おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

パッシング

2008年03月10日 | 日記・エッセイ・コラム
よく注意される事がある。
 
「久太郎さんは気付いてくれない!」

何をか?
車ですれ違う時に挨拶をしても
僕が運転に集中しているあまり、その挨拶に気付かないと
言うのだ。
 
確かに僕は対向車のドライバーを見ない。
どちらかと言うと、助手席の女性の影には
敏感に反応するのだが、
ミニバンなんかだと、まずドライバーは見ない。
 
特に特徴のある車なら、
近づいてきた時に注意はして見るが、
それ以外は見ない。
特に理由はないが、見ない。
 
先週、夕方に車を走らせていると
パッシングをしてきた車があった。
 
交差点。
青信号なのにスピードを上げない前方の車たち。
少し膨らみながら走っている。
よく見ると、おじいさんが自転車の荷台から落とした
荷物を拾っていた。
ぼくも、おじいさんに注意を払いながら
通り抜けようとした瞬間、
パッシング。
 
その日は穏やかでゆとりある気分だったので、
特に気にする事無く、ただ、
気の荒いドライバーがいるものだと
その場を後にした。
 
時間にして2~3分後だろう。
携帯が鳴った。 
 
「何処へ行っきょってですか?」
 
見られている。
とっさに辺りを見渡したが、暗くて見えにくい。
それらしき人影も見えない。
 
「えっ??? どこに居る?」
 
「さっき、すれ違いましたよ! 顔も向けてくれないから」
 
パッシング野郎からだった。
 

 


コメント
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