おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

夏らしく

2009年08月05日 | 日記・エッセイ・コラム
身の毛もよだつ怖いお話を
 
昨日、集落の中で葬式があった
村内の行政区分として、小さな集落ではあるが
6組まで分かれている
その内の1組で、隣保長をしている私
 
田舎でのこと
いつもは集落の公民館か自宅で葬儀をするのだが
今回は少しはなれた斎場で行われる事になった
いつも隣保としてお手伝いをするが
斎場でとなると
お手伝いできることは限られる
 
事細かにマニュアル化されたお手伝い
その中の役割で
 
“元締め”
 
の役割がある
まぁ、主として取り仕切ると言うよりは
使い勝手のいい、パシリのような存在と、経験者として
書いてしまうが
その元締めは隣保長が任され
葬儀の準備段階での会計も任される
 
今回、20万の大金を持っていたのは元締めたる私
 
普段持ちなれない大金を手にしていると
暑さから出る汗とは違うモノが
背筋に流れる
肌身離さず持ち歩く
緊張の連続だ
 
斎場での葬儀が無事に終わり
地元へとみんなで帰ってきた
 
どこでもそうなのかは、リサーチ不足で
わからないが、我が村では
精進上げと称して、お手伝いしてくれた人たちに
労いの料理と少しの酒を出す
振舞うのは葬式を出した当家
 
となると、その料理やビールを買うのも
元締めたる私の仕事
 
昨日も汗がしたたり落ちる中
ビールを買いに出掛けた
アサヒスーパードライを2箱
無事にお使いを果たした僕は、みんなの待つ公民館へ
 
1箱を会場に持って行った時
異様な、なんとも言えない違和感を感じてしまった
急に背筋が寒くなる
緊張から来るものではない
なんとも言えない、この不安な気持ち・・・・
 
 
 
(鞄、どこにやった?)
 
 
 
無い
 
 
 
今回は斎場での葬儀だったので
預かった中から使ったのはビール代だけ
まだ鞄の中には、19万円の大金が入っている
その鞄がない
 
血の気が引くのがわかる
半狂乱になって、車の中を探したが・・・・無い
 
直ぐに車で酒屋までの道のりを走った
 
(店の駐車場にあってくれ)
 
一縷の望みを抱きながら進んでいくと
 
あった
 
酒屋近くの交差点のど真ん中に
直ぐに車を停めて、走り出す
無事、中身は無事だ
 
あぁ
 
 
今から思い返しても
身の毛もよだつ本当に、怖い話
 
 
 
あって、よかった
 
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする