またまた倉敷美観地区のお話で恐縮ですが、先日、中橋の上から撮影した写真に偶然にも真新しい石段が写っていました。もともとこの石段は江戸期の雁木(がんぎ)といわれるもので、船着き場に設けられた荷揚げ用の石段でした。現在は観光用の舟の発着場になっていますが、お年寄りなどが古い石段につまずいてケガをするなどしたため、市が地元と協議することなく取り替えてしまったものです。
これに対して地元地域団体からクレームがあり、市長は、違和感があることを認め、古い石材はそのまま保管してあるので元に戻すと約束をしています。やれやれですが、文化財の保護を優先させながら、どうやって安全を確保するかが難しいところです。