未熟なカメラマン さてものひとりごと

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平成26年(2014)高校女子駅伝 有名校の実力を探る 立命館宇治高校(京都)の巻

2014-11-20 21:53:04 | 駅伝

昨年の大会の様子 NHKテレビより

師走の都大路で開催される全国高校女子駅伝まで、早くも一か月余りとなりました。有名校の実力を探る、公開されているデータをもとに、今回は京都の立命館宇治高校を分析してみたいと思います。それでは、まず全国大会の最近の成績を見てみましょう。
(例によって敬称略とさせていただきます。過去の駅伝記事は、カテゴリーから「駅伝」を選択ください。)
  
19回(2007年)  1位 1.07.06
20回(2008年)  3位 1.07.49
21回(2009年) 17位 1.11.47
22回(2010年)  6位 1.08.59
23回(2011年)  5位 1.08.29
24回(2012年)  1位 1.07.22
25回(2013年)  4位 1.07.55
21回大会はアクシデントがあり本来の力ではありません。こうしてみると、7分台をコンスタントに出しているところに力量を感じます。

それでは、昨年の大会を振り返ってみましょう。(学年は当時)
1区 関 紅葉  (2)区間10位 19.41
2区 安藤 富貴子(1)区間6位 12.58 全体6位
3区 橋本 紗貴 (2)区間4位 9.52 全体5位
4区 真部 亜樹 (1)区間6位 9.29 全体5位
5区 岩井 朝香 (3)区間3位 15.55 全体4位
1区でやや出遅れたものの、1年生の二人が奮闘し、唯一3年生の岩井朝香が最後に維持をみせ、惜しくも表彰台は逃したものの、4位入賞はさすがでした。そのメンバー4人が残っているのが強みです。

次に3000mの持ちタイム見てみましょう。昨年との比較です。
安藤 富貴子(2)9.10.56 ← 9.13.24
関  紅葉 (3)9.11.70 ← 9.11.70
真部 亜樹 (2)9.16.64 ← 9.32.25
小西 真亜子(2)9.25.02 ← 9.36.10
寸田 桜  (1)9.41.24
岡本 彩音 (1)9.43.64
昨年の1年生、中核の3人が順調に記録を伸ばしているのがわかります。梅原千佳、橋本紗貴の記録が上位にないのが寂しいところです。

次に、くらよし駅伝、京都府予選会、近畿地区大会をそれぞれ昨年と比較して見てみましょう。

くらよし駅伝 
総合タイム 1.9.30 氏名 区間タイム 順位の順 昨年のタイム 1.9.55
1区 真部 亜樹 19.12 3位  ←  片田桃香 19.33 8位
2区 関 紅葉  13.23 1位  ← 関紅葉  13.30 2位
3区 長谷川 汀 10.27 10位  ← 橋本紗貴 10.10 2位
4区 岡本 彩音 10.32 12位  ← 岡田梨佐 09.53 2位
5区 安藤富貴子 15.56 2位   ← 酒匂友香 16.49 6位
本年最初の駅伝ということで、荻野監督のメンバーの様子見もあったものと思われます。

京都府予選会 H26年11月2日(日)
総合タイム 1.10.45 昨年 1.9.44
1区 関 紅葉 19.57 1位 ← 関 紅葉 19.43 1位
2区 安藤富貴子13.13 1位 ← 安藤富貴子 13.18 1位
3区 小西真亜子10.00 1位 ← 片田 桃華 9.52 1位
4区 橋本 紗貴10.05 2位 ← 橋本 紗貴 9.54 1位
5区 真部 亜樹17.30 1位 ← 岩井 朝香 16.57 1位
いつもながら2位以下に大差をつけての完全優勝でしたが、記録的には平凡なタイムに終わってしまいました。ただ、コースの形状のこともあり、また2位以下との競争がまったくないひとり舞台というのであれば、当然にタイムもでにくいといえるでしょう。
昨年、タイム的には、全国で10番目の成績でしたが、本番では優勝に絡む堂々の4位入賞。極めつけは平成24年の予選会、記録は1.10.11で、全体10位の成績でしたが、全国大会での結果は、1.7.22での優勝でした。

