わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 5 土(粘土)に付いて 5

2014-10-12 22:39:28 | 素朴な疑問
疑問8 粘土の「結晶水」とは?

 ① 粘土には「結晶水」も存在しています。これは、焼成によって蒸発しますので、天日干し

  程度では、無くなる水分とは別のものです。「結晶水」は、分子やイオンと共有結合を作らずに

  結晶中に含まれる一定量の水の事です。但し、この言葉は現代の無機化学では既に廃れている

  との事ですが、便利な言葉なので、焼き物の世界は、普通に使われています。

 ② 加熱する事で「結晶水」は少しずつ失われます。

   350℃程度から失われ始め、450~700℃程度で完全に無くなります。

   尚、陶芸で使用されている、一般的な粘土では530℃程度が一番、蒸発が盛と言われています。

   上記温度範囲は、粘土の種類によって左右されます。

 ③ 又「結晶水」が失われ事で、結晶構造が変化します。

   粘土は、固くなりはじめ、水を加えても元の粘土に戻らなくなります。

   詳細は後日お話します。

疑問9 肉が厚い程、焼き物は丈夫か?

 ① 確かに完全に焼き上がった作品では、肉厚の厚い程、機械的強度が強いのは事実です。

   但し、焼き上がるまでの過程では、肉が厚い事は問題です。特に乾燥時に偏肉と呼ばれる、

   一部のみが肉厚の際には、「割れ」などを引き起こしなす。

 ② 肉の厚い場所は、周囲の肉厚が薄い所より、乾燥が遅くなります。即ち周囲の土同士は乾燥し

  収縮して行く段階で、互いの土の引っ張り合いを演じます。肉の厚い部分は、乾燥が遅く周囲

  から引っ張られます。その結果、乾燥時に「ひび割れ」を起こします。特に底部分は乾燥が遅く

  「底割れ」を起こし易いですので、乾燥時に注意する必要が有ります。作品は上部から乾燥が

  始まりますので、均一に乾燥できる様に、時々作品を伏せて乾燥させる事も多いです。

 ③ 肉の厚い土は、薄い部分より収縮量が大きくなり易いです。又、先に縮んだ部分から形が変化

   します。その為、乾燥の差と共に作品が歪み易くなります。

 ④ 肉厚の厚い作品は、表面は乾燥している様に見えても、内部までシッカリ乾燥しているとは

  限りません。乾燥が不十分の場合、素焼きの焼成で、水蒸気爆発を起こします。

  この爆発で作品は粉々になってしまい、周囲の作品にも悪い影響を与えます。

  それ故、肉厚の厚い作品は時間を掛けて、じっくり乾燥させる必要があります。

 以上の事から、作品が焼き上がるまでは、肉厚が厚い程丈夫とはいえません。なるべく作品全体の

 肉厚を一定にする方が無難なです。

疑問10 土を寝かすとは?

