疑問2 粘土はなぜ粘る(ねばる)?
粘土は「粘る土」の意味で、英語では「clay(クレー)」と呼ばれ、我が国と同様に「粘り付く土」
の意味です。主に「焼き物」を作る土として認識されています。
① 粘る最大の原因は、素地の粒子の細かさにあります。
全ての物質(鉱物)は粒子を細かくし、水分を加えると程度の差は有る物の、「粘り」が発生
するそうです。例えば、一般に砂は「粘り」が無く、さらさらした状態ですが、粒子を細かく
するに従い「粘り」が出てきます。尚、砂の成分と粘土の成分は、ほぼ一致しています。
② 粒子の細かさは、10μ(マイクロ)m以下ですが、0.1μ以下のものは、わずかとの事です。
この細かい粒子は集合して、巨大な分子となり、粘土鉱物になります。
注: 1μmとは、10の-6乗でし。
③ 粒子の細かさは、可塑性に影響を与えます。即ち、粒子が細かければ細かい程、可塑性は
大きくなります。但し、可塑性と土の使い易さとは、必ずしも同じでは有りません。
粒子が細か過ぎると、熱収縮率は大きくなり、釉との兼ね合いで良い結果が得られません。
使い易い粘土である為には、粒子の大きさの分布状態に左右されます。
その為、単味で使うより、2~3種類の土を混合し、粒子の細かさに幅をもたせて使う事が
多いです。これは、焼き物として最適な土にする為に、粒度の調整を行う行為です。
尚、可塑性に付いては、後日お話する予定です。
疑問3 そもそも粘土の定義はなんですか?
現在一般に広く用いられている定義は、以下の条件を全て満たすものとされています。
① 粘着性を有するもの。
② 微細な粒子の集合体である。
③ 主に珪素、アルミニュウム、鉄、アルカリ土金属、アルカリ金属と水分を含む天然の物質で
あること。
注: アルカリ土金属: Ca (カルシウム) ・ Sr(ストロンチウム) ・ Ba バリウム )
・ Ra(ラジウム )の四種類です。
: アルカリ金属: Li (リチウム) ・ Na (ナトリウム) ・ K (カリウム) ・ Rb (ルビジウム)、
Cs (セシウム) ・ Fr(フランシウム)Fの6元素です。
周期律表ではH(水素)も仲間に入りますが、Hは金属では有りません。
疑問4 粘土の色(生と焼成後の色)
市販されている粘土は、数十~百数十程度ありますが、その他に粘土の種類は無数にあります。
① 生の状態の土の色と、焼成後の色は必ずしも一致しません。丁度釉の場合と同じです。
その為、同じ色の土も多く、土の種類を間違え易く、焼き上がってから間違いが判明します
) 赤土と呼ばれる赤味のある土は、鉄分を含んでいますので、焼成後は茶~褐色になる
土が多いです。鉄分の多い程、黒くなります。
) 「テラコッタ」と呼ばれる土は、黄土が含まれています。黄土は鉄分を含み黄色い色を
しています。低い温度(800~1000℃以下)で焼成すれば、赤味のある「テラコッタ色」に
成りますが、本焼き程度の温度では、赤味は消え褐色になります。
) 生で白色の土は、焼成後に白くなるのが普通です。
磁器土や半磁器土、古信楽、蛙目粘土などの土です。
) やや黄色味(クリーム色)を帯びた土も、白く焼き上がるものもあります。
代表的なのが、志野土です。
) 黒い土が、焼成後に白や黒色に焼き上がるものもあります。
a) 普通木節粘土は、黒(褐)色、淡黒色をしています。これは植物などの有機物の腐食物
を含む為です。元々白色になる「カオリン」の主成分からなりますが、粘土化する過程で、
亜炭層にはさまれ、有機物が混入したもので、焼成で有機物が燃え尽きれば白色になり
ます。
b) 備前土や南蛮土は褐色~黒色をしています。
焼成後の色も、生の状態と同じ様な色になります。
) グレーの色の土は、焼成で若干色が付く土が多いです。
信楽の並コシは、陶芸教室などで一番使われている土です。焼き上がりは白っぽくなり
ますが、やや赤みを帯びた白になります。(酸化焼成の場合)
) 朱泥土は急須などに使われる土ですが、生の状態と焼成後の色は、ほぼ同じ色に成り
ます。
◎ 土は焼いて見なければどの様な色に成るかは不明です。又次に述べる様に、酸化と還元
焼成でも、色が変わります。
疑問4 酸化と還元焼成では、素地の色が異なる理由は?
