教程10(急須)の最終回になります。
前回までに、注ぎ口を付けました。 今回、取っ手及び、蓋に付いて説明します。
イ) 取っ手を付ける。
取っ手にも、その用途によって、幾つかの、種類(形)が有ります。
・ 一般的な急須の形で、注ぎ口と約90度の角度に付ける、筒状の物。
・ 水差しやティーポット等、注ぎ口と180度の角度に付ける物。
この場合、取っ手はロクロでは作らず、手捻りで、板状又は丸状に作った物で、
形状が「耳型」の物が多いです。
・ 土瓶など、蓋の真上を横切る様に、付ける物。
この場合、本体の注ぎ口の方向と、その180度の位置に、取っ手を付ける(差し込む)べき、
紐状の物を、半円形又は、おむすび型に作り、接着します。
尚 取っ手(持ち手)は、籐(蔓)と金属を組み合わせた物が、市販されています。
ここでは、一般的な急須の取っ手(筒状)を付ける事にします。
① 取っ手の長さを決める。
ロクロでは、やや長めに作ってあります。好みの長さに切ります。
但し、本体の大きさに比べ、長さが長すぎる場合、お湯を入れないと、取っ手側に傾いて
しまいます。逆に短すぎると、お湯の入て重くなり、持ち難くなります。
② 本体に、取っ手の取り付け位置を決める。
一般に急須は右手で持つ様に、作られています。(市販品の大多数の物)
即ち、右手で持った場合、注ぎ口が、左側に来ます。
・ もし、左利き用に作りたければ、そのように作る事も可能です。
注ぎ口が右側に来る様に、取り付けます。
a) 取り付け高さを決める。 やや下目にします。
b) 注ぎ口と取っ手の角度を、鋭角(80度程度)にし方が、使い勝手が良いと言われています。
③ 取っ手の接着部分を斜めにカットする。
取っ手の先端を斜め上にして、取り付けます。それ故斜めにカットします。
斜め具合は、取り付ける前に、取っ手を持ち、注ぎ易い角度を、イメージしてください。
④ 取っ手を接着する。
・ 上記の事が、満足する状態に成ったら、本体の取り付け位置に、印しをつけます。
・ 両取り付け部分に、針で刻みを付け、「ドベ」を付けて、仮止めします。
・ 色々な方向から見て、調整し、良ければ接着します。
(斜めではないか、左右対称か、角度は良いか等を、正面、側面、上から見る)
尚 良く出来た(バランスの取れた)作品は、取っ手の先端を下にして、縦に立てた時、
安定して自立出来ると、言われています。
ロ) 蓋の調整
・ 蓋の径と、蓋受けの径を合わせる様に、現物合わせで、調整します。
やや大きく作りましたので、削る方向で調整します。
・ 本体側に、蓋受けに無い場合、蓋の底の高台状の、滑り止めの径を本体口の内側の径と、
合わせます。
尚 この場合、本体口にも、釉薬を掛ける為、本焼きで、本体と蓋を別焼きにします。
それ故、本焼きで、本体口が変形しても、蓋が出来る様に、やや余裕を待たせます。
ハ)最後の調整
手回しロクロ上で、作品を回転させ、色々な方向から見て、微調整して下さい。
尚 本焼きが終わるまで、取っ手を持つて、作品を持ち上げ無い様にした方が安全です。
以上で「急須の作り方」を終わります。
前回までに、注ぎ口を付けました。 今回、取っ手及び、蓋に付いて説明します。
イ) 取っ手を付ける。
取っ手にも、その用途によって、幾つかの、種類(形)が有ります。
・ 一般的な急須の形で、注ぎ口と約90度の角度に付ける、筒状の物。
・ 水差しやティーポット等、注ぎ口と180度の角度に付ける物。
この場合、取っ手はロクロでは作らず、手捻りで、板状又は丸状に作った物で、
形状が「耳型」の物が多いです。
・ 土瓶など、蓋の真上を横切る様に、付ける物。
この場合、本体の注ぎ口の方向と、その180度の位置に、取っ手を付ける(差し込む)べき、
紐状の物を、半円形又は、おむすび型に作り、接着します。
尚 取っ手(持ち手)は、籐(蔓)と金属を組み合わせた物が、市販されています。
ここでは、一般的な急須の取っ手(筒状)を付ける事にします。
① 取っ手の長さを決める。
ロクロでは、やや長めに作ってあります。好みの長さに切ります。
但し、本体の大きさに比べ、長さが長すぎる場合、お湯を入れないと、取っ手側に傾いて
しまいます。逆に短すぎると、お湯の入て重くなり、持ち難くなります。
② 本体に、取っ手の取り付け位置を決める。
一般に急須は右手で持つ様に、作られています。(市販品の大多数の物)
即ち、右手で持った場合、注ぎ口が、左側に来ます。
・ もし、左利き用に作りたければ、そのように作る事も可能です。
注ぎ口が右側に来る様に、取り付けます。
a) 取り付け高さを決める。 やや下目にします。
b) 注ぎ口と取っ手の角度を、鋭角(80度程度)にし方が、使い勝手が良いと言われています。
③ 取っ手の接着部分を斜めにカットする。
取っ手の先端を斜め上にして、取り付けます。それ故斜めにカットします。
斜め具合は、取り付ける前に、取っ手を持ち、注ぎ易い角度を、イメージしてください。
④ 取っ手を接着する。
・ 上記の事が、満足する状態に成ったら、本体の取り付け位置に、印しをつけます。
・ 両取り付け部分に、針で刻みを付け、「ドベ」を付けて、仮止めします。
・ 色々な方向から見て、調整し、良ければ接着します。
(斜めではないか、左右対称か、角度は良いか等を、正面、側面、上から見る)
尚 良く出来た(バランスの取れた)作品は、取っ手の先端を下にして、縦に立てた時、
安定して自立出来ると、言われています。
ロ) 蓋の調整
・ 蓋の径と、蓋受けの径を合わせる様に、現物合わせで、調整します。
やや大きく作りましたので、削る方向で調整します。
・ 本体側に、蓋受けに無い場合、蓋の底の高台状の、滑り止めの径を本体口の内側の径と、
合わせます。
尚 この場合、本体口にも、釉薬を掛ける為、本焼きで、本体と蓋を別焼きにします。
それ故、本焼きで、本体口が変形しても、蓋が出来る様に、やや余裕を待たせます。
ハ)最後の調整
手回しロクロ上で、作品を回転させ、色々な方向から見て、微調整して下さい。
尚 本焼きが終わるまで、取っ手を持つて、作品を持ち上げ無い様にした方が安全です。
以上で「急須の作り方」を終わります。
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