 ① 焼き物では「土を寝かせて使え」と言われています。採取した土で坏土(はいど)を作ります

  が、作った土を直ぐに使うのではなく、数ヶ月~数年の間放置し、成形し易い土にしてから使用

  します。この数ヶ月~数年の間、土を放置する事を「土を寝かす」と言います。

 ② 単に放置するのではなく、乾燥しない様に濡れた状態にして置く必要があります。

  その為、土に覆いを被せ、時々水を打ち乾燥を防ぎます。又ビニール袋などで密封しては効果が

  ありません。必ず空気に晒す(さらす)必要があります。

 ③ 「土を寝かす」目的は、土に粘りを増し、成形時や感動時に土の切れを予防する為です。

  大皿など口径の大きい作品では、成形時に口径を広げる際、口縁に切れが発生する事があり

  ます。即ち、土を長期間放置する事で、微生物やカビ、苔などが発生しその生成物が土に粘りを

  与えると言われています。この生成物は有機物ですから、素焼きなどの焼成時に燃えて仕舞い

  ますので、「土を寝かす」のは、当然乾燥までの効果しかありません。

以下次回に続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素朴な疑問 4 土(粘土)に付いて 4

2014-10-10 21:15:08 | 素朴な疑問
疑問6 粘土が伸びる理由。

 ① 粘土は他の土と異なり、薄く伸ばす事ができます。薄く伸ばしてもある程度の強度を保持し、

  乾燥させる事で更に強くなります。但し、乾燥させると伸びる性質は無くなります。

  伸びる原因は土の構造と水に関係しています。

 ② ほとんどの粘土鉱物は層状構造と成っています。

  長石や珪石などから出来ている粘土は、薄い膜状に成っています。これを薄片構造と言います。

  この薄片が層状に積み重なって積層を構成し、この層と層の間に僅かな空間があり、水が浸み

  込んでいます。この積層はある程度整然と並んでいます。

 ③ 上記水が潤滑油の働きとなり、薄片を滑らせる事で、少ない抵抗で土を伸ばす事ができます。

  丁度ガラスとガラスの間に水が入り込むと、スムーズに平行移動するのに似ています。

  尚、粘土を乾燥させる事は、この水分を蒸発させますので、滑りがし難くなり土は伸びなく

  なります。

 ④ 成形に最適な水の含有量を、成形水量と言います。粘土物質では14%程度に成るそうです。

 尚、粘土を取り巻く水分はこれだけではありません。

疑問7 粘土は水に強いのか?、弱いのか?

  水に強い一面もあり、弱い一面も見受けられます。

 ① 一般に、粘土は水を通さないか、通し難い物質です。砂場などに水を垂らすと直ぐに砂の

  中に吸収されますが、粘土質の場合は、水は吸収されず、その場に留まります。

  その為、粘土質の土地の上には背の高い樹木は根が張れず、生えないと言われており、これを

  目安に粘土を探す程です。

 ② 粘土は大量の水を抱え込みます。轆轤挽きする際には、水を使うより「ドベ」を使う方が

  水切れを防ぐ為、積極的に使用すると良いと言われるのも、「ドベ」が大量の水分を吸収し、

  放出しない為でもあります。

 ③ 粘土が水を通さないのは、粘土が水で濡れている状態の時です。

   粘土がカラカラに乾燥している状態では、逆にどんどん水を吸収します。

   その為、乾燥して固まった粘土を粉々にするには、機械的方法で割るのではなく、水を入れた

   容器に投げ込んでおけば、自然と溶けて粉々にする事が出来ます。

   生渇きの粘土を軟らかくするのが、一番面倒で時間が掛ます。

 ③ 粘土は吸水性が高いです。

   粘土内の水分は上記積層間にある水以外に、粒子間にも多くの水分が蓄えられています。

  ) 粘土粒子が細かい程、周囲に貯め込む水の量は増ます。

    特に「ドベ」などは、大量の水を吸収し泥状に成ります。

  ) 土が乾燥していない場合、粘土表面に付いた水は、内部に浸み込み難くなります。

    土の表面を濡らしても、直ぐには内部に水が到達する事はありません。

    この為、轆轤の水挽き作業が可能になります。大量の水を使っても粘土の内部に達するのに

    時間が掛かる為、轆轤が挽き上がるまで、形崩れせずに存在する事が出来ます。

疑問8 粘土の結晶水とは?

 以下次回に続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素朴な疑問 3 土(粘土)に付いて 3

2014-10-08 21:37:55 | 素朴な疑問
疑問4 酸化と還元焼成では、素地の色が異なる理由は?