近畿高等学校駅伝大会 H26年11月16日(日)
総合タイム 1.9.7 優勝
1区 真部 亜樹 19.52 4位
2区 安藤富貴子 12.59 1位
3区 小西真亜子  9.49 1位
4区 長谷川 汀 10.25 3位
5区 関 紅葉  16.02 1位

1区、4位と出遅れたものの2区の安藤富貴子が、なんとあの中学生時代からのライバル高松望ムセンビを抜いてトップへ。4区でいったん2位に下がりますが最終5区で実力者、関紅葉が19秒の差をつけて優勝しました。
大阪の薫英女学院、兵庫の西脇工業を抑えたことは、十分チームの自信につながりました。
本番のメンバーですが、安藤富貴子、関紅葉、真部亜樹、小西真亜子は当確だと思いますが、あと一人、誰を持ってくるのか。橋本紗貴、長谷川汀、寸田桜、岡本彩音の誰なのか、興味があります。

いよいよ本番に向けてエンジンがかかってきました。地元の応援も力強い味方になってくれることでしょう。
荻野監督がどのようなメンバーを組んで、どのような戦い方をするのか、本番が楽しみです。
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京都の紅葉を愛でる 神護寺・西明寺・高山寺 その1 平成26年11月16日(日)

2014-11-19 21:32:39 | 紅葉

名物高雄だんごを売る茶店 焼きたてのほかほかよもぎだんごは、クセになりそう

11月16日(日)、京都の紅葉、見ごろが比較的早い右京区の三尾(高尾、栂ノ尾、槇の尾)を初めて訪ねました。新幹線で京都駅に着いたのが、午前10時前。駅前のチケットセンターでJRバスのフリー切符を買い、バス乗り場に並びました。通常なら30分に一便程度ですが、シーズンでは臨時バスが随時運行されています。

並んだ頃は、バスがちょうど出たあとだったので、次のバスではかならず座れるはずと安心していました。私たちの前には中国系アジア人の数人のグループ。そして待つこと15分、臨時バスがやってきました。後ろには、あっという間にすごい行列ができていました。臨時バス、通常なら所要時間50分のところですが、臨時便は停まる停留所が少ないので40分とのことでした。バスは満員スシ詰め状態で立っている人を気の毒に思いました。  

40分ほどで、神護寺最寄りのバス停「山城高尾」に到着すると、付近は観光バスでごったがえしていました。案内板を頼りに坂道を下るとまず見えてくるのが清滝川です。橋のたもとに、焼き立てほかほかのよもぎだんごを売る茶店があったので、本番を前に少し休憩していくことにしました。名物のお団子は、あんこ入りのよもぎだんごとみたらし風のいそべだんごでしたが、ここは両方をいただくことにしました。それにしても、ちょうど見ごろを迎えている神護寺、相当な人出でした。河原に降りてくつろいでいる人の姿もありました。



紅葉の下で休憩をとる人たち

そして目の前には、立ちはだかるように急な石段が続いています。これを克服しないと神護寺の紅葉を愛でることはできません。石段は約350段あるそうですが、ここはあわてずゆっくり上ることにしましょう。
ところどころに食事処があり、紅葉を楽しみながら大勢の人がお昼を摂っていました。石段も終盤にさしかかると、次第に体も汗ばんできます。やがて楼門に到着です。多くの人が記念撮影をしています。楼門を潜るとそこは広い境内。なぜかほっとします。ところどころに目の覚めるような紅葉が見られ、まさに見ごろ状態となっていました。



楼門前の見事なモミジ

かわらけ投げと、案内板があったので、まずそちらに向かうことにしました。坂道を上がると目の覚めるような紅葉が出迎えてくれました。かわらけは2個で100円でした。眼下に広がるのは見事な眺望です。このあと、適応な場所を見つけて昼食にすることにしました。家で作ったおにぎりを持参していました。場所も場所だけにそのおいしさは格別です。


