未熟なカメラマン さてものひとりごと

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感動をありがとう2013(平成25年)高校女子駅伝 興譲館高校応援TV観戦記

2013-12-26 22:21:20 | 駅伝

競技場を出てから直後の大集団

平成25年12月22日に京都で開催された第25回高校女子駅伝。5年ぶりの記念大会ということで地区の代表もあわせ58校の出場でした。当日のコンディションはまずまずのようでしたが、テレビの画面で見ると、グラウンドが濡れているようでもあり、大人数の今大会、接触による転倒が心配でした。

大会の数日前のことです。早朝6時頃、我が家のポストに新聞をとりに出ると小雨の降る中、道路を走る足音が聞こえました。よく見ると興譲館の陸上部の選手たちでした。薄暗い街灯だけが灯る暗い道、選手たちが走る背中を見送り、全国大会の健闘を祈りました。
興譲館高校は、全国の予選会でTOPの記録を出し優勝候補の一角と見られていました。そして、10年連続トップスリーの大記録がかかる大会でもありました。監督、選手ともども相当にプレッシャーがかかっていることでしょう。

しかし、今年のチームは特にずば抜けた選手がいるわけでもなく、森政監督自身も総合力で勝負するといっていました。このあたりは、立命館宇治高校の荻野監督と同じです。地元新聞によりますと興譲館の生徒、父兄、OBなど併せて350人が応援団として競技場に詰めかけたようです。スタートラインに並ぶ選手、9割方がハチマキをしているようですが興譲館高校の選手は長めの白でショートヘアのボーイッシュ、一目でわかります。対照的に豊川高校にハチマキはなく、毎年のことながら髪形もとてもおしゃれな感じがして自由度を感じました。そしていよいよスタートです。

(1区)
1区を託されたのは、1年生の大森巴菜(岡山県倉敷市 味野中出身)でした。1年生で1区を任されるのは、平成15年の新谷仁美以来です。彼女の記録は、3000mランキング29位(9.18.10)、5000mランキング15位(15.57.28)です。そして号砲が鳴り選手は一団となって競技場のトラックを走ります。大森巴菜は、接触を嫌ったのでしょうか、しばらくTOP集団に付け、その姿は長い間、テレビ画面に映ったのでした。しかし残り1キロ付近、急な上り坂に差し掛かる頃から遅れ始めました。
NHK実況解説の第一生命監督、山下さんの「優勝を狙うにはこれ以上離されると、きびしいかも」というコメントが気になりました。
 TOP集団は、残り1キロ付近で、豊川高校の関根花観、荏田高校の森田詩織、青森山田高校の西澤果穂、須磨学園の太田琴菜、山梨学院大附属の青葉愛、筑紫女学園の申水沙季、薫英女学園の松田瑞生など10名ほどに絞られてきました。レースは、昨年同様、筑紫女学園の申水沙季が、残り300mあたりから飛び出しました。あのエネルギーはいったいどこから来るのでしょう。これに豊川高校の関根花観が少し顔を反らせた独特の前傾姿勢で必死に追い上げます。意外にも薫英女学院高校の松田瑞生は最後の最後で力が出ず、区間9位で、高松望ムセンビにタスキをつなぎます。
興譲館高校の大森巴菜、区間13位のタイム、TOPとの差は24秒に広がっていました。そして2区の足立知世に笑顔のタスキリレーです。大会後のコメントで「自分の力が全国に通じず悔しい。残り1キロは、後続の先輩たちが順位を上げてくれると信じて粘った」といっています。しかし彼女の力量からするとその頑張りは十分発揮されたと思います。

さすがに、名将森政監督も、この結果を見て今年の上位成績は難しいと思ったようです。しかしここから監督も舌を巻くような怒涛の追い上げが始まるのでした。

(2区)
2区は、3年生、足立知世です。出身は島根県出雲一中。自己タイムは、3000mランキング36位(9.20.53)、5000m7位(15.43.72)1500m7位(4.17.64)です。
ただ、13番目の位置では、画面に映ることもまれで、状況はなかなかわかりません。しかし、昨年の大会、驚異の粘りで最終5区、二人を抜いて3位に入ったという実力のある選手です。きっと、順位を上げてくれると、期待してテレビ画面を見ていました。すると、そのうち画面の奥に、あの軽快に腕を振る特徴あるフォーム、白いハチマキ、徐々にその姿は大きくなってくるようでした。早く、順位が知りたいと思っても肝心のところでなかなか映りません。最後に中継所で「興譲館が7位に上がってきました。さすがですね」というコメントで、やっと前の6人を抜いたことがわかりました。

すごい!さすがは足立知世と思いました。かならず結果を残してくれる。期待を裏切らない。私は、彼女が今回のレースで一番の功労者ではないかと思っています。TOPは須磨学園高校の福田有以と豊川高校の堀優花の一騎打ちの様相を呈していました。中継点で同タイム(通過時間)の32.16でTOP争いは3区にゆだねられました。山梨学院大付属高校の齋藤暁、荏田高校の森田香織がこれに続き、2校は大健闘です。薫英女学院高校のスーパー1年生といわれた、高松望ムセンビは4人抜いて5位に浮上、荻野監督の信頼厚い立命館宇治高校の安藤富貴子も4人抜いて6位に浮上です。
しかし、足立知世は、今回、区間賞を狙うこの二人の記録をも上回り、区間の4位の大健闘でした。3区の寶田彩香に笑顔でタスキをつなぎます。(つづく)



興譲館高校 1区大森巴菜から2区足立知世へ
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