 釉では酸化と還元焼成では、同じ釉であっても、焼き上がった際に色が異なることが多いのは、

  良く知られています。しかし、釉に限らずに素地も酸化と還元の影響を受けます。

 ① 原因は素地(坏土)に含まれている、金属などの不純物の為です。

  ) 同じ名前の土であっても、産出した場所によって含まれる不純物は異なります。

    特に二次粘土の場合、同じ地域の土であっても、差が出るものです。

    それ故、単味での大量生産が、難いという事が起こります。

  ) 木節粘土や蛙目粘土など白くなる土でも、酸化鉄や酸化チタンなどが、含まれています。

   (但し、酸化チタンそのものは、白色です)。しかし完全に取り除くには、困難との事です。

    それ故、酸化焼成すると、黄色味を帯びた素地になります。

    還元焼成の場合、酸化鉄は酸化第一鉄として青味を帯、酸化チタンでは灰色になります。

    尚、純白に価値を置く磁器では、特に不純物は厳禁なのですが、わが国で産出する磁土

    (カオリン類)には、どうしても不純物が入ると言われています。それ故還元焼成で綺麗な

    白を出す為、海外からの輸入に頼っている作家も多いとの事です。

 ② 土は長石、珪石、珪砂、石英、絹雲母などの鉱物の混合物です。これらの鉱物も産地によって

   風化の程度、肌理の細かさ、不純物による着色の有無などの差がでます。それがその土地の

   焼き物を特徴付ける事にもなります。当然、成分の性質の差が、焼成にも変化を与える事に

   なります。但し、有機物は焼成で燃え尽きてしまいますので、影響を与える訳ではありません。

疑問5 粘土又は粘土質の土は、いたる所で見る事ができますが、焼き物の土として使用か?

   川岸、池や沼の岸、山道、坂道、場合によっては野原など、ぬかるんでいる所や、湿って

   いる所、雨上がり後などで見る事が出来ます。ぬかるみで足が滑ったり、指で触ると粘り気の

   ある土から粘土質と判断できます。但し、多くは鉄分を含む赤土で、白い土はほとんど有り

   ません。

  ① 身近にある粘土質の土では、焼き物に向かないものが多いです。焼き物に使えるには、

   a) 可塑性に富んでいること。

    即ち、粘りと腰があり加工し易いことです。乾燥時にも「ひび割れ」を起こさないこと。

   b) 一定の温度でしっかり土が焼き締まること。

    焼成温度が、極端に高す過ぎたり、低す過ぎたりせずに、焼き締まることです。

    焼き締まる為には、粒子が細かい事です。

   c) 焼成で煎餅(せんべい)の様に、膨らまない事。

    粘土中に不純物を多く持ち、焼成中にガス化して、表面に凹凸を付ける土は不可です。

   d) 綺麗な色に焼きあがる事。

    鉄分など不純物を多く含む土は、表面に黒や茶色の斑点が出や易いです。

   などが条件になります。多くの場合この条件を満たす事は少ないです。

   それ故、特別な場合以外は、これらの土を使う事はありません。

  ② 粘土質ならばどんな土でも、焼き物に利用できると言う人もいます。

   但し、単味で使うのではなく、他の土と混ぜ焼成温度や、可塑性を改良して使います。

   又、土によっては、市販の土と大幅に異なる色が出ることもあり、使い方によっては面白い

   土に成るかも知れません。

  ③ いずれにしても、試し焼きを行う必要があります。

   最大の難点は、この様な土を継続して使う程、採取できないことです。 

疑問6 粘土が伸びる理由。

以下次回に続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素朴な疑問 2 土(粘土)に付いて 2

2014-10-07 18:01:58 | 素朴な疑問
疑問2 粘土はなぜ粘る(ねばる)?

