オビとタスキ

久々に朝から雨が降った
　
いや、殊更強調するのもなんなのだが
もちろん、殊更そう感じたのは
今月からチャリでの通勤、略してチャッツーを
しているので、殊更それを久々と感じたのかも
知れない
　
朝、実はしばらく悩んだ
雨の日の選択肢が出来たからだ
それは原付通勤、略してバイツー
これなら合羽を装着するだけで
チャッツーよりは濡れなくて済む
雨の日はコレで・・・・
なんて思い始めた瞬間、心の中の天使が
　
『雨ぐらいでなんだよぉ！』
　
以外にも反対の声
すかさず悪魔が
　
『アメダカライインダョォ』　
　
背中を押してくれたが、やっぱ
雨如きに負けている場合じゃないなと
Q-TARO２号機にまたがることにした
　
合羽はもちろん着ているものの
問題は頭
合羽を頭からすっぽり被ってしまっては
自動車が近づいてきた音が聞こえにくい
だからと言って、雨の日に公衆の面前に
さらすようなモノは、すでに持ち合わせていない
こんな時は帽子に限る
　
が
　
その肝心の帽子は仕事場に置いたまま
朝から探していると、どこなくファッショナブルな
真っ白な帽子が出来てきた
　
合羽より周りの音も聞きやすいが、その他にも
帽子は吹き付ける雨から視界が確保できる点がいい
とは言うものの、顔は下を向き
上目使いで、前方を確認できる程度
　
（危ないかな？）
　
案の定、目の前に道を渡る人影が
ほとんど人に出会うことのない通勤途中だが
ちょうど中間地点付近にサーキット場がある
結構、全国的（？）にも有名なようだが
Wikipediaによれば
　
“カートレースに長すぎ、ロードレースには短すぎる”
　
と、中途半端な事の代名詞に出来そうなサーキット
　
駐車場からサーキットへ渡る人影を確認しながら
ペダルを漕がずに近づくと、その人影の後ろに
数人の女性が！
　
視界の片隅にチラッと映った程度だが
あのスリムな、まったく母性を感じない
嫌味なまでのシルエットは
間違いなく、レースクィーンちゅう人種じゃなかろか？と
　
そういえば、たまにテレビ番組で
レースも取りあげらる事もあるし
レースクィーンも来る
　
思い返せば、杮落としの時には
マッチや土屋圭市も走りに来た
友達にカメラを借りて、車や有名レーサーを尻目に
レースクィーンを撮りまくったものだ
　
雨の中、少しカラフルな印象を
視界の片隅に感じながら
振り返る事も出来ず
再びやってきた下り坂にはギアが合わず
空回りしているように見える僕の足は
その時の心境を表しているようにも感じた
　
ちょっと、くさいか・・・・