2021年秋追加募集馬についての感想シリーズは、持ち込みのステラエージェント’21、マル外のGemGem’20と(馴染みがないという意味で)評価が難しい馬が続きましたので、ここで気持ちを落ち着ける意味でも、3頭目にはヴィジャーヤの半妹、お馴染み桑田牧場さんの生産馬であるデプロマトウショウ’21を取り上げることにしました。
デプロマトウショウ’21
◇牝当歳 黒鹿毛 2021.02.03生 浦河産(桑田牧場)
◇父:キズナ 母:デプロマトウショウ (母の父:ファスリエフ)
◇美浦・栗田徹厩舎予定
◇販売総額 3,500万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:次代のトップサイアーと名門ソシアルバターフライ系の融合に秘められた夢多き未来のスター候補生。恵まれた体高にスラリと伸びた脚がシルエットを美しく見せており、放牧地では他馬たちと友好関係を築けるコミュニケーションが上手なリーダー格。体の使い方が柔らかく、素軽い動きで日々元気に駆け回っている。性格は穏やかで人に対しても好意的。2歳戦から期待できる優秀な母系の特色をうまく継承しているようにも思われ、比較的早い時期からの始動も可能と見る。芝のマイルから中距離あたりで本領を発揮してくれそうだ。
まず、写真・動画を見た第一印象はかなり良いもので、募集のPOINT!に「体の使い方が柔らかく、素軽い動きで日々元気に駆け回っている」とあるように、柔らかくゆったり歩く姿は『半兄ヴィジャーヤよりデキが上かも?』と感じるレベル。。正直、これが牡馬だったら、無条件で出資を考えたいぐらいです。
身体つきについても「恵まれた体高にスラリと伸びた脚」とあるように、どちらかというとコンパクトだったヴィジャーヤとはタイプが違っているようです。ヴィジャーヤは成長が進むにつれて、どんどん筋肉が分厚いムキムキな身体になっていきましたが、妹は(今のところ)そういうイメージではありません。まあ、そのあたりはどちらが良い悪いではなく、好みの問題だとは思いますけれど、全体的にバランスの良い綺麗な牝馬に育ってくれそうな気がします。
ここからは、先ほど「これが牡馬だったら…」と書いておきながらの話なのですが、実はキズナ産駒は牝馬がかなり走っているんですよね。マルターズディオサ、アブレイズ、シャムロックヒル、ファインルージュ、さらにはソングラインと活躍馬が多数出ていますし、短距離から中距離まで活躍の場に幅があるのも魅力的です。
実は私、牝馬には牝馬なりの難しさがあると思っていまして、牡馬なら余計な心配が少ないかな…という意味で、「これが牡馬だったら無条件で出資を考えたいぐらい」と書いたわけですが、昨今は上のクラスに行けば行くほど牝馬も強くなっていますし、世間様的には『牝馬だから割引』という感覚は、もう昔の話なのかもしれません。
評価が分かれそうなお値段についても、オルフェーヴル×デプロマトウショウの兄ヴィジャーヤが4,180万円だったことを考えると、キズナ牝馬の妹が3,500万円なのは(一応)筋が通った値付けと考えられますし、ステラエージェント’21の値段を見たあとだと、むしろお買い得と感じる方が多いかもしれません(ホントかな?(^^;))
ヴィジャーヤが一走のみで(再ファンド狙いの)地方転出となってしまったのは誤算ですが、もともと大きな期待をしていた血統ですし、あえて一歩踏み込んで、キズナ牝馬の爆発狙いにいっても面白い気がしています。。と言いつつ、なにしろまだ当歳なので、できれば様子見をしたい感じですかねぇ(^^ゞ
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