 粘土は「粘る土」の意味で、英語では「clay(クレー)」と呼ばれ、我が国と同様に「粘り付く土」

 の意味です。主に「焼き物」を作る土として認識されています。

 ① 粘る最大の原因は、素地の粒子の細かさにあります。

   全ての物質(鉱物)は粒子を細かくし、水分を加えると程度の差は有る物の、「粘り」が発生

   するそうです。例えば、一般に砂は「粘り」が無く、さらさらした状態ですが、粒子を細かく

   するに従い「粘り」が出てきます。尚、砂の成分と粘土の成分は、ほぼ一致しています。

 ② 粒子の細かさは、10μ(マイクロ)m以下ですが、0.1μ以下のものは、わずかとの事です。

   この細かい粒子は集合して、巨大な分子となり、粘土鉱物になります。

   注: 1μmとは、10の-6乗でし。

 ③ 粒子の細かさは、可塑性に影響を与えます。即ち、粒子が細かければ細かい程、可塑性は

   大きくなります。但し、可塑性と土の使い易さとは、必ずしも同じでは有りません。

   粒子が細か過ぎると、熱収縮率は大きくなり、釉との兼ね合いで良い結果が得られません。

   使い易い粘土である為には、粒子の大きさの分布状態に左右されます。

   その為、単味で使うより、2~3種類の土を混合し、粒子の細かさに幅をもたせて使う事が

   多いです。これは、焼き物として最適な土にする為に、粒度の調整を行う行為です。

  尚、可塑性に付いては、後日お話する予定です。

疑問3 そもそも粘土の定義はなんですか?

  現在一般に広く用いられている定義は、以下の条件を全て満たすものとされています。

  ① 粘着性を有するもの。

  ② 微細な粒子の集合体である。

  ③ 主に珪素、アルミニュウム、鉄、アルカリ土金属、アルカリ金属と水分を含む天然の物質で

    あること。

   注: アルカリ土金属: Ca (カルシウム) ・ Sr(ストロンチウム) ・ Ba バリウム )

     ・ Ra(ラジウム )の四種類です。

    : アルカリ金属: Li (リチウム) ・ Na (ナトリウム) ・ K (カリウム) ・ Rb (ルビジウム)、

      Cs (セシウム) ・ Fr(フランシウム)Fの6元素です。

      周期律表ではH(水素)も仲間に入りますが、Hは金属では有りません。

疑問4 粘土の色(生と焼成後の色)

  市販されている粘土は、数十~百数十程度ありますが、その他に粘土の種類は無数にあります。

  ① 生の状態の土の色と、焼成後の色は必ずしも一致しません。丁度釉の場合と同じです。

    その為、同じ色の土も多く、土の種類を間違え易く、焼き上がってから間違いが判明します

   ) 赤土と呼ばれる赤味のある土は、鉄分を含んでいますので、焼成後は茶~褐色になる

     土が多いです。鉄分の多い程、黒くなります。

   ) 「テラコッタ」と呼ばれる土は、黄土が含まれています。黄土は鉄分を含み黄色い色を

     しています。低い温度(800~1000℃以下)で焼成すれば、赤味のある「テラコッタ色」に

     成りますが、本焼き程度の温度では、赤味は消え褐色になります。

   ) 生で白色の土は、焼成後に白くなるのが普通です。

     磁器土や半磁器土、古信楽、蛙目粘土などの土です。

   ) やや黄色味(クリーム色)を帯びた土も、白く焼き上がるものもあります。

     代表的なのが、志野土です。

   ) 黒い土が、焼成後に白や黒色に焼き上がるものもあります。

    a) 普通木節粘土は、黒(褐)色、淡黒色をしています。これは植物などの有機物の腐食物

     を含む為です。元々白色になる「カオリン」の主成分からなりますが、粘土化する過程で、

     亜炭層にはさまれ、有機物が混入したもので、焼成で有機物が燃え尽きれば白色になり

     ます。

    b) 備前土や南蛮土は褐色~黒色をしています。

     焼成後の色も、生の状態と同じ様な色になります。

   ) グレーの色の土は、焼成で若干色が付く土が多いです。

     信楽の並コシは、陶芸教室などで一番使われている土です。焼き上がりは白っぽくなり

     ますが、やや赤みを帯びた白になります。(酸化焼成の場合)

   ) 朱泥土は急須などに使われる土ですが、生の状態と焼成後の色は、ほぼ同じ色に成り

     ます。

   ◎ 土は焼いて見なければどの様な色に成るかは不明です。又次に述べる様に、酸化と還元

     焼成でも、色が変わります。

疑問4 酸化と還元焼成では、素地の色が異なる理由は?

