「東北の美しい景色が元通りになります様に」
このところの猛暑でなかなか撮影に出かける気力がなく、近場で何かいい情報でもないかなと思っていたところ、美星町の「天の川まつり」が13日の夜、開催されるというので、久しぶりに行ってみることにしました。午後7時前に自宅を出発。会場付近には、約15分で着きました。案の定、目的地の駐車場は満車、指示に従い、ぐるっと、迂回して「ふれあいセンター」の運動場に停めることになりました。
この臨時駐車場から、会場へ続く坂道の歩道の両側には、びっしりと灯ろうが並べられ、今日のまつりの雰囲気を盛り上げています。そして会場(星の郷青空市場)横の道路(進入禁止)には、ずらりと白い紙製の灯ろう、が並べられ、まさに天の川のよう。時間的にまだ早やかったため、灯ろうに書かれた願い事を見ながら歩きました。やはり東日本大震災の復興を願うものが多く見受けられました。
後日の新聞によりますと、灯ろう、の数は2600個以上とのことでしたので、なかなかのものです。
それから催し会場の方へ行ってみると、とても多くの人で賑わっていました。B級グルメや金魚すくいなど、出店もたくさんあってにぎやかです。例年、まつりに来る人が9000人、美星町の人口が5000人弱ですので、町の倍近い人で埋まるわけですが、いずれにしても美星町最大のイベントに違いありません。
そうこうしているうちに、一段と明るく照らされた舞台で開会式が始まっているようで、覗いてみることにしました。ちょうど市長が挨拶をしているところでした。その中のお話で、「専門家が選ぶ星空の美しい町ランキングで、美星町が全国で第2位に選ばれた」というのがありました。私もテレビの番組で紹介されていたそのランキングをたまたま見ていて感動したことを覚えています。ジャガー横田夫妻がわざわざ美星町まで来て紹介していましたが、そのときは残念ながら雨でした。あとはお決まりのご主人にチョップ。
また数日前の地元の新聞に、倉敷科学センターの学芸員が、13日午前4時すぎ、真夏の夜空を彩るベルセウス座流星群の尾を引く流星の姿を、この美星町で撮影したという記事が第一面に載っていました。
TVドラマ「坂の上の雲」のロケ地に選ばれるなど、最近話題にことかかない美星町です。
天の川に見たてられた灯ろう じっと見ていると浮かんでいるように見えます。
さて、日が暮れてきたので、先ほどの灯とう、を撮影するため道路に戻りました。少し傾斜があり、少しカーブを描くこの道路に灯る、ろうそくの明かりは、なかなか味わいがあります。どこにカメラを向けても、人がいないことはありませんので、撮影はなかなかの根気を要します。じーっと眺めていると、灯ろうがまるで浮かんでいるような錯覚を覚えます。いったい何枚撮影したことでしょう。
撮影のあと、もう一度、会場を一回りして帰ることにしました。大きな歌声が聞こえてきたので、最初にそちらへ行ってみると、若い男女のライブでした。ボーカルの女性の歌唱力はたいしたものです。その音量に対抗するように、子ども神楽のお囃子が聞こえてきました。静かな山間に、普段はあり得ない雑踏。近所の住宅の前につながれていたワンちゃんも落ち着きがありません。
すいていたら、徳山牧場のジェラードでもと思いましたが、これがいっぱいの人で断念しました。
イベントの行事としては、灯ろうが集められ、神主さんに拝まれたあと燃やされます。
と同時に、花火が上がってフィーナーレ、私の場合は、灯ろうの撮影が目的でしたので、待つことなく美星町をあとにしました。