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一応

2009年08月18日 | スポーツ
9秒58
 
人類がもっとも早く100メートルを
駆け抜ける時間だと、一応そういうことになっている
 
こういった類の記録を見るにつけ
いつも思うことがある
 
“中国の山奥にはすんごい超人がいるかも知れない”
 
四千年の歴史を侮る無かれ
まぁ、そうは言っても
色々と逸材は探し回っているだろうから
新種の昆虫を探すようなわけには行かないだろうが
それでも、ロマンとして
どこかに超人がいると信じたい
 
話を現実に戻すと
このタイム
いやぁ~、生まれつき足の遅い僕からすれば
 
「そんなに急いで何処へ行く?」
 
そんな感じだ
校舎と校舎の間
雨に濡れないように全速力で走る僕の横を
笑いながら飛ぶように抜き去った友人
あの日以来
 
「あぁ、オレの足があと、10センチ長ければ・・・」
 
クレオパトラのような苦悩にさいなまれた僕
 
しかし、素因数分解と同じで
日常生活の中で、100メートルを9秒58で走ったからと言って
鯛焼きの行列に並ばなくて済むとか
借金取りから逃げ切れるとか
大した事に役立つわけでもなく
ただただ 
 
「凄いねぇ!」
 
羨望の眼差しで見てもらえる程度
年に一度の体育大会でも
一瞬褒めてもらえる程度だ
 
投擲種目や競歩とか
漫才のネタになりそうな競技は勿論
100メートルも、冷静に考えれば
凄いことではあるが
別に9秒台で走ったといって
何かが変わるわけでもない
 
ちなみにボルトのスピードは
時速40キロだとか
 
車で走っていると、40キロって大したことのない
スピードだが、これを自力で出すとなると
まぁ、そこは超人にしか出せない領域だろう
 
40キロ
 
坂道でオバサマの運転する軽自動車が
大体これぐらいのスピードだ
 
40キロ
 
よくよく考えれば、僕の原付だと
ボルトと競争しても負けるって事だね
 
 
一応・・・・