未熟なカメラマン さてものひとりごと

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岡山県の名瀑 不動滝(真庭郡新庄村) 平成27年7月19日(日)

2015-07-22 23:51:43 | 自然

落差38mの迫力ある滝です。

前回の「道の駅メルヘンの里新庄お食事処夢ひめ」に続く)
がいせん桜を見たあと、蒜山に向かって出発しました。途中見かけたのが不動滝への道標です。この不動滝、全国にその名前を持つ滝がいくつもありますが、実は岡山県内にも他にありました。
最近のテレビのニュースで紹介していたのが、山乗渓谷の不動滝です。こちらはNHKの大河ドラマ「武蔵MUSASHI」で主人公・宮本武蔵役の市川海老蔵(当時・新之助)がこの滝に打たれるシーンが有名ですが、私は勘違いをしていて、新庄村の不動滝がその滝だと思っていたのです。

さて、この不動滝、それほど遠くないようなので、見て帰ることにしました。方角は毛無山方面と同じでした。案内板にしたがって傾斜のある山道を進むと、カーブする道路上に突然、不動滝の道標が目に留まりました。しかしお堂のような建物はありましたが、駐車場が見つかりません。仕方なく進むと、やがて道は平坦となり、その向こうに毛無山の登山口が見えてきました。結局、そこまでいって折り返すことにしました。イノシシが出没するのでしょう。電気柵が道の両側に張り巡らしてありました。

登山口から戻り再び駐車スペースを探しますが、無さそうなのでお堂前の空きスペースに車を入れました。耳を澄ますとなにやら「ザー」と、とてつもなく大きな音が道路まで響いてくるではありませんか。お堂前から滝の方に目をやると、木々の間から滝の流れが少しだけ見えます。これは想像以上だと、ランニングシューズに履き替え、丸太で土止めされた遊歩道を慎重に降りていきますが、その丸太が雨に濡れすべりそうでとても怖く感じました。5分ほど下ると滝つぼの前に出ました。




すさまじい轟音が響き、自然のミストが漂っています。ものすごい迫力です。台風あとのためでしょうか、この日は水量が特別多かったのかもしれません。岩の上から位置を変えながら撮影をしました。手持ち撮影でしたが、スローシャッターにも挑戦しました。こうして10枚ほど撮りすぐに引き返しました。不動滝の案内板によると、100m下流にも女滝(めんだき)という滝があり、一方こちらの滝は男滝(おんだき)とも呼ばれ、またお不動さんの前にあるので不動滝とも呼ばれているそうです。想像以上の迫力に圧倒されましたが、滝周辺には、お弁当を広げるようなスペースがないのが残念でした。

岡山県の滝というと、まず日本の滝100選に選定されている「神庭の滝」、岩に伝って流れる様が美しい津山市の「布滝(のんだき」、裏見の滝として有名な鏡野町の「岩井滝」などが知られていますが、「布滝」「岩井滝」「不動滝」はいずれも鳥取県との県境に位置していており山のまた山の中にあります。不動滝は道路からすぐのところにあり気軽に行けるのがいいですね。またほかの不動滝と区別するため、新庄不動滝とも呼ばれているようです。
こうして新庄村をあとにし、目的地の蒜山高原に向かいました。



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涼を求めて 岩井滝(岡山県鏡野町) その2

2014-07-15 21:11:03 | 自然

遊歩道はそのまま滝の裏側に通じています。

渓流にかかる小さな橋を渡ったところで、三脚を構え正面から撮影している男性がいました。何かを待っているようでした。おそらく滝から人がいなくなるタイミングを待っているのでしょう。私も以前はそうでしたが、しかし人が写っている方がそのものの大きさや親近感があっていいのではと、最近はそう思うようになりました。遊歩道は滝の後ろ側に通じています。

滝の落差は10~15mとそれほどでもありませんが、幅6mに渡って流れ落ちる様は、どこか優しげで女性的な感じがしました。滝の裏側は、ちょうど突き出た岩屋の真下で、深くえぐられるように、空間があります。それも結構広くて、一番奥まったところには不動明王が祀られていました。霧のような水蒸気が飛んできて湿度は高そうですが気持ちはいいです。少人数ですが、途切れることなく観光客がやってきます。滝壺の前付近ではお弁当を広げるお年寄りのグループがいました。

