキドキさせてもらえるので面白い! ということで、引き続き厩舎の皆さんと内田騎手には、くれぐれもよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
栗東トレセン在厩のコンタンゴは、30日、Cウッドで長めから追い切られています。
- 24.10.30 小牧加 栗東CW不 5F 66.5-50.5-36.7-12.6(6) 一杯に追う
ムジェロ(古馬2勝)末強めの内2.0秒追走1.2秒遅れ
- 24.10.27 助 手 栗東坂良 1回 55.0-40.5-26.2-12.9 馬ナリ余力
アスクシュタイン(二オープン)馬ナリを2.5秒追走0.2秒先着
- 24.10.24 小牧加 栗東坂良 1回 52.6-38.4-25.4-12.9 一杯に追う
コズミックダンサー(新馬)一杯を0.8秒追走同入
◇田代j助手のコメント 「来週あたりでのデビューも候補としては挙がっていますが、先週の坂路で好タイムが出たとは言え、まだ体と心が噛み合っていないようなところもありますからね。終いでしんどくなってしまったあたりはもうひと成長が必要ということでしょう。ほんの少し背丈が伸びたような気も。引き続きじっくりと調教を続けていきます」
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先週の『坂路強め』ではなんとか合格点がもらえたものの、今週の初のCW本格追いでは「まだ体と心が噛み合っていない。終いでしんどくなってしまった」と、一発合格点がもらえなかったようですね。
ただ、今回が初めての本格的なコース追いだったことに加え、不良馬場がパワータイプではないコンタンゴに何等か影響していたとも考えられますし、あまり残念がる必要はないのかなと。。田代助手は「ほんの少し背丈が伸びたような気も」とも仰っていますし、今回の追い切りは、成長過程における一つのイベントを経験した、くらいに考えておこうと思います。
その上で、追い切りの動きを見たうえで「引き続きじっくりと調教を続けていく」となったのは、いかにも藤原厩舎らしくて好感です。デビューが近いからと言って変に慌てるところがないですし、かと言って馬のペースに合わせるだけでなく、やるべきことをしっかり教え込み、鍛えていくスタイルは相変わらずだと感じます。
トレセンに長く居続けると気持ちの問題が出てくるかもしれず、そこは難しいところかもしれませんが、来週のデビューに拘らないことはもちろん、場合によっては2、3週、いやもっと延ばしてもらっても全然OKです。
【栗東トレセン在厩のコンタンゴ:公式HP(2024/10/31更新)より】
栗東トレセン在厩のアスゴッドは、まずはレース後の様子見が行われています。
◇岡助手のコメント 「ひとまず獣医師によれば、『特に問題はない』とのことですからね。31日の朝から乗り出しました。詳しくはもう少し調整を進めてみてからの馬のコンディションを窺いながらになりますが、中1~2週でダート1400mあたりの番組に続戦できればと思っています」
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先週のレースでは直線でスッとギアが上がらない弱点を露呈する形になりましたが、それが心置きなくダートに矛先を向けるキッカケになったと考えれば安いもの、個人的には出資時から『いずれはダートで』と考えていましたので、レース後の様子に問題がなく、「中1~2週でダート1400mあたりの番組に続戦」となったのは嬉しい限りです。
いや、「詳しくはもう少し調整を進めてみてから…」とありますから、まだ決定ではないんですよね。。まあ、ついつい先走ってしまうほど、私はアスゴッドのダートでの変わり身に期待しているということです(^^;)
この『ダート替わり』というのは不思議なモノでありまして、行きっぷりや終いの伸びなど、芝で見せていたのとは全然違う走りになる馬がいるから面白いです。果たしてアスゴッドがどう変わってくれるかは分かりませんが、ダートでも決め手イマイチ系だと勝ち切るのに結構な苦労をしちゃいますので、そうならないことを祈りつつ応援したいと思います!
【2024/10/27東京3R 2歳未勝利(芝1400m)でのアスゴッド:公式HPより】
栗東トレセン在厩のマジックブルーは、まずはレース後の様子見が行われています。
- 24.10.31 助 手 栗東坂重 1回 60.3-44.5-30.0-15.2 馬ナリ余力
- 24.10.30 プール2回
◇荒川調教師のコメント 「レース後も問題はなく、31日朝から坂路へ。身体も元気ですので続戦でいきたいと考えます。中1~2週ですが、中2だとG1の当日にあたり、相手関係などがきつくなる可能性もありますからね。よって来週11月9日(土)京都6R 1勝クラス(ダ1800m)を中心視。前走で差す競馬ができたのは大きいです。次走に向けても少し余裕を持たせて臨みたいと思っています」
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先週2着だったレース後のコメントでは、続戦するかどうかについて「権利は獲れたが、続けて使ってきているので上がりの心身の様子も見ながら…」となっていました。それが最終的に「身体も元気なので続戦でいきたい」との判断に至った背景には、使っても簡単にヘコタレないという意味で、マジックブルーのこの夏の成長があるような気がします。
そして、「中2週だとG1の当日にあたり、相手関係などがきつくなる可能性も…」というあたりは、冷静な中にあっても、『あえてもう一戦続けて使う以上、ここで決めるつもりで!』という荒川先生の気合いの表れだろうと思います。
「前走で差す競馬ができたのは大きい。次走に向けても少し余裕を持たせて臨みたい」といったコメントからは、荒川先生がマジックブルーの個性を良く掴んでいて、出走にあたってはそれも含めて様々な要素を考慮頂いていることが窺えます。それでも必ず勝てると限らないのが競馬ですが、今回の続戦につては何とか結果が出て欲しいです!m(_ _)m
【2024/10/27京都7R 3歳以上1勝C(ダ1900m)でのマジックブルー:公式HPより】