訪問日:令和4(2022)年6月5日(土)
朝起きると、青空の広がる絶好の観光日和、どこかに出かけたいと思いました。いつものことながらどこにしようかと思案したあげく、最近、工事が終了したという旧吹屋小学校のことを思い出し、成羽町吹屋を訪ねることにしました。
井原の自宅から45分、時刻は朝の9時45分ごろでしたが、千枚駐車場の車は数台のみでした。夏の日差しの強い日でした。古い町並みを歩いていると、店先に座っていた高齢の女性が、カメラを持っている私を見て、「かわいい猫がそこにいますよ」と教えてくれました。
そちらに目を向けると、若い猫が道路の反対側の住宅の前で横座りしているではありませんか。リラックスしているその様子。とても町並みにマッチし、確かに被写体としては申し分ありません。カメラを持った多くの観光客が、猫を撮っているのを見て教えてくれたのでしょう。
峠を越えると小学校が見えてきた
かつてのプールは大海になり島々が浮かんでいるように見える
正面からの遠景、シンメントリーの建物が美しい。本館の設計は、旧遷喬尋常小学校を設計した江川三郎八。明治時代を代表する疑洋風の学校建築といわれる。文化財として耐震強化を含む解体修理が、9億5000万と7年の歳月をかけて行われ、2022年4月21日に新たな観光施設として開館した。
石段下から仰ぎ見る本館。NHKのテレビ小説などのロケにも使用された
岡山県の重要文化財に指定 下見板張りだが、旧遷喬尋常小学校のように白ペンキは塗られていない
右側面から見る本館 事務室の白いカーテン、以前はどうだったのか気になる
正面アップ 斜め横から、外観は以前と変わらない。玄関ポーチは大正15年に新設された
まもなく旧吹屋小学校に到着。校舎の外観自体は以前と特に変わった様子はありませんが、プールなど周辺の環境が随分変わりました。身障者用の駐車場も用意されています。
広いグラウンドは、ロープが張られ、立入禁止になっていました。
料金は500円でした。受付で若い女性のスタッフの方が、岡山県の人気情報誌「オセラ」に掲載された記事を見せてくれました。特に私の方から望んだわけではありません。首から入校証のような紐が付いたカードを首にかけると、見学開始です。
黒板のチョークで描かれたアジサイ。実に見事ですが、びっくりしたのが、私が勤務する会社の高橋さんにそっくりだったこと。記念に写真を撮らせてもらいました
部分的にアップしてみました
平成24年3月20日に、最後の卒業式と閉校式が行われ、現役最古の木造校舎に幕が降ろされた。一時は369名いた在校生はたったの7名だった。ニュース番組「報道ステーション」が卒業式の様子を伝えた。
黒板に描かれた観光案内図 これも先ほどのスタッフの人が描いたものでしょう
校舎から見る外の景色
内部は、以前、訪ねた旧遷喬尋常小学校(久世・国重文)に似ていると思いました。部屋に入ると、黒板にチョークで書いた、見事な紫陽花の絵がありました。「これは私が書きました」とそこにいた担当の女性スタッフの方が教えてくれました。「素晴らしい才能ですね」と自然と口から出ましたが、それほど見事だったのです。他の部屋の黒板にも、チョークで書かれた観光マップがありましたが、これも彼女が書いたのに違いありません。
復元された明治時代の教室
廊下 天井の傘の付いた電灯がどこか懐かしい
使い込まれた階段の手すり。
2階への階段、ここはかなりきれいになっている
ゆらぎのあるレトロなガラスは貴重
こちらもレトロなガラス 左下に普通のガラスが見える
旧吹屋小学校で使用された教材
講堂 オルガン、演台、校歌(軸)は当時と変わらない。二重折上棹縁天井の手の込んだ意匠
講堂から見る外の景色
2階からの階段
建物から、ラ・フォーレ吹屋の建物が見える
多目的室から見る本館
トラスを用いた小屋組みの三間廊下。雨天体操場として使用され、以前は土間だった
玄関ホールの隣にある校長室
窓ガラスは、今はほとんど見ない、ゆらぎのあるレトロなガラス、現在の板ガラスと違って随分趣きがあります。長い廊下の天井は、木組みがよく見え、電球の灯もどこか懐かしい感じがします。床は貼りなおされたのでしょうか、とてもきれいになっていました。すべての部屋を一巡し、退出することにしましたが、この吹屋小学校も観光周遊券に含めてほしいと思いました。
