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日々の暮らしのなかで

大蒜

2006年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム
僕の記憶が確かなら、すでに二ヶ月の空白がある。

「今日はどないですか?」

二週間に一度は“ユキちゃん”から「飲みましょうよコール」がある。
このブログには何度となく登場しているこの“ユキちゃん”
男である。

「今日はちょっとアカンなぁ~」

タイミングが合わない日が続く。結構予定が入っている日に限って
電話が鳴る。
ソフトボールの練習をしている最中や、会議中に電話が鳴る。

「今日もアカンねん」

断わり続けて、二ヶ月が経ってしまった。
これほどまでに間が空いた事がかつてあっただろうか?いや無い!

断わり続けているし、たまには「こちらから」誘ってみるかと
電話をかける。

「今日はどうや?」

いつになく丁寧な対応で電話にでるユキちゃん。

「今日は無理ですね」
「そうか、ほなまた次やな」
「そうですね」

なかなかタイミングが合わない。

ところが半時間ほど経った時にふたたび電話が鳴る。
ユキちゃんだ。

「さっきはスミマセンでした」
「えっ? 何が」
「仕事してたんで、ああ言うしかなかったんです」
「そうか、忙しい所悪かったな」
「いいえ。それで、今日どうですか?」

「あっ、行こか!」

仕事帰りらしく家まで迎えに来てくれるらしい。

「久し振りやなぁ~」
車に乗り込み、いつもの飲み屋に行く迄、簡単な近況報告をする。

そんな中、車中に居た時は気にならなかったが、スナックで座って喋っていると
一つ気になる事があった。

ニンニク

どうもユキちゃんの息がニンニク臭を放っている。
べつに焼肉を食ってこようが、臭い自体は仕方がない事だが、

「仕事をしてた」

と言っていたのに、何故に「ニンニク臭」なのか?
ニンニクを食う仕事?昼飯のなごり臭?
まさか昼飯から食わないでしょ、ニンニクは。

そんな事を考えていたが、次第に盛り上がるテンションと
酔いと、声量溢れるカラオケで熱唱してる内に、すっかり二人とも
出来上がってしまった。

久し振りに来てくれたと、ママの配慮でカラオケ代はほぼタダ。
チューハイを何杯空けただろうか。格安の支払いを済ませて帰路についた。