未熟なカメラマン さてものひとりごと

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焼き物の里 信楽を訪ねて 平成27年8月1日(土)

2015-08-08 16:38:49 | 美術館・博物館
伊勢神宮を訪ねたあと、次に向かったのが焼き物の里・信楽(しがらき)です。朝来た道を引き返し、新名神高速道路信楽ICから10分ほどで到着しました。最初に向かったのが、観光案内所も併設してある信楽伝統産業会館です。そしてその途中で見かけたのが、おなじみの狸の置物です。それも道路を挟んであちらこちらにありました。  

信楽伝統産業会館の駐車場に車をいれ、まずは町歩きのパンフレットを入手します。こちらの施設では、日本六古窯のひとつである信楽焼きの歴史をわかりやすく紹介してありました。外は猛暑、エアコンの効いた館内で一息入れ、町並み散策開始です。最初にメイン道路の信楽駅方面に向かいます。一口に狸の置物といっても大きさや形もさまざま。ここが作家さんたちの腕の見せ所です。中にはサッカーボールを小脇に抱えたかわいい狸もありました。



かわいいタヌキの置物がかわいい

また狸だけではなく、カエルや亀の置物もあります。目に留まったひとつのお店で私が集めている亀の小さな置物を二つ購入しました。それにしても暑い、結局100mほど歩いて今日の町歩きを断念しました。

次に向かったのが、同じ信楽町にある全国的に有名な私立の美術館「ミホミュージアム」です。所要時間は10分ほどでしたが、ナビのとおり進むと細い山道に入ってしまいました。何とか駐車場に到着と思ったら、小型のバスが待機しており受付のあるレセプション棟までピストン送迎をしていました。やれやれ着いたかと思うと、美術館棟はさらに500m.先で、電気自動車の送迎もあるとのことでしたが、もう少しだけ気力の残っている私は、待ちきれず結局歩いていくことにしました。道の両側に植えてあるのが枝垂れ桜、4月の桜並木となりさぞ美しいことでしょう。



トンネルは異次元の世界


つり橋は、美術館のトレードマーク

やがてトンネルに入るとなぜか急に涼しくなり心地よい風が吹いています。照明もセンスがよく、まるで異次元の世界にいるようです。そしてトンネルを抜けるとパンフレットでおなじみのつり橋が見え、その向こうにやっと美術館棟が見えてきました。館内に入ると広いエントランス、そのガラスの壁面の向こうに見えるのは形のよいマツ、まさに和と洋を融合させた見事な作りです。この美術館を設計したのが、世界的建築家=I.Mペイ氏で自然の環境に配慮し、8割を地下に埋没させているそうです。


美しいエントランス、正面の松が美しい

当日は、特別展「生誕300年お同い年の天才絵師 若冲と蕪村」が開催され、とにかく入館者の多いことにびっくりしました。入館料は少し高めの1,100円。JAFの割引が効いて900円でした。蕪村と若冲はまったくの同年代の人物で、しかも一時期京都市内のすぐ近くに住んでいたようですが、当代きっての絵師であるこの二人の交流を示す資料は何も残されていないとのことでした。しかし共通の知人はいたようですので、何か意図的なものを感じざるを得ません。一番気に入ったのは、何といっても当館所蔵の大作、若冲の「象と鯨図屏風」と最後の方に展示されていた、「白梅錦鶏図」でした。また野菜で描いた京都国立博物館像の「涅槃図」もおもしろいと思いました。

帰りはさすがに歩く気力もなく電気自動車にお世話になることにしました。さて、美術館を出てすぐのところに茅葺の家が二棟あるのを発見しました。茅葺の民家に興味を持っている私はせっかくなので訪ねてみることにしました。入口から覗くと、見学の方は事務所までひとこと声をかけてください、とありました。そして茅葺の民家を見学させていただくことに。この建物は、湖北地方から移築した築200年の茅葺の古民家でした。そして目の前には青々とした田園が広がっていました。この施設は、秀明自然農法ネットワークというNPO法人が運営しているそうです。

こうして、信楽から今宵の宿、長浜市の長浜ロイヤルホテルに向かいました。予定の時間より1時間ほど早いペースでした。



湖北地方から移築した築200年の茅葺きの民家
コメント
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