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日々の暮らしのなかで

親父の食欲

2011年10月20日 | 食・レシピ
仕上がった仕事の配達に行くことになった
 
そや!そうやねぇ!
 
すぐに思いついた
 
鯛焼きを買って帰ろうと、思いついた
 
今は、祭りとか、飲み会とか、
まったく酒を断ってしまったわけじゃなくて、
そういう集まりの時には
アルコールを摂取するけど、
呑まなくなった今だからじゃなくて、
それ以前から、僕は“甘党”だった
 
もっと言えば、饅頭を食いながら酒を飲むことが出来る
 
“両党使い”
 
と言う、一瞬、リアクションに困る語句で表してみるが、
とにかく、甘いモノも辛いモノの大好きだが、
こと、昼間に摂取するならば、当然
甘いモノと言うことになる
 
祭りにも食った
 
思えば、鯛焼きを食うのは一年に一度、
秋の祭りにしか食わない 
 
今日はどういうことだろうか、
無性に鯛焼きが食いたくなった
 
取り急ぎ配達を済ませると、車を走らせる
 
(何個から買える?)
 
思えば祭りの露天商以外で買うのは初めてだ!なんて
思いながら、三個を注文
合計360円を500円玉で払うと、
 
「気の毒のことやねぇ~」
 
大将、140円を差し出しながら語りかけてきた
 
(誰が気の毒?)
 
理解に苦しむが、話の続きを聞いて
流れるラジオのニュースに反応していたと納得
 
「鉄パイプやなくて、万札が落ちてきたらどうする?」
 
大将、会話する気満々や
ラジオ消してはるし・・・・
 
困った
 
オレ、仕事中やし
かといって、無下に立ち去るのも大人気ないと言うか・・・
 
しばらく大将の武勇伝を聞くことに
途中、他のお客さんが来たけど、
大将、視線を僕から外すことなく、
お客さんに五個の鯛焼きを売った
 
結局、それから10分ほど後にマダムが買いに来たところで
そぉ~とフェードアウトして帰ってきた
 
親父に、ことの成り行きと
買ってきた鯛焼きを見せると
 
「わし、1個でええぞぉ!二つも食われへん」
 
 
「・・・・・・・・」
 
 
はじめから、そのつもりですけど・・・・・