以下次回に続きます。
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素朴な疑問 1 土(粘土)に付いて 1

2014-10-04 22:28:11 | 素朴な疑問
陶芸に限らず、物事には特別知らなくても、日常生活ではなんら問題ない事項も多いです。

その事を知ったからと言って、特別陶芸全般の技能が向上する訳でない為、必ずしも知る必要でない

知識です。しかし、何かの際にフト頭に浮かぶ疑問もあります。今回のテーマはそれらに付いて

お話したいと思います。役に立たない話もあるかもしれませんので、その点御了承下さい。

疑問1 土(粘土)の量は有限か?。無限か?。

 日々土を使い続けている(消耗している)我々は、「土が何時まで使用できるのか?」「何時まで

 供給して貰えるのか?」「何時まで持つ(保)のか?」と言う思う人も居るかも知れません。

 ① 材料によっては、現在では、粘土が枯渇しつつあるものや、完全に枯渇してしまった土も

  あります。

  特に備前焼の土とか、志野の「もぐさ土」などは、現地の人でも中々手に入らないと言われて

  います。 特に焼き物の黄金期と言われる、桃山時代の作品に使われている土は、ほとんど

  採り尽くされてしまったとも、言われています。それ故、貴重な土は、孫子の代まで使う為に、

  貯蔵している作家さんもいる程です。

 ② 粘土(類)は無限にあると考えるのが妥当です。

  ) 枯渇の議論は、一時期の石油の問題と類似しています。即ち、1980年以前には、石油の

   枯渇が盛んに言われていました。即ち2000年頃には枯渇してしまうと思われ、後数十年で無く

   なってしまうと、我々は脅かされていました。その理由が、埋蔵量の見積もりと産出量の

   比較に有りました。

  )当時の科学技術では、新たな油田の探索が不十分で、やむを得ない事かも知れません。

    現在では、陸上のみでなく、海中からも原油が採掘可能になり、更に、岩石の隙間にある

    原油も採掘可能になってきました。即ち「シェールオイル」です。この様に時代と伴に

    新たな技術が出現し、今まで不可能であった事も可能に成ります。

  ) 同様の事が粘土に付いても言えます。

    高速道路のトンネル工事で、良い粘土が産出したと言うニュースを聞く事があります。

    今まで予想もしなかった場所から、新たな粘土が大量に見つかる事は、珍しくなくなるかも

    知れません。更に、その新たな土を使い、新たな窯場が出来るかも知れません。

    現時点で我々が予想している埋蔵量よりも、はるかに大量の埋蔵量が有るはずです。

   ) 粘土の元は、岩石です。

    地球の表面は、岩石で覆われています。その為、岩石が地球上で一番多い物質と言えます。

    岩石は主に、珪酸とアルミナの混合物です。この組み合わせは粘土と同じです。

    勿論、岩石から粘土に変化するには、気の遠く成る程の、年月を必要としまが・・・。

    即ち、粘土の元となる原料は、無限と言う事に成ります。

    
 以上の事から粘土が完全に無くなる事は、考えられません。但し、現在と同じ土であるかは

 保障できません。

疑問2 粘土はなぜ粘る(ねばる)?。

以下次回に続きます。
   
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電動轆轤入門 42 まとめ 2

2014-10-03 22:06:37 | 電動ろくろ入門
電動轆轤入門は今回が最終回になります。

2) 遠心力に負け無い為には、それ以上の力が必要です。

 ① 力は有効に使う。

 ② 轆轤の遠心力を利用する。

 ③ 摩擦力を出来るだけ減らす事。 以上までが前回述べた事柄です。

 ④ 臨機応変に回転速度を変化させる事。

