偶然見かけた野生のニホンザル
(つづき)
急いでいくと、目の前の木に、何と一匹のニホンザルがいて、盛んに木の皮を食べているではありませんか。サルは、人間を見てもまったく動ぜず、悠然と地面に降り、山の方にゆっくり歩いて姿を消しました。
普段はみることができないものが見えたので、得をした気分で歩いて行くと、左手に白樺荘など有名ホテルが立ち並ぶエリアに出ました。そして人の姿も格段に増えてきました。そして、その向こうに河童橋が見えてきました。ついに来たかと、感無量でした。橋からは、写真でよく見かける穂高連峰がそびえたっています。このような条件下で、もう二度と見ることはできないだろう、としばし、立ちすくみました。
ここはしっかり撮影しておかなければと、橋の上からはもちろん、橋を渡りきっても、橋が入らない視角からの撮影、そして橋を手前にお馴染みの河童橋のカット、いったい同じような写真を何枚撮ったことでしょう。河童橋周辺は、多くの団体ツアーと見られる人で賑わい、まるで都会の雑踏のような雰囲気でした。
お馴染み河童橋と北アルプス穂高連峰
近年、山歩きを始めた初心者の私ですが、一番の夢は、あの涸沢カールで秋の紅葉を撮ることです。いったいいつになることか。
こうして、しっかり撮影を堪能したあと、五千尺ホテル別棟のお店で、お土産を買い求め、バスターミナルに向かいました。着いたころにちょうど、平湯行きバスがまもなく出発するところで、タイミングよく間に合いました。
あかんだな駐車場まで帰ってくると駐車場は車で溢れていました。駐車スペース以外の場所にも車が並び、停められるところにはすべて停めるという状況です。850台ときいていましたが、これでは、1000台を超えているなと思いました。
ナビを、次の目的地、新穂高ロープウエイにセットしました。当初、上高地か新穂高ロープウエイ、どちらかと思っていましたが、予定どおりの時間で上高地を散策できたので、もう二度とないチャンスと思い、行ってみることにしました。所用時間は30分ほどでしたが、そう順調には行きませんでした。(新穂高ロープウエイにつづく)
絶景 穂高連峰