このブログ、巷で人気が出始めたらしい。
巷と言ってもマニアと言うか、知り合いと言うか、
限られた範囲での静かなるブームと言った、
地下組織のネットワークにも似た盛り上がり!のようだ。
所謂、“隠れ久太郎ファン”と言うこと。
そんな嬉しい報告を三つ違いの弟の電話で受けながら、
淡い青春時代の出来事を思い出した。
高1の秋だったか。
中1の弟から僕の事を好きな女子が居ることを
教えてもらった。
16の秋、それまでの人生を振り返ってみて、
極端にモテた経験こそなかったが、モテナイ方でなかったと
思っている。いや、思い込んでいる。
MAXが幼稚園時代だったと言うことは悲しい事実だが、
小学生時代には、授業中に友達とほたえていると、
隣の席の長澤まさみが黒板を僕のノートに写してくれると言う、
学園コントみたいなシーンもあった。
中学時代には、
「このクラスにテニス部で話題になってる男子がいる!」
と言われれば、真っ先に自分の事だと思った。
またある時には、じっと僕を見ている女子と
視線を合わせては、
「あの娘は、僕の事が好きなんだ!」
と、今から思えば、なんて幸せな時間を過ごしていたんだと、
自分の事ながら当時の自分に嫉妬と殺意さえ覚える。
そんな僕だったから、弟の言葉を疑うなんて事はなかったし、
どこか納得していた。
彼女に会う事無く時間だけが過ぎていったが、
それでも十分に幸せな時間だった。
しかし、誕生日プレゼントを貰うに至り、
我の感情ここに極まれり!と、彼女と会う決心をした。
ただ、モテナイ方ではないと言っても経験は浅い。
何からすればいいのか・・・
思いついたのは手紙、ラブレターだった。
渾身の恋文が仕上がった。我ながら良く書けた文だった、
三枚も書いた。
コオロギが便箋に止まった。失礼な奴だ!
君に逢いに行くよ、君に・・・・
失敬。
とにかく、ラブレターを書いて彼女に出した。
一週間後、彼女から返事が来た。
厚みのある、いや、手紙にしては分厚すぎる
封書が届いた。
中に入っていたモノは、僕が書いた渾身の恋文だった。
弟よ、あのプレゼントを買ったのは
貴方ですね?
巷と言ってもマニアと言うか、知り合いと言うか、
限られた範囲での静かなるブームと言った、
地下組織のネットワークにも似た盛り上がり!のようだ。
所謂、“隠れ久太郎ファン”と言うこと。
そんな嬉しい報告を三つ違いの弟の電話で受けながら、
淡い青春時代の出来事を思い出した。
高1の秋だったか。
中1の弟から僕の事を好きな女子が居ることを
教えてもらった。
16の秋、それまでの人生を振り返ってみて、
極端にモテた経験こそなかったが、モテナイ方でなかったと
思っている。いや、思い込んでいる。
MAXが幼稚園時代だったと言うことは悲しい事実だが、
小学生時代には、授業中に友達とほたえていると、
隣の席の長澤まさみが黒板を僕のノートに写してくれると言う、
学園コントみたいなシーンもあった。
中学時代には、
「このクラスにテニス部で話題になってる男子がいる!」
と言われれば、真っ先に自分の事だと思った。
またある時には、じっと僕を見ている女子と
視線を合わせては、
「あの娘は、僕の事が好きなんだ!」
と、今から思えば、なんて幸せな時間を過ごしていたんだと、
自分の事ながら当時の自分に嫉妬と殺意さえ覚える。
そんな僕だったから、弟の言葉を疑うなんて事はなかったし、
どこか納得していた。
彼女に会う事無く時間だけが過ぎていったが、
それでも十分に幸せな時間だった。
しかし、誕生日プレゼントを貰うに至り、
我の感情ここに極まれり!と、彼女と会う決心をした。
ただ、モテナイ方ではないと言っても経験は浅い。
何からすればいいのか・・・
思いついたのは手紙、ラブレターだった。
渾身の恋文が仕上がった。我ながら良く書けた文だった、
三枚も書いた。
コオロギが便箋に止まった。失礼な奴だ!
君に逢いに行くよ、君に・・・・
失敬。
とにかく、ラブレターを書いて彼女に出した。
一週間後、彼女から返事が来た。
厚みのある、いや、手紙にしては分厚すぎる
封書が届いた。
中に入っていたモノは、僕が書いた渾身の恋文だった。
弟よ、あのプレゼントを買ったのは
貴方ですね?