  ) 基本的には、直径が大きくなるに従い、回転スピードを遅くします。特に皿を挽く場合は

    注意が必要です。 逆に径が小さい程回転を速くします。

  ) 土殺しの際には、若干回転速度を早くすると、上手くいきます。

  ) 作品が振れ出したら、速度を落とします。速度が速いままでは、益々振れが益々大きく

    なります。

  ) 土を上に挽き上げる際、最上部では若干速度を落とします。

  ) 削り作業の場合は、若干速くすると、手の振れが追いつかず、綺麗に削れます。

3) 下の土が上の土を支えられる形である事。

 ① 形作りに入ったら、徐々に変形させますが、上の重みに耐える形にします。支えきれない場合

   には、土が落ちて(崩れて)しまいます。特に急激に径を広げると危険です。

 ② 上の土の重みを支えるのは、土の硬さも関係します。即ち、硬い土程、重みに耐えます。

   大物を挽く場合は、硬めの土を使います。又、土に水が回り腰がなくなると、支え切れません

   それ故、出来るだけ速く轆轤作業を終わる事も重要です。

 ③ 上の重さに絶えるには、肉厚も関係します。極端に薄い場合や、特別薄くない場合でも、

   頭が重い時は状況は同じです。この場合には「よれ」が発生します。

   但し、同じ重量であっても、回転体上では、背の高い方がより安定します。

4) 作品の振れが発生したら直ぐに修正します。

 ① 轆轤作業に集中していると、意外と振れを感じないものです。気が付いた時には大きく振れて

  いる事も多いです。大きく振れると修正するのが大変です。特に頭(最上部)が大きく振れます

  ので、この部分を修正しようとしますが、振れは下部や中部(胴)から始まっていますので、

  狂いの元を修正しないと、補修は出来ません。

 ② 理想的には、手を最上部まで移動させたら、振れが発生していないかを確認する事ですが、

  確認が面倒の場合には、振れ止め作業を行います。即ち、両手で包む様に抱え、下から口縁まで

  両手を挙げる事です。その際両手の肘(ひじ)はしっかり太ももに付け固定します。

 ③ 振れの原因として意外と多いのが、不用意に土に触ってしまう事と、土から手(指)を

   急に離す事です。離す際には、必ず最上部で行います。

5) 土練、特に菊練と土殺しは、是非ともマスターすべき事です。

 ① 土中にある空気を抜く事が目的ですが、この作業は中々難しく、繰り返し練習を行う必要が

  あります。

 ② 土殺しは、轆轤の中心に土を据える行為(センター出し)ですが、この作業を正確に行わない

   と、振れや肉厚の差、高低差などが発生し、後々苦労します。

6) 轆轤作業には手順があります。この手順に沿って行う事で、作業が順調に行きます。

  ある一つの手順を省略すと、思わぬ問題に直面します。

  慣れた方ならば、無意識で自然と手順を追う事が出来ます。

  即ち、轆轤上に土を据える。→ 土を叩き轆轤に密着させる。→ 轆轤を回転させる。→ 濡らした

  手で土の表面を濡らし泥を出す。→ 土殺しを行う。→ 土の中心に穴を掘り込む。→ 底を作る。

  → 土を上に伸ばし肉を薄くする。→ 十分土が伸びたら形造り。→ 成形終了時に「ナメシ皮」で

  口縁を拭く。→ 器の内側に溜まった水をスポンジで吸い出す。→ 糸を入れる場所を竹ヘラで

  固定し、余分な土を剥ぎ取る。→ 切糸で作品を轆轤から切り離す。→ 轆轤上から取り去る。

  以上の様な事柄です。

尚、何度もお話する様に、轆轤挽きの統一方法は存在しません。各自ご自分の方法で行っているのが

実情です。それ故、今まで述べて来た事も、私流ですので参考程度に読んでください。


以上にて、電動轆轤入門の話を終わります。

次回より別のテーマでお話する予定です。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電動轆轤入門 41 まとめ 1