神護寺を代表する紅葉の風景です。

このあと境内を抜け、再び石段を登ると金堂が見えてきました。この石段周辺の紅葉は神護寺を象徴する景色となっています。金堂に上がると、まずお参り。このお寺は和気清麿の開創で、弘法大師空海も十数年にわたって住持を勤めたといわれています。神護寺で有名なのが日本史の教科書でかならず登場する、国宝「源頼朝の肖像」です。金堂には複製画が置いてありました。薬師如来像に手を合わせたあと、さらに奥にある多宝塔へ向かいました。

多宝塔は、昭和の建築だそうですが、とても美しく、モミジがかかる塔は実にさまになります。こうして1時間程、神護寺の紅葉を楽しんだあと、清滝川沿いの道を進んで、次の目的地、西明寺に向かいました。(つづく)



多宝塔の紅葉も見事です。
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燃える七変化 田中苑の楷の木 (岡山県井原市)

2014-11-12 23:28:37 | 紅葉

田中苑の楷の木 遠くに鏡獅子の像

岡山県・閑谷学校の境内にある2本の楷の木(カイノキ)の紅葉は有名ですが、岡山県内には、もう一か所あまり知られていない楷の木の名所があります。それは井原市役所の北側にある田中苑(でんちゅうえん)の楷の木です。

イメージ的には、柳のような細長い薄い葉が垂れ下がっている感じですが、実際は葉の長さ、6㎝から9㎝の小さな葉で垂れさがっているのではなく、葉をよく見ると笹の葉のような配列(偶数羽状複葉)をしており、その枝ぶりは、全体的にとても優しげな印象を与えます。紅葉は、例年11月の初め、文化の日あたりが一番の見ごろとなります。今年は、紅葉する前に落ちてしまうものも多く、残念ながら全体的にボリューム感が今一つ感じられません。

この楷の木、紅葉しているのは、陽の当たっている表側の部分のみで、方角も南側、西側、東側だけ、北側から見ると緑のままであり、真下から見上げても緑か薄い黄緑色で、あの美しい紅葉はとても想像もできません。この内側の葉は最終的に緑色が黄色に変色した段階で、赤く色づくこともなく落ちてしまうようです。

それにしても美しいのは、その紅葉の変化です。赤い部分、黄色の部分、緑の部分とそのグラデーションは、まさに七変化、言葉に表せないほど見事です。陽のあたる表側の発色も燃えるように美しく、感動さえ覚えます。



グラデーションが美しい

ちょうど私が写真を撮っていると、遠方から来たと思われる老人が話しかけてきました。「今年は、閑谷学校の楷の木が、台風の影響かなにかでまったくだめ、井原にもあると聞いてやってきた。比較にならないほど美しい。」というようなうれしいコメントでした。今年の田中苑の楷の木、この素晴らしい紅葉を、是非、市外の方にも見てもらいたいと思うのです 

この田中苑の楷の木ですが、昭和50年頃、日本のビール王と言われた馬越恭平翁の孫にあたる人が中国から3本の苗を持ち帰り寄付されたものだそうです。ということは、樹齢40年ということになります。
ちなみに、閑谷学校の偕の木は、大正4年(1915年)に同じく中国孔子墓所から種を採取し育苗されたものの内の2本です。単純に計算しても樹齢は100年になります。例年、11月初旬にライトアップされます。しかし樹齢100年は老木かというと、そうでもないらしく、一説には樹齢は700年に達し、樹高は30mにもなるそうです。とにかく日本では、非常に少ない木として珍重されています。

また、楷の木、中国では模範の木とされており、日本においての書体の「楷書」の語源とされているようです。



燃えるように美しい紅葉


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2014(平成26年)全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 常磐高校の巻

2014-11-11 23:36:10 | 駅伝

大山一のビュースポット 鍵掛峠から見るブナ林 (本文とは関係ありません)

