令和元年9月15日(日)念願の、美山かやぶきの里に行ってきました。自宅から、山陽道、播但連絡道、中国道、舞鶴若狭自動車道、京都縦貫自動車道を経由し、その距離、実に314km、4時間15分を要し、やっと目的地に到着することができました。
私は学生時代の4年間を京都で過ごしましたが、在学中は、その遠さに一度も訪ねることができませんでした。
さて、当日は日曜日とあって、多くの観光客で溢れており、到着した12時ごろ、駐車場はすでに満車状態でした。
駐車場から道路を挟んで山の裾野に広がる茅葺集落
逸る気持ちを抑えて道路を渡ります。
かやぶきの里、一番の撮影スポット
レトロな赤いポストが周囲に溶け込んでいます。集荷は一日に1~2回
カフェ・ギャラリー彩花
まさに日本の原風景 白とピンクのサルスベリがとてもきれいでした。
鮮烈な色のキバナコスモス
こちらはピンクのコスモス
道路と田んぼを挟んで、山の裾野に茅葺の民家が立ち並んでいます。背後には杉林、そして空は真っ青なブルー、手前の田んぼは、白い花をつけ始めたそば畑、刈り取りも近い稲穂も頭を垂れています。
それらが一体となって、とても懐かしい景観を作り出しているのです。この現代社会にあって、何ということでしょう。まるで異次元の世界。よくぞ残してくれたと、感謝の念に近いものを感じました。
個人的に茅葺民家が大好きで、岐阜県の世界遺産白川郷は別格として、岡山県内では、津山市阿波や八塔寺ふるさと村を訪ねたことがありますが、この美山の茅葺集落はほんとに素晴らしいと思います。
通りを歩くと、季節柄、色とりどりのコスモス、ピンクや白のサルスベリなど季節の花が咲いていて、それらが茅葺の民家とマッチし、まるで過去にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
各民家は、あえて生垣を設けず開放的な佇まい、入母屋造りの母屋はどの家も南向きで整然と並んでいます。
現在、資料館などを含め、茅葺の民家は38棟(トタン覆い3棟を含む)が残っているようです。国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されており、万が一の火災に備え、62基の放水銃が設置されています。
まるでタイムスリップしたよう
大切にされているお地蔵様
里から見る駐車場付近
里の一番上に鎮座する普明寺
とてもきれいに維持されている通り。なんと気持ちのよいことか。
美山民俗資料館、とても懐かしい感じがします。
屋根裏は白川郷とよく似ています。
資料館から。通りを望む
気持ちのよい日でした。
宿や民久
平飼い玉子直売店 カフェ美卵
アイスコーヒーとプリンを注文しました。
資料館は、過去に火災で焼失し、再建されたもののようです。中に入るととても涼しく感じました。
入館者の一人が入ってくるなり、「ここはエアコンが効いているのですか?」と尋ねるほどです。牛も一緒に生活する厩など当時の暮らしぶりが再現されており、なかなか見応えがありました。
町並みを歩いていて感心したのは、とてもきれいに管理されていることです。ゴミひとつ落ちていません。トイレも十分確保してありました。
ただ民家は生活をしている住宅であり、当然ながら洗濯物が干してある光景がところどころ見受けられました。そのあたりを十分にわきまえ、観光客はマナーを守って行動する必要を感じました。
獣除け用でしょうか、各家の畑は金網で取り囲んでありました。
知井八幡神社
美山米パン吉之丞
麓まで下りてきました。横切る通りは鯖街道です。
散策の合間にカフェ美卵で一休み、アイスコーヒーは本格派、プリンもなかなかの味でした。
このあと町のはずれの知井八幡神社にお参りし、美山米パン吉之丞でパンを買い求め、最後に駐車場横の蕎麦の店・お食事処きたむらで、おいしいそばをいただいて帰ることにしました。
しかし当日は大変混雑していて受付の順番は13番目。外で待って40分、席についてからさらに20分の計1時間の待ち時間でした。待ったかいがあって、美山産で打たれた細麺の手打ちそばは絶品でした。
今度は違う季節に来てみたいと思いながら美山をあとにしました。
お食事処きたむら 手打ちそばが人気です。
もりそばを注文しました。
稲刈りが済んだところもありました。
美山川(由良川)清流でアユが有名です。
日本の茅葺集落
新潟県 荻ノ島かやぶきの里 荻ノ島環状集落 40棟(その内茅葺は半数程度)
福島県 大内宿 重伝建選定(S56.4) 茅葺は50棟弱
福島県 前沢集落 重伝建選定(H23.6)茅葺は14棟
岐阜県 白川村荻町 重伝建選定(S51.9)茅葺は150棟 世界遺産
富山県 五箇山相倉合掌集落 重伝建選定(H6.12)茅葺は23棟 世界遺産
茅葺集落の鉄則
集落を維持するために、どこにも売らない、貸さない、壊さないが3原則だそうです。
美山では、茅場(かやば)が確保されており、茅葺専門の会社も集落内にあって、維持体制がしっかりできていると感じました。
ところで、茅葺の茅ですが、屋根を葺く草の総称で、茅という植物はありません。茅の材料には、ススキの他に葦(よし)、カリヤス、カルカヤ、シマガヤ、チガヤなどのイネ科の多年草が使われます。