2014-10-02 21:14:17 | 電動ろくろ入門
電動轆轤入門の「まとめ」になります。

電動轆轤は機械を使って作品を作りますので、簡単に誰でも出来る訳では有りません。長い練習が

必要になり、人によっては、何年掛かってても、ご自分一人で制作するのが、ほとんど不可能と

思われる人もいるのも事実です。多くの人は途中であきらめてしまう場合も多いです。

但し、良き指導者に巡り会えれば、轆轤技術をマスターする事も夢では有りません。

今回述べてきた事をまとめると、以下の様になります。

1) 轆轤技術で一番大事な事は、作業する指の位置をいかに確保(固定)できるかです。

   指や腕が振ら付いていては、作品が歪んで仕舞い、綺麗な形には成りません。

  ① 指を固定するには、まず腕がしっかり固定されていなければ成りません。基準になる腕は

    右回転では左になります。どんな時でも、肘(ひじ)を体の一部にくっ付け決して離さない

    事です。但し、土殺し以外は、右腕の肘は固定せず自由にします。

  ② 左右の手は、しっかり組んで結合させます。勿論背の高い作品では、両手が一時「バラ

   バラ」になりますが、繋がる位置に来たらしっかり結合する事です。指同士が組めない時には

   親指同士を繋げる事でもOKです。

  ③ 作業には左右の指一本同士を向かい合わせて使う事が多いのですが、その指も他の指を

   添えて補強します。

2) 遠心力に負け無い為には、それ以上の力が必要です。

 ① 力は有効に使う。

    轆轤は力仕事と言われ、もっぱら男の仕事となっていましたが、電動轆轤の登場で女性でも

    轆轤挽きが可能になりました。しかし、轆轤を回転させる労力は、必要でなくなりましたが

    轆轤挽きで力が必要なのは、以前と同じです。但し、力を有効に使う事で弱い力でも轆轤

    挽きができます。

  ) 力を有効に使うとは、力を一点に集中させる事です。

    即ち、力を面で受けるより、線で更には点で受ける方が、力は強く作用します。

  ) 回転している粘土は恐怖心から、どうしても、手のひら(掌)で押さえたくなりますが、

    力が必要とする場面では、避けたい行為です。

  ) 轆轤作業は指先を使う事です。指の腹よりも指先を使う方が力が入ります。

    又、轆轤は手(指)で挽くものではなく、「体で挽け」と言われています。

    即ち、体全体を使う事です。特に脚の膝(ひざ)を閉じる事で、腕の肘(ひじ)を押し、

    指の力に加勢する事ができます。

  ) 体が伸びた姿勢では、力が入りません。即ち、轆轤が右回転の場合、時計の針で、7~9

    時の間で作業する事です。この位置が土に一番力を入れる事が出来ます。

 ② 轆轤の遠心力を利用する。

    土を引き上げる際、自分の力で土をの伸ばしていると考え勝ちですが、それ以外に遠心力を

    利用しています。即ち、遠心力を器の外側の手で押さえる(妨害する)事で、外への力を

    上に向ける事に成ります。当然、回転速度が速い方が、遠心力は強くなり、上に向かう

    力も強くなります。回転速度を早くする事で、作品が振れる事を恐れ、遅くなり勝ちです。

    土を高く上に伸ばす為には、速度UPを心掛ける必要があります。

  ③ 摩擦力を出来るだけ減らす事。

    力を入れるらと言って、土との摩擦力を増す事は得策ではありません。

    摩擦力を減らす方法は、水(又はドベ)を使う事です。水切れは大敵です。

    水切れを防ぐには、濡らした布を手や指、及び柄コテに巻き付けて使う事もあります。

    又、指先を使う事で、土との接触面積を減らし、摩擦も少なくする事も出来ます。

  ④ 臨機応変に回転速度を変化させる事。

以下次回に続きます。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電動轆轤入門 40 底削り 7 削り作業3