調べたところ、滝を裏側から見ることのできる、いわゆる「裏見の滝」は、全国に15程あるようです。でもこの岩井滝のように駐車場からさほど遠くない場所にあり、しかも安全に滝の裏側に通じ、その空間はゆったりとして広いというのは、他に例がないようです。

滝を堪能したあと、もう一度、岩井の名水を味わって上齋原をあとにしました。昼食は道の駅「奥津温泉」のバイキングに決めていました。時刻はもうお昼の2時を回っていましたが座席は6割方埋まっていました。このお店は、「おばちゃんの味・温泉亭」といい、以前から利用したいと思っていた店です。奥津渓の紅葉狩りのとき、一度寄ったことがあるのですが、順番待ちの行列に恐れをなしてあきらめていました。営業時間は11:00~15:00(オーダーストップ14:30)料金は内税で1200円、奥津のおばちゃんたちが地元産の食材を中心とした旬の野菜を使って調理した総菜がずらり。納得の味とお値段です。

お腹を満たしたあと、山田養蜂場のみつばち農園に寄ってみました。こちらは初めてでした。ビニールハウスがいくつも並んでいますが、イチゴ狩りはとっくに終わっているし、ブルーベリーには少し早いようでした。せっかくなので‘売店ぶんぶん’でソフトクリームを注文し、蜂の子サプリを購入しました。ほとんど客が見えなかったところに、いきなり大型の観光バスが2台入り、とても賑やかになりました。そしてミツバチ教室のようなものが開かれ、係の人の絶妙な話術に多くの人が聞き入っていました。

これらの団体客は、今はやりのミステリーツアーの一行のようでした。
こうして本日の予定を終了し帰路につきました。裏見のできる岩井滝、おばちゃんの味の温泉亭、そしてみつばち農園、夏限定ですが、なかなか楽しめるコースだと思います。



滝の裏側はこのような広いスペース


裏側から滝を見る
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涼を求めて 裏見の滝 岩井滝(いわいだき)を訪ねる その1

2014-07-14 21:06:23 | 自然

渓流沿いの遊歩道。まさに森林浴です。

蒸し蒸しする梅雨、天気が良すぎても暑いだけで、なかなか出かける気分にならない今日この頃ですが、最近テレビで紹介されていた県北、鏡野町上斎原の岩井滝に涼を求めて急遽、出かけることにしました。
岡山県の滝というと、真庭市の神庭の滝(かんばのたき・滝百選)や津山市の布滝(のんだき)などが有名ですが、この岩井滝は、裏側から滝を見ることができる、中国・四国地方でもめずらしい滝なのです。(資料によると、鳥取県にあと二つあるようです)
おまけにすぐ近くに、名水百選にも選定されている「名水・岩井」もあります。ただ、県北でも鳥取県との県境に近く、鳥取県智頭町よりも北に位置し、遠いので早々には行けません。

自宅を出発したのが午前10時半頃、岡山自動車道・賀陽ICから高速に乗り、中国自動車道・院庄ICで降りて、国道179号線を奥津方面に走ります。奥津まで来ると岩井滝の案内表示板が各所に設置されているので迷うことはありません。最後は細い山道を進み岩井滝に到着です。井原から道なりに走って所要時間は2時間15分でした。
広い駐車場と脇にはトイレがありました。草刈作業をしていたおばあちゃんたち3名が、地面に寝転がって休憩の最中のようでした。いや、のどかでいいですね。
念のため、トレッキングシューズに履き替えて出発です。

登山口に、岩井滝400m、名水・岩井300mの案内板がありました。勾配のある遊歩道をゆっくり上りますが、きれいに整備されているので、何ら問題はありません。渓流沿いの杉木立の中の遊歩道はどこか涼しく、まさにこれは森林浴。とても気持ちのよいものでした。
少し歩くと、母子が山水をペットボトルに汲み取っているところに遭遇しました。
「ここの水はおいしいのですか?」と尋ねると、「この上にもっとおいしい水がありますよ!」との返事。すると上から18リットル入りの白いポリタンクを下げて降りてくる男性に会いました。ここまで歩いて10分ほど、そして、すぐに日本百名水・岩井と書かれた水飲み場に到着しました。先ほどの、「この上のおいしい水」とは、この岩井のことだったようです。