朝起きると、青空の広がる絶好の観光日和、どこかに出かけたいと思いました。いつものことながらどこにしようかと思案したあげく、最近、工事が終了したという旧吹屋小学校のことを思い出し、成羽町吹屋を訪ねることにしました。
井原の自宅から45分、時刻は朝の9時45分ごろでしたが、千枚駐車場の車は数台のみでした。夏の日差しの強い日でした。古い町並みを歩いていると、店先に座っていた高齢の女性が、カメラを持っている私を見て、「かわいい猫がそこにいますよ」と教えてくれました。
そちらに目を向けると、若い猫が道路の反対側の住宅の前で横座りしているではありませんか。リラックスしているその様子。とても町並みにマッチし、確かに被写体としては申し分ありません。カメラを持った多くの観光客が、猫を撮っているのを見て教えてくれたのでしょう。
峠を越えると小学校が見えてきた
かつてのプールは大海になり島々が浮かんでいるように見える
正面からの遠景、シンメントリーの建物が美しい。本館の設計は、旧遷喬尋常小学校を設計した江川三郎八。明治時代を代表する疑洋風の学校建築といわれる。文化財として耐震強化を含む解体修理が、9億5000万と7年の歳月をかけて行われ、2022年4月21日に新たな観光施設として開館した。
石段下から仰ぎ見る本館。NHKのテレビ小説などのロケにも使用された
岡山県の重要文化財に指定 下見板張りだが、旧遷喬尋常小学校のように白ペンキは塗られていない
右側面から見る本館 事務室の白いカーテン、以前はどうだったのか気になる
正面アップ 斜め横から、外観は以前と変わらない。玄関ポーチは大正15年に新設された
まもなく旧吹屋小学校に到着。校舎の外観自体は以前と特に変わった様子はありませんが、プールなど周辺の環境が随分変わりました。身障者用の駐車場も用意されています。
広いグラウンドは、ロープが張られ、立入禁止になっていました。
料金は500円でした。受付で若い女性のスタッフの方が、岡山県の人気情報誌「オセラ」に掲載された記事を見せてくれました。特に私の方から望んだわけではありません。首から入校証のような紐が付いたカードを首にかけると、見学開始です。
黒板のチョークで描かれたアジサイ。実に見事ですが、びっくりしたのが、私が勤務する会社の高橋さんにそっくりだったこと。記念に写真を撮らせてもらいました
部分的にアップしてみました
平成24年3月20日に、最後の卒業式と閉校式が行われ、現役最古の木造校舎に幕が降ろされた。一時は369名いた在校生はたったの7名だった。ニュース番組「報道ステーション」が卒業式の様子を伝えた。
黒板に描かれた観光案内図 これも先ほどのスタッフの人が描いたものでしょう
校舎から見る外の景色
内部は、以前、訪ねた旧遷喬尋常小学校(久世・国重文)に似ていると思いました。部屋に入ると、黒板にチョークで書いた、見事な紫陽花の絵がありました。「これは私が書きました」とそこにいた担当の女性スタッフの方が教えてくれました。「素晴らしい才能ですね」と自然と口から出ましたが、それほど見事だったのです。他の部屋の黒板にも、チョークで書かれた観光マップがありましたが、これも彼女が書いたのに違いありません。
復元された明治時代の教室
廊下 天井の傘の付いた電灯がどこか懐かしい
使い込まれた階段の手すり。
2階への階段、ここはかなりきれいになっている
ゆらぎのあるレトロなガラスは貴重
こちらもレトロなガラス 左下に普通のガラスが見える
旧吹屋小学校で使用された教材
講堂 オルガン、演台、校歌(軸)は当時と変わらない。二重折上棹縁天井の手の込んだ意匠
講堂から見る外の景色
2階からの階段
建物から、ラ・フォーレ吹屋の建物が見える
多目的室から見る本館
トラスを用いた小屋組みの三間廊下。雨天体操場として使用され、以前は土間だった
玄関ホールの隣にある校長室
窓ガラスは、今はほとんど見ない、ゆらぎのあるレトロなガラス、現在の板ガラスと違って随分趣きがあります。長い廊下の天井は、木組みがよく見え、電球の灯もどこか懐かしい感じがします。床は貼りなおされたのでしょうか、とてもきれいになっていました。すべての部屋を一巡し、退出することにしましたが、この吹屋小学校も観光周遊券に含めてほしいと思いました。
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