ミスペンバリー'19に続き、レフィナーダ'19についての印象、感想です。
■レフィナーダ'19
◇牝1歳 黒鹿毛 2019.05.22生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:マジェスティックウォリアー 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇美浦:高柳瑞樹厩舎
◇販売総額 2,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:現時点では中サイズの牝馬らしい体つき。父との配合がうまくマッチしたようで、放牧地では手先の軽快さやキレのある動きを見せており、イメージは“芝でもやれるエンパイアブルー”といったところ。母のラストクロップにして、その集大成ともいえる確かな輝きを発している。母の産駒は完成までに時間を要する傾向にあるが、本馬は遅生まれにもかかわらず、それを補って余りある体質の強さを持っており、むしろ姉よりも早いデビューを期待してもよさそうだ。
◇募集時写真:2020/7/10
◇最新近況(7/17更新) 北海道・新ひだか町の木村秀則牧場在厩。おもに昼夜放牧により管理されています。体高154cm、胸囲172cm、管囲19.5cm(7月中旬測定)
◇木村担当のコメント 「6月から7月に入って背丈が伸び、腹袋が大きくなり始めるなど、ここにきて馬体に変化が出てきた様子。潜在能力の高さ、手応えの良さを感じさせる一頭ですから、この調子でどんどん成長が進んで欲しいところです。当歳時の動きがすごく良かった半姉エンパイアブルーと同じく、本馬も体を持て余すようなところがなく、手先の軽さや素軽さがありますからね。この先が楽しみです」
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本馬は5/22生まれと、例えばミスペンバリー'19より二ヶ月も生まれが遅いので、どうしても仔馬っぽさが残っていますが、それは仕方がありません。最新近況によれば、6月7月に入って背丈が伸び始めたそうですし、今でも全体のバランスは良いので今後の変化を楽しみにしたいと思います。
そんな中でも、スラッとした牝馬らしい身体つきはエンパイアブルーを思い出させるものです。すでに体高が154cm、管囲も19.5cmありますから、体重維持に気を遣う馬になる心配もしなくて済みそうです。ちなみに半姉エンパイアブルーはデビュー時460kg台のとても綺麗な馬でしたから、同じぐらいのサイズ、姿カタチになってくれると嬉しいですね(^^)
歩きの印象ですが、これもまだ、仔馬がやっと歩いている感じが残っていますかね。本馬の場合はどうしてもエンパイアブルーと比べてしまうのですが、さすがにそれは秋ごろまで待ってあげないと可哀相かもしれません。身体全体を柔らかく使えるところ、関節の可動域の広さ、脚先から肩、背中、トモから後肢の連動性など、1歳秋に見たエンパイアブルーの歩きは素晴らしいものでしたから…。
ちなみに募集価格を馬の評価と考えると、総額2千万円はエンパイアブルーと全く同じ(当時は400口募集でポイントシステムも違っていましたが…)、父カジノドライヴの半兄アレアシオンは牡馬で1千8百万円ですから、本馬はエンパイアブルーと同等でアレアシオンより上の評価という事になります。
私はエンパイアブルーも妹弟たちもデビュー前からこの目で見ていますが、走る能力、将来の可能性に関して言えば、本馬に2千万円の評価は妥当なものだと感じていますし、むしろ、現時点の価格評価を大きく上回る活躍を期待するのも悪くないと思っています。
そんな事を考えていくと、最後に気になるのは、この系統特有と言っても良い晩成傾向と(脚元を含めた)体質的な弱さでしょう。競走馬として『才能の塊』だったエンパイアブルー自身が脚元の怪我で大成できませんでしたし、その後の妹弟たちも、(アレアシオンの例を出すまでもなく)何らかのアクシデントや成長遅れでみんな苦労をしていますので…。
募集の『POINT!』や木村さんのコメントを見ると、それを補って余りある魅力があるのは確かですが、そういう『弱さ』のリスクをどうとらえるか、そこはそれぞれの判断になっていくのでしょう。。(私はある程度以上の覚悟を決めちゃっていますけれど(^^ゞ)
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