タイミング

先週の土曜日
トンカツとビールを堪能したあと
二次会のスナックへと出かけた
　
食事会なり会議なり、集まったときに
二次会に出かけるのは世の常である
そのまま解散なんて野暮はしない
先日もそれは予定通りの行動と
何の躊躇いもなく、車に乗り込んだ
　
カウンターに並んで座る
結構話が盛り上がる
盛り上がりも最高潮の時に携帯が・・・・
男からだった
道に迷ったらしい
　
“やかましいけど、今、どこらへん？”
　
電話の向こうからは珍走団の爆音が
どうやらコンビニに立ち寄ったらしいのだが
そこに彼らも居合わせたようだ
　
“もう、夏だね”
　
田舎じゃいまだに珍走団が夏になると
どこからともなく帰ってくる
が、そんな集団では走ってない
多くて３人ほどかな
団って言う単位じゃないが、一応敬意を払って
団と言わせていただろう
　
そんな話じゃなくて、スナックの二次会
　
「もう、そろそろ帰りましょか？」
　
時計は１１時３０分だったと記憶
　
“ちょっと物足りないぐらいがちょうーどええ！”
　
少し早いかな？と思いながら賛同
割り勘の5000円を払って外へでる
外へ出て、テナント続きの隣の店へ
　
“だよね！”
　
帰るのかと早合点してたが、店を変えて
呑みましょう！って提案
もちろん、異論なし
　
三次会の店内には、顔見知りがお二人鎮座
　
一回り以上年上の方とのカラオケ対決は
かなり気を使う
同じ土俵（演歌）を唄うべきか？
それとも異種格闘技（ニューミュージック）で
挑むべきか？
　
次々と唄われる演歌に手拍子を打ちながら
トイレに行くタイミングを失っている自分に
気付く
　
（唄ってはる最中には、さすがに行けない！）
　
体育会系の序列でも無いのに
そんな事を思っていた
僕に回ってきたマイクに向かって
十八番のサザンをうなった
　
次、ムードメーカーのH君がマイクを握ると
ご年配のお二人は颯爽と席を立った
　
（そのタイミング？）
　
口にも顔にも出さなかったが
一番だけ聞いた後でもよかったんじゃ？と
H君に同情してみた