引き出し

昨日、村の行事に参加した
　
行事って言っても、祭事で
古式ゆかしき作法に則っての行事
詳しく説明するには紙面が少な過ぎるし
全てを理解しているわけではなく
先っぽしか知らない下っ端としては今日は端折っておく
　
そんな行事で、僕は鈴米を集める担当
鈴米とは、来週の祭事に参加するための
言えば、会費のようなものだ
金額は600円
それを二人ずつ３組に分かれて集金に出発した
　
扇子等の七つ道具は用意してくれていたのだが
肝心のお釣りの準備がされてなかった
　
集めるのは600円
容易にお釣りのいる状況は想像がつく
しかし、まぁ
日曜の朝からそんな事をとやかく言っても何も始まらないし
早く終わって、近くで開催されていた
高校駅伝を見たいと思ったから急ぎ足で出掛けた
　
１軒目、600円
２軒目、600円
３軒目、600円
４軒目、600円
　
この時点で、５軒目は千円札でも対応できる
体制が整ったが、５軒目も百円玉と五百円玉での
600円
　
（まさに、案ずるより産むが易し！）
　
と、一人で妙に悦に入っていると
６軒目ではじめての千円札登場
余裕のよっちゃんで、お釣りを渡す
この後、７軒目と８軒目は600円だったが
９軒目で、またまた千円札登場
　
（うっ！）
　
そう、手元に百円玉は３枚
お釣りが・・・・ない！と、テンパッていると
　
「100円ありませんか？」
　
いっしょにまわっていた相棒が
奥さんに、1100円ないのか？と聞いている
　
（そうかぁ！）
　
これなら、お釣りが渡せるぅ！うぅ～！！
　
偉いなぁ～と思ったが、たまにこんな事はある
例えばスーパーで５円玉がなかったら
同じような事を言われることがある
　
それを彼は活用して
僕は舞い上がってしまっていただけの
違いだ
　
それだけの違いだけど
それが大きな違いだとも言える
経験を生かせるか、生かせないか
色んな経験をして、自分の糧として
引き出しにしまっていても、それを取り出して
使えないようでは経験した意味がない
　
そんな事を思った日曜の朝だった