わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 7 土(粘土)に付いて 7

2014-10-14 21:46:14 | 素朴な疑問
疑問11 土地が焼き締まるとは、どうゆう事か?

 焼き物は粘土類を高温で焼く事で、実用に耐える強度が得られます。

 元々花崗岩(かこうがん)の様な岩石が、風化分解して出来た粘土が、元の岩石に戻る事になり

 ます。

 ① 焼き締めることとは、土を固め密度を上げて、耐衝撃性等の機械的強度を増す事と、耐水性を

   与える事になります。但し、この様な性質を持たせる為には、ある温度以上で焼成する必要が

   あります。

 ② 粘土類は高い温度ほど焼き締まります。但し、高温に成り過ぎると、高い温度に耐えかね

  土が熔け出しますので、最適な温度で焼成する必要があります。

  ) 一般に土物と呼ばれる粘土では、土の種類にもよりますが、最高で1280程度です。

    但し、1200~1250℃以下で焼成する事が多いです。

  ) 石物と呼ばれる磁土の場合は、最高で1300℃程度が多いです。

    一般には1280~1300℃以下で焼成します。

 ③ 焼き締まる為には、条件があります。

  ) 収縮率を大きくする物質として、長石、鉄化合物、石灰石、雲母などがあります。

    逆に収縮率を小さくする物質として、石英やアルミナなどがあります。

    又、ガラス成分となる物質を多く含む土では、ガラスが膨張して、収縮が少なくなります。

    更に、ガラスは素地にも作用し、発泡状態に成る為素地も膨張し、収縮も少なくなります。

  ) 粒子の細かい程、収縮は大きくなります。

    これは、微細なほど表面積が大きくなり、化学的、物理的な相互作用が強く働く為です。

  ) 焼成温度が高くなるに従い、収縮は大きくなります。

  ) 所定の温度まで上昇させるのに、時間が掛かる程収縮は大きくなります。

    又、所定の温度で長く時間を掛けると、収縮は大きくなります。

 ④ 作品が焼き締まる事で、作品の大きさが小さくなります。

   縦横高さが同率で縮みます。即ち三乗に反比例しますので、容積としては7割程度になる

   場合が多く、大きな作品ほど縮みむ寸法は大きくなりますので、作品を作る際には、かなり

   大きく作る必要があります。陶芸の初心者では、「こんなに縮むのか」と驚かれる方も多い

   です。但し、肉厚も変化しますが、元々肉が薄い為、縮んだ事が解からないはずです。

 ⑤ 土の密度が増す事で、粒子間の間隔が狭くなり、更に、素地の一部がガラス化する事と、

   釉を施す事で、水を通し難くなります。それ故、焼き締まりの弱い(焼きが甘い)ものでは、

   水を通してしまう場合があります。特に花瓶の様に常に水を蓄えておく器では、何らかの

   方法を施す必要があります。一般的には「水漏れ防止剤」を使います。

 ⑥ 市販されている粘土類は、土を調合してある為、ほぼ同じ様な縮み率になっています。

   即ち12~13%程度が多い様です。

以下次回に続きます。

 
コメント
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