以下次回に続きます。
粘土は「粘る土」の意味で、英語では「clay(クレー)」と呼ばれ、我が国と同様に「粘り付く土」
の意味です。主に「焼き物」を作る土として認識されています。
① 粘る最大の原因は、素地の粒子の細かさにあります。
全ての物質(鉱物)は粒子を細かくし、水分を加えると程度の差は有る物の、「粘り」が発生
するそうです。例えば、一般に砂は「粘り」が無く、さらさらした状態ですが、粒子を細かく
するに従い「粘り」が出てきます。尚、砂の成分と粘土の成分は、ほぼ一致しています。
② 粒子の細かさは、10μ(マイクロ)m以下ですが、0.1μ以下のものは、わずかとの事です。
この細かい粒子は集合して、巨大な分子となり、粘土鉱物になります。
注: 1μmとは、10の-6乗でし。
③ 粒子の細かさは、可塑性に影響を与えます。即ち、粒子が細かければ細かい程、可塑性は
大きくなります。但し、可塑性と土の使い易さとは、必ずしも同じでは有りません。
粒子が細か過ぎると、熱収縮率は大きくなり、釉との兼ね合いで良い結果が得られません。
使い易い粘土である為には、粒子の大きさの分布状態に左右されます。
その為、単味で使うより、2~3種類の土を混合し、粒子の細かさに幅をもたせて使う事が
多いです。これは、焼き物として最適な土にする為に、粒度の調整を行う行為です。
尚、可塑性に付いては、後日お話する予定です。
疑問3 そもそも粘土の定義はなんですか?
現在一般に広く用いられている定義は、以下の条件を全て満たすものとされています。
① 粘着性を有するもの。
② 微細な粒子の集合体である。
③ 主に珪素、アルミニュウム、鉄、アルカリ土金属、アルカリ金属と水分を含む天然の物質で
あること。
注: アルカリ土金属: Ca (カルシウム) ・ Sr(ストロンチウム) ・ Ba バリウム )
・ Ra(ラジウム )の四種類です。
: アルカリ金属: Li (リチウム) ・ Na (ナトリウム) ・ K (カリウム) ・ Rb (ルビジウム)、
Cs (セシウム) ・ Fr(フランシウム)Fの6元素です。
周期律表ではH(水素)も仲間に入りますが、Hは金属では有りません。
疑問4 粘土の色(生と焼成後の色)
市販されている粘土は、数十~百数十程度ありますが、その他に粘土の種類は無数にあります。
① 生の状態の土の色と、焼成後の色は必ずしも一致しません。丁度釉の場合と同じです。
その為、同じ色の土も多く、土の種類を間違え易く、焼き上がってから間違いが判明します
) 赤土と呼ばれる赤味のある土は、鉄分を含んでいますので、焼成後は茶~褐色になる
土が多いです。鉄分の多い程、黒くなります。
) 「テラコッタ」と呼ばれる土は、黄土が含まれています。黄土は鉄分を含み黄色い色を
しています。低い温度(800~1000℃以下)で焼成すれば、赤味のある「テラコッタ色」に
成りますが、本焼き程度の温度では、赤味は消え褐色になります。
) 生で白色の土は、焼成後に白くなるのが普通です。
磁器土や半磁器土、古信楽、蛙目粘土などの土です。
) やや黄色味(クリーム色)を帯びた土も、白く焼き上がるものもあります。
代表的なのが、志野土です。
) 黒い土が、焼成後に白や黒色に焼き上がるものもあります。
a) 普通木節粘土は、黒(褐)色、淡黒色をしています。これは植物などの有機物の腐食物
を含む為です。元々白色になる「カオリン」の主成分からなりますが、粘土化する過程で、
亜炭層にはさまれ、有機物が混入したもので、焼成で有機物が燃え尽きれば白色になり
ます。
b) 備前土や南蛮土は褐色~黒色をしています。
焼成後の色も、生の状態と同じ様な色になります。
) グレーの色の土は、焼成で若干色が付く土が多いです。
信楽の並コシは、陶芸教室などで一番使われている土です。焼き上がりは白っぽくなり
ますが、やや赤みを帯びた白になります。(酸化焼成の場合)
) 朱泥土は急須などに使われる土ですが、生の状態と焼成後の色は、ほぼ同じ色に成り
ます。
◎ 土は焼いて見なければどの様な色に成るかは不明です。又次に述べる様に、酸化と還元
焼成でも、色が変わります。
疑問4 酸化と還元焼成では、素地の色が異なる理由は?
以下次回に続きます。