2014-10-01 21:39:22 | 電動ろくろ入門
 ③ 仕上げと確認。

   仕上げとは、荒削りの部分を綺麗にする事。必要な所の面取りを行う事。不必要な

   「ケガキ線」(針などで描いた線)を消す事などです。

   確認とは、最初に想定した形に成っている事。所定の寸法に仕上がっている事などです。

  ) 仕上げ作業。

   a) 「カンナ」で削る際、土の種類によっては表面が荒れます。荒めの土や「ハゼ石」等が

     入っている土では、この石が取れて、表面に予期せぬ穴が開きます。

     この穴に硬めの粘土をなすり付け、穴を埋める事もあります。

     但し、荒めの土を使い表面を綺麗にしたら、荒めの土を使う意味が無いとも言えます。

   b) 畳み付き(高台がテーブルに着く部分)の角は面取りします。即ち、角部を斜めにカット

     します。この事により、割れの発生を予防します。


     又、畳付き部の肌荒れに注意します。本焼後に砥石を掛けるとしても、場合によっては、

     この部分に「ドベ」を付けて、滑らかにする場合もあります。    

   c) 作品の表面はなにかと傷が付くものです。例えば、「カンナ」の角による細い横線。

     高台の大きさを表す、針で描いた円(ケガキ線)。「カンナ」で削った際の削り目の境や

     段差。 そして多いのが「爪痕(つめあと)」です。

   d) 「爪痕」は作品を手に持った場合に多く付く傷です。特に爪の伸びた指で作品に触れる際

     に付き易いです。やや湾曲した細くて短い線となって現れます。気が付いたら出来ていた

     と感じる事が多いです。基本的には削り取りますが、土が軟らかい場合には、指で撫ぜて

     消す事も出来ます。

  ) 確認作業。

   a) 削り不足の為重い。薄く轆轤挽きして軽く作るのが本来の姿ですが、慣れない方は、

     薄く挽く代わりに、削り作業で軽くし、削り作業で贅肉を取ろうととします。

     作品の内側は、基本的には行いません、その為、外側のみを削り、形が細くなります。

   b) 形の確認は作品を指で触れて確認する事。

     人はどうしても視覚に頼り判断しがちですが、見た目では誤魔化せられる事も多いです。

     轆轤を回転している状態で下から上、上から下へと撫ぜると、表面の凹凸や形が正確に

     判断する事ができます。

   c) 大切な確認作業では、高台内の削りで、特に中央を盛り上げる兎兜(ときん)の高さが

     畳付きより高くならない事です。高い場合には独楽(こま)の様に、回転し不安定に

     成ります。 又、高台内に施釉する場合には、十分深く削ってある事を確認します。

   d) 寸法で確認できる場合には、定規やコンパス等で測定すると良いでしょう。

5) 削り作業の終了。 轆轤上より作品を取り除く。

  ① 止め土で固定されている三箇所を、長手方向に針で二分して切ります。その際、作品に傷を

    付けない事です。作品よりやや遠く目に切り込みを入れます。

  ② 切り離した作品側の土を取り除く。 三箇所取り除けば、轆轤や「シッタ」上に残った土を

    取り除かなくても、作品を取り上げる事ができます。

  ③ 止め土が軟らかい時には、作品に止め土の「カス」がくっ付いている場合には、「竹へら」

    で作品表面を撫ぜる様にして剥ぎ取ります。

  ④ 作品が乾燥不十分の時は、止め土で固定した時に、作品が押され変形する場合があります。

    作品を轆轤上から取り上げた際、歪みが無いか確認します。ある程度修正する事も可能です

  ⑤ 最後に平坦な場所に置き、安定し「ガタツキ」が無いことを確認し、削り作業は終了します

以下次回に続きます。    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする