都道府県対抗女子駅伝 兵庫県チーム 4区、田中から5区、後藤へ笑顔のタスキリレー
2017高校女子駅伝全国大会の有力校、次は兵庫県の西脇工業をデータにより分析してみたいと思います。例によって敬称略、過去の駅伝記事はカテゴリーから‘駅伝’をご覧ください。
正式名称:兵庫県立西脇工業高等学校
学校紹介で「本校は、日本の“へそ”兵庫県西脇市にあり、駅伝の西脇工業として知られています」とあります。このあたりは、広島県の世羅高校と似ていますね。
校訓:「自律、創造、誠実、勤労」
所在地:兵庫県西脇市野村町1790
4年連続の8回目の出場です。
3000m平均タイム:9分15秒(月刊陸上競技よりデータ拝借)
前田康秀監督 39歳
県立高校なので、全員が兵庫県の出身です。
最近の成績
28回(2016)2位 1.08.08
27回(2015)5位 1.08.51
26回(2014)17位 1.10.40
次に1500m、3000mの記録を見てみましょう。
上位100位までの成績です。
1500m
02位 田中希実(3) 4.15.90←4.15.43
08位 後藤 夢(3) 4.19.17←4.16.69
今枝紗弥(3) ←4.24.72
磯野恵梨(3) ←4.30.69
3000m
02位 田中希実(3) 8.54.27←9.01.16
15位 後藤 夢(3) 9.09.50←9.13.64
72位 南茉里奈(2) 9.26.49
田中希実は、愛媛国体少年女子A3000mで、大分東名のマータ・モカヤを逆転し、高校歴代2位の8分54秒で制覇しています。
それでは、都道府県予選会の結果をみていきましょう。
天気はよく、若干の追い風もあったようです。
兵庫県大会 11月5日 篠山コース
予選タイム 1.08.39
1区 田中希実(3)1位 18.45 区間新記録
2区 後藤 夢(3)1位 13.27
3区 今枝紗弥(3)2位 9.38
4区 南茉里奈(2)2位 9.35
5区 磯野恵梨(3)2位 17.14
県大会には30校が出場、宿命のライバル2位の須磨学園とは28秒差でした。高校駅伝のセオリーどおり1区、2区で先行、この時点で2位との差は1分23秒でした。
3区より須磨学園が全員区間1位で追い上げますが、及びませんでした。
昨年と比較し、1区、2区終了時点で実に1分も早いタイムですから驚きです。特にスーパー高校生、田中希実が一昨年、昨年に続き3年連続の区間新記録、3年生になってもさらに29秒もタイムを更新していることは驚異です。
今年は3年生の主体のチームです。薫英女学院との対決が見ものです。
昨年の大会は、こうでした。
11月6日 篠山コース
予選タイム 1.08.56
1区 田中希実(2)1位 19.14 区間新記録
2区 高橋ひな(3)2位 13.58
3区 今枝紗弥(2)1位 9.28
4区 戸田朱音(3)2位 9.47
5区 後藤 夢(2)1位 16.29
昨年全国大会の成績は、こうでした。
記録 1.08.08 第2位
1区 田中希実(2)4位 19.31
2区 高橋ひな(3)25位 13.49
3区 大西結菜(3)2位 09.42
4区 戸田朱音(3)4位 09.28
5区 後藤 夢(2)3位 15.38
2区で準エース、高橋ひなが不調で11位まで後退しましたが、そこは層の厚い西脇工業、以降の3区間で徐々に追い上げ、2位まで浮上しました。特に最終5区は、後藤夢が神村学園のカマウとのトラック勝負を制し、順位、記録とも過去最高の成績を残しました。しかし、1位薫英女学院との差は44秒もありました。目標は優勝でしたから、悔しい気持ちも残る大会でもありました。
次に地区予選の結果を見てみましょう。
記録 1.10.32 第4位 能勢コース
1区 田中希実(3)1位 18.51 区間新記録
2区 南茉里奈(2)5位 13.51
3区 磯野恵梨(3)10位 10.23
4区 今枝紗弥(3)5位 9.56
5区 後藤 夢(3)5位 17.31
1位は、薫英女学院、2位須磨学園、3位、立命館宇治でした。
西脇工業、昨年は1.09.54の2位でしたので、今年の順位は少し気になります。
昨年は惜しくも準優勝でしたが、今年は、昨年以上の力がありそうです。田中が在籍している本年が大きな節目となりそうです。
全国大会を注視してみたいと思います。
頑張れ、西脇工業。