早速、口に含むとまろやか、癖のないとてもおいしい水です。特に冷たいので余計にそう思うのでしょう。実においしい。私が、百名水で一番と思ったのが昨年行った、四国・剣山の御神水です。この岩井の水も決して負けてはいません。帰りにまたいただくことにし、そこからさらに5分ほど歩くと、巨岩の向こうにやっと滝が見えてきました。それほど大きな滝ではない、と聞いていましたが、想像以上に立派な滝で感動です。数人のカメラマンが三脚を立てて撮影をしていました。(つづく)



日本百名水に選定されている、名水・岩井
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王子が岳と渋川動物園その1 岡山県玉野市 絶景といとおしいワンちゃん

2014-02-27 00:20:04 | 自然

頂上から見る瀬戸内海。まさに絶景です。

2月23日(日)家族で、玉野市の王子が岳に行って見ることにしました。朝から青空が広がり王子が岳から望む瀬戸内海はとても絵になると思ったからです。まだ子どもが小さい頃、初めて王子が岳を訪ねた時のことです。国民宿舎前の海岸縁に駐車場があり、国民宿舎の横に「登山道」と書かれた案内板を見つけました。気軽にちっと登ってみようかと思ったわけです。しかしこの登山道がなかなかの急こう配で、休み休み、息も絶え絶えでやっと頂上に着くと、何とそこには広い駐車場があるではありませんか。クルマで来れるんだと、ショックを受けたことを思いだします。記憶に残っているのが、広い芝生があって、その眼下に広がる瀬戸内海でした。このような素晴らしいところがあるんだと、感動したことをよく覚えています。

あの感動を再びということで、この日はしっかり車道を走りました。途中にも何か所か駐車場がありましたが、目的地はひとつ。パークセンターの駐車場です。駐車場に着くと、周辺で猫の姿を何匹も見つけました。餌をやる人がいるのでしょう。さて、ここから10分ほど歩くと頂上です。芝はまだ新芽が出ていなくてグリーンとはいきませんが、あいかわらず素晴らしい眺望です。空は青く、遠くに瀬戸大橋も見えました。風が吹くと、少し膚寒い感じがしましたが、もう少し暖かくなるころ、ここで食べるお弁当は最高でしょう。

ここで一匹の柴犬に遭いました。口にゴム製のボールを咥え、ゆっくり上ってきます。何とかわいいことか、柴犬でも人間と同じようにいろんな顔があるものですね。とにかくかわいいのです。かなりの肥満気味で歩くのも大変なようです。駐車場付近に降りたところに、再びあったのでご主人に話を伺ってみました。

「柴犬ですよね?何歳ですか?」 
「そうです!雄の7歳です」
「名前は何というのですか?」
「どん松五郎といいます。(笑) 長い名前ですね」
「室内犬ですか?」
「そうなんです。まったく吠えないので番犬にもなりません」
「こんなかわいい柴犬見たことありませんよ」
というと、ご主人(中年の女性)とてもうれしそうに、背中を撫でていました。

どんちゃん、話を聞きながらお腹がつかえるのか、横座りで、おとなしくしていました。
この日は、他にもとてもきれいなゴールデンレトリバーも見かけましたが、散歩にはもってこいの場所だと思います。
この王子が岳、標高、たったの235mですが、巨岩と春には、コバノミツバツツジが咲くそうですので、その頃、お弁当持参でまた来て見たいと思いました。(つづく)



芝のどんちゃん。とても愛らしいワンちゃんです。
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四国カルストを訪ねました。

2013-05-09 22:29:11 | 自然

四国カルストの草原で草を食む牛たちと、四国連山の大パノマラ

GW後半の初日(5月3日)、かねてから興味のあった、四国カルストを訪ねました。日本三大カルストというのがあって、最大規模の山口県秋吉台には、今年の三月に行ったばかりですが、他の二つ、四国カルスト、福岡県の平尾台には行ったことがありません。四国カルストには、牛が放牧され、牧歌的風景が広がっているときいていたので、期待も膨らみます。