私は学生時代の4年間を京都で過ごしましたが、在学中は、その遠さに一度も訪ねることができませんでした。
さて、当日は日曜日とあって、多くの観光客で溢れており、到着した12時ごろ、駐車場はすでに満車状態でした。
駐車場から道路を挟んで山の裾野に広がる茅葺集落
逸る気持ちを抑えて道路を渡ります。
かやぶきの里、一番の撮影スポット
レトロな赤いポストが周囲に溶け込んでいます。集荷は一日に1~2回
カフェ・ギャラリー彩花
まさに日本の原風景 白とピンクのサルスベリがとてもきれいでした。
鮮烈な色のキバナコスモス
こちらはピンクのコスモス
道路と田んぼを挟んで、山の裾野に茅葺の民家が立ち並んでいます。背後には杉林、そして空は真っ青なブルー、手前の田んぼは、白い花をつけ始めたそば畑、刈り取りも近い稲穂も頭を垂れています。
それらが一体となって、とても懐かしい景観を作り出しているのです。この現代社会にあって、何ということでしょう。まるで異次元の世界。よくぞ残してくれたと、感謝の念に近いものを感じました。
個人的に茅葺民家が大好きで、岐阜県の世界遺産白川郷は別格として、岡山県内では、津山市阿波や八塔寺ふるさと村を訪ねたことがありますが、この美山の茅葺集落はほんとに素晴らしいと思います。
通りを歩くと、季節柄、色とりどりのコスモス、ピンクや白のサルスベリなど季節の花が咲いていて、それらが茅葺の民家とマッチし、まるで過去にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
各民家は、あえて生垣を設けず開放的な佇まい、入母屋造りの母屋はどの家も南向きで整然と並んでいます。
現在、資料館などを含め、茅葺の民家は38棟(トタン覆い3棟を含む)が残っているようです。国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されており、万が一の火災に備え、62基の放水銃が設置されています。
まるでタイムスリップしたよう
大切にされているお地蔵様
里から見る駐車場付近
里の一番上に鎮座する普明寺
とてもきれいに維持されている通り。なんと気持ちのよいことか。
美山民俗資料館、とても懐かしい感じがします。
屋根裏は白川郷とよく似ています。
資料館から。通りを望む
気持ちのよい日でした。
宿や民久
平飼い玉子直売店 カフェ美卵
アイスコーヒーとプリンを注文しました。
資料館は、過去に火災で焼失し、再建されたもののようです。中に入るととても涼しく感じました。
入館者の一人が入ってくるなり、「ここはエアコンが効いているのですか?」と尋ねるほどです。牛も一緒に生活する厩など当時の暮らしぶりが再現されており、なかなか見応えがありました。
町並みを歩いていて感心したのは、とてもきれいに管理されていることです。ゴミひとつ落ちていません。トイレも十分確保してありました。
ただ民家は生活をしている住宅であり、当然ながら洗濯物が干してある光景がところどころ見受けられました。そのあたりを十分にわきまえ、観光客はマナーを守って行動する必要を感じました。
獣除け用でしょうか、各家の畑は金網で取り囲んでありました。
知井八幡神社
美山米パン吉之丞
麓まで下りてきました。横切る通りは鯖街道です。
散策の合間にカフェ美卵で一休み、アイスコーヒーは本格派、プリンもなかなかの味でした。
このあと町のはずれの知井八幡神社にお参りし、美山米パン吉之丞でパンを買い求め、最後に駐車場横の蕎麦の店・お食事処きたむらで、おいしいそばをいただいて帰ることにしました。
しかし当日は大変混雑していて受付の順番は13番目。外で待って40分、席についてからさらに20分の計1時間の待ち時間でした。待ったかいがあって、美山産で打たれた細麺の手打ちそばは絶品でした。
今度は違う季節に来てみたいと思いながら美山をあとにしました。
お食事処きたむら 手打ちそばが人気です。
もりそばを注文しました。
稲刈りが済んだところもありました。
美山川(由良川)清流でアユが有名です。
日本の茅葺集落
新潟県 荻ノ島かやぶきの里 荻ノ島環状集落 40棟(その内茅葺は半数程度)
福島県 大内宿 重伝建選定(S56.4) 茅葺は50棟弱
福島県 前沢集落 重伝建選定(H23.6)茅葺は14棟
岐阜県 白川村荻町 重伝建選定(S51.9)茅葺は150棟 世界遺産
富山県 五箇山相倉合掌集落 重伝建選定(H6.12)茅葺は23棟 世界遺産
茅葺集落の鉄則
集落を維持するために、どこにも売らない、貸さない、壊さないが3原則だそうです。
美山では、茅場(かやば)が確保されており、茅葺専門の会社も集落内にあって、維持体制がしっかりできていると感じました。
ところで、茅葺の茅ですが、屋根を葺く草の総称で、茅という植物はありません。茅の材料には、ススキの他に葦(よし)、カリヤス、カルカヤ、シマガヤ、チガヤなどのイネ科の多年草が使われます。
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