未熟なカメラマン さてものひとりごと

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滋賀県大津市坂本を訪ねました。

2011-06-21 22:07:25 | 古い町並み

旧竹林院の庭園は見事というほかありません。

私が加入している、茶道上田宗箇流・井原文化教室(井原松涛会主催)の研修旅行があり、参加しました。今回の行先は、滋賀県大津市坂本と大物です。古い町並みにとても興味がある私にとって、重要伝統的建造物群保存地区指定されている坂本は願ってもない訪問地でした。
井原を早朝6時に出発。偶然にもこの日は、高速道路1000円の最終日でした。しかし時刻が早やかったためでしょうか、渋滞はほとんどありませんでした。
坂本には、10時前に到着しました。その昔、比叡山で修業をした老僧が、隠居してふもとの坂本の地に居を構えたもので里坊と云われる隠居所が多く残っています。そして現在その里坊内の多くの庭園が、国の名勝に指定されています。その代表的な里坊のひとつである旧竹林院は、その後いろいろな人の手に渡り、現在では、個人の所有となっているそうです。このあたりの塀の石垣は、穴太衆積み(あのうしゅうづみ)と云われる独特のものです。野面積みで、表面だけ平らな石を配置し、あとは小石で隙間を埋める工法です。
 一見、荒い感じがしますが、その堅牢度は確かなもので、彦根城など多くの城郭の石垣にも採用されています。しかし現在では、その伝統を継いでいるのはわずか一軒だけとか、寂しい限りですね。
さて、入園料を払って、旧竹林院に入ると、さっそく大広間が出迎えてくれました。2方面が開け放たれた畳の間と、赤い毛氈が敷かれた縁の向こうには、緑輝く庭園が見えます。昨日の雨が、庭園を一面に覆うコケの緑を一層、際立たせ、まぶしいほどです。木々の葉も活き活きとしているように見えます。縁の付近に座ると、係の方の説明がありました。そのあと、せっかくなので、抹茶をいただくことにしました。手際よくお菓子が置かれ、お茶をいただく「あー、なんという幸せ!」まさに至福のひとときです。



つくばい。水が豊富に流れています。


そのあとは、庭園内を散策しました。さすがに山のふもと、庭園内にはいくつかの浅い水路を、勢いよく清らかな水が流れています。 また二つの茶室もありました。大正年間に建てられたもので、そんなに古くはありませんが、かやぶき屋根には、苔がびっしりと生え、なかなかの趣きです。そういえば、名前が竹林院なのに竹林は見なかったような??(日吉大社につづく)
コメント
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