ナビをセットすると、推奨コースは、瀬戸大橋から高知ルートでした。距離は271キロ。地図からすると、しまなみ海道から愛媛松山ルート241キロの方だと思うのですが、時間が相当にかかるようでした。それでも、こちらの方がきっと早いのではと、無謀にもこのルートで行くことにしました。笠岡ICから少し走ると、福山西IC付近が渋滞と出ました。そして、渋滞はすぐに福山東IC、福山西IC間5キロに変わりました。自然渋滞のようでしたが、福山西ICまで抜けるのに30分以上かかってしまいました。しまなみ海道は順調に進み、今治市内は信号にはかかりましたが、特に渋滞もなく松山自動車道へ。しかし松山ICに降りる車でまたしても渋滞にかかりました。そして30分以上経って出口に出るところで、右車線から急に割り込む車がありました。こういうマナー違反を平気でする運転手に、何か罰則が適用できないのかと思います。松山ICを出たところで、四国カルストまで2時間との表示ありました。自宅を8時に出発し、すでに3時間を要しているので、このままいくと、目的地には午後1時頃になります。

松山の市街地を抜けると、久万高原に向かう山道となります。高度はぐんぐん上がり、眼下には山並みが広がります。それにしても山の若葉が何と美しいことか、「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」という句が自然と口に出てしまいます。

ナビに従って進むと、細い急な山道にかかりました。ぐんぐん登っていきますが対向車がくると大変です。幸いにも前に5台ほど走っていたので、ひたすら後を付いていきました。眼下に見える山並みは、青葉に染まり、一昨年訪ねた阿蘇を思い出させました。こんな高いところにカルスト台地があるのかと、不思議な感じがしました。細い山道を何とか登りきると、急に目の前が開けてきました。まるで別世界です。まっすぐ伸びる道路には車が並び、山荘のような小屋もあります。遠くに大きな白い風車が見え、一段低いところには草原が広がり、一帯が秋吉台で見た、白い石灰岩がごろごろころがるあの風景です。黒い牛が草を食んでいます。一番びっくりしたのが、バスが停まっていたことでした。きっと高知県側は道が広いのだ、と思いました。遠くに見える東屋まで歩いて行くとさらに視界が広がります。草原に車を乗り入れて、お弁当を広げている人や、テントを設営し、折りたたみ椅子で景色に見入っている人、草原に寝転がって空を見ているカップル、家族でボール遊びをしている人など様々です。

ここは姫鶴平(めずるだいら)といい、標高は1200~1400mあります。四国カルストは西の大野ヶ原から東は鳥形山まで東西25㎞にわたっています。まるで愛媛県と高知県の県境にあるといってもいいほどで、姫鶴荘の空き地には、ロープが張られ、右側高知県、左側愛媛県と県境を示していました。さて、帰りのこともあるので、滞在を1時間ほどで切り上げ帰途につきました。県道383号線を、五段高原、天狗高原(標高1485m)と進み四国カルストをあとにしました。

帰りは、行きと違い道幅は十分でした。これならバスも通行可能でしょう。車は一路、高知自動車須崎ICに向かいます。もうすぐ5月5日の子どもの日、津野町でおもしろい鯉のぼりを見ました。鯉のぼりごとに、男の子の名前の旗が揚がっているのです。3人の男の子のお家は、豪華で3本の鯉のぼりが揚がっているということです。またミニサイズの鯉のぼりが横に張られた綱にいっぱいぶら下がっているというのもありました。まず岡山ではこのような光景を見ることはできません。
高知自動車道南国SAではせっかくなので、名物カツオのたたき定食をいただきました。帰りは3時間半ほどかかりました。やはりナビ推奨のこのルートで行けばよかったと素直に反省です。瀬戸大橋を渡る頃、夕日が海に沈む美しい景色を観ることができました。長い一日でした。やはり日帰りは少し無理がありますね。 



瀬戸内海に沈む夕日(与島PAにて)
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