有名校の実力を探る、今回は、全国高校駅伝都道府県大会で好タイムを出した、常磐高校(群馬)を取り上げてみたいと思います。まずは学校の紹介です。学校法人群馬常磐学園・常磐高等学校は、群馬県太田市にある「質実・勤勉」を校訓とする私立の高校です。大正3年(1914年)に、常見ろくが、女子教育、女子の経済的自立のため、太田市に女子教育機関を設立したのが始まりです。昭和22年常磐高等女学校、学制改革により昭和23年常磐女子高等学校、昭和52年男女共学となり、現在の校名になりました。「つよく優しく、そして真面目に努力する生徒を育てる」ことを教育目標にしています。

以下、データの分析は、例によって、敬称略とさせていただきます。過去の駅伝記事は、カテゴリーから「駅伝」を選択ください。

最初に全国高校駅伝大会最近の成績をみてみましょう。
20回大会(2008) 5位 1.08.31
21回大会(2009) 8位 1.10.37
22回大会(2010) 7位 1.09.02
23回大会(2011)12位 1.09.44
24回大会(2012)14位 1.09.52
25回大会(2013) 7位 1.08.33

次に昨年の大会を振り返ってみましょう。学年(当時)、区間順位、タイム、全体順位
総合順位7位 タイム 1時間8分33秒
1区 加藤 千尋(3)18位 20.08
2区 小林 由佳(2) 2位 12.46 10位
3区 米谷 結希(1)10位 10.07 10位
4区 岡本 春美(1) 1位 09.10 7位
5区 大島 里穂(2) 9位 16.22 7位

1区では、出遅れたものの、2区の小林由佳、4区の岡本春美の好走により7位入賞となりました。特に伸び盛りの1年・岡本春美を起用した木監督の采配が見事的中しました。岡本春美、中学時代は空手部に所属、県の駅伝大会に中学校を代表して出場した大会で練習をしていたとき、その走りを見た木監督が、「もしかしたらいけるかもしれない」と勧誘したそうです。猛練習にも耐えその予想は見事に的中し、能力は見事に開花したのでした。岡本晴美は、区間記録にあと11秒と迫る区間賞で快走を見せました。

次に、3000mの持ちタイムを見てみましょう。(学年・今年度←昨年・出身県の順)
1.岡本 春美 (2)9.00.91 ← 9.33.70 群馬
2.米谷 結希 (2)9.19.82 ← 9.25.58 千葉
3.樺沢 和佳奈(1)9.19.84       群馬
4.大島 里穂 (3)9.23.10 ← 9.27.70 群馬
5.小林 由佳( 3)9.26.83 ← 9.15.87 栃木

岡本春美は、昨年の記録を33秒も短縮。豊川高校の鷲見梓沙、薫英女学院の高松望ムセンビと並んで、高校生・最強のひとりとなりました。米谷結希も順調に記録を更新していますが、やはり一番の注目点は、1年生、樺沢和佳奈につきます。前橋市立富士見中学校出身で、中学時代は東京国体少年少女B1500m優勝、2013年ジュニアオリンピックA少女3000m優勝、中学校駅伝競走でも優勝など輝かしい戦績を残しています。常磐高校への進学は、木監督の指導方針に惹かれて決めたそうです。

彼女も、豊川高校の猿見田裕香、薫英女学院の嵯峨山佳菜未と並んで最強の1年生のひとりとなりました。

最後に今年の群馬県大会の成績を昨年度と比較してみましょう
総合タイム 1.07.54 大会新記録 昨年 1.09.12 (今年度・タイム・前年度・タイム順)
1区 岡本 春美(2) 18.59  加藤 千尋 19.52
2区 米谷 結希(2) 13.32  小林 由佳 13.18
3区 樺沢和佳菜(1)  9.29  米谷 結希  9.45
4区 小林 由佳(3)  9.34  新井 菜奈  9.56
5区 大島 里穂(3) 16.20  大島 里穂 16.21

メンバー的には、最強の布陣でした。タイムですが、何と昨年の記録を1分18秒も更新しています。1区の岡本春美と3区の樺沢和佳菜は区間新記録、2区を除いてすべて昨年を上回っています。

また、インターハイでは、1500m、3000mと出場者4名がすべて入賞するといううれしいニュースもありました。一番の強みは樺沢和佳菜を除く上位4人が昨年の都大路の経験者ということです。低力は十分。あとは、昨年の興譲館高校のような粘りと精神力があれば、おのずと結果はでるでしょう。
今年の常磐高校、優勝候補の一角となることに間違いはなさそうです。

次回は、京都の立命館宇治高校を分析してみたいと思います。



足立美術館の日本庭園 (本文とは関係ありません)


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天空の城 備中松山城を訪ねる 11月3日 その2

2014-11-07 22:28:14 | 観光名所

途中で休憩する人々 眼下には高梁の町並みが一望

シャトルバスに乗ると、5分ほどで、ふいご峠に到着しました。ここからも車道はありますが、一般車は進入禁止となっています。天守閣まで歩いて約700m、時間にして20分ほどです。車道(途中まで)を歩いてもよいのですが、大半の人が山道を歩きます。まさに山歩き、いい運動というか日頃鍛錬していないと簡単には登れません。途中で座り込んでいる人を何人も見かけました。松山城といえば、まず一番にこのつらい山歩きを思い浮かべます。そして眼下に見え隠れする高梁の町並み、いかに高いか実感できる瞬間です。

備中松山城天守は、標高430mの臥牛山頂上付近に建ち、現存する天守を持つ山城としては最も高いところにあります。城は鎌倉時代にその起源を発しますが、今の天守の姿になったのは、1683年のこと、水谷勝宗が3年がかりで修築しました。山陰と山陽の東西の主要街道も交差する要地であるため、戦国時代は激しい争奪戦が絶えず、城主が目まぐるしく交替しています。

ところで江戸時代から現存する天守は、全国でたったの12城しかありません。弘前城(青森県)、松本城(長野県)、丸岡城(福井県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)、丸亀城(香川)、宇和島城(愛媛)、松山城(愛媛)、高知城(高知県)、そして備中松山城(岡山県)。
このうち、国宝に指定されているのが、松本城、犬山城、彦根城、姫路城の4城で、他は重要文化財に指定されています。そしてすべてが日本百名城に指定され、姫路城は世界遺産にも登録されています。備中松山城は、12城の内、唯一の山城です。



石垣が見事です。

また備中松山城は、日本三大山城にも指定されています。ちなみに他の二つは、美濃岩村城(岐阜県)、大和高取城(奈良県)です。
さて息を切らしながら登ること20分、ついにお城の石段が見えてきました。そして左手には、漆喰の土塀、右手に立ちはだかる切り立った岩壁、その上を見るとそこにも漆喰の土塀がありました。幾重にも重なり合う石垣もまた見事です。



切り立った岩壁の上にも漆喰の土塀があります。よくぞこのような場所に作ったものと感心します。

石段を登って広場に出ると、甲冑姿の男性2名が、観光客の記念撮影に応じていました。ここから見るお城はとても見事です。天守閣は決して大きくありませんが、天守中央部分の唐破風出格子窓はとても優雅です。お城の周辺のカエデ類は紅葉しかけてとても絵になります。二重槽には初めて入りました。ちょうど係の人が来られたので、雲海を見る展望台はどのあたりか尋ねましたが、あの木製の展望台は確認できませんでした。

臥牛山周辺には野生の猿が多く生息しており、お城の主要建物の周囲には高圧の電柵が張り巡らされていました。それにしても観光客の多さには驚きます。これも同じく天空の城、日本のマチュピチュといわれる竹田城址ブームの有難い影響なのでしょうか。そのようなことを思いながら、天守をあとにしました。



小振りながら美しい天守です。
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