茶わん坂で見た扇子のお店
右京区の神護寺・西明寺・高山寺を訪ねたあと、ホテル(ホテル近鉄京都駅)にチェックインし、しばらく休憩して夕食を済ませたあと、清水寺のライトアップを見に行くことにしました。
京都駅から清水寺への交通手段は市バスを利用し東山あたりで降りるのが一番だと思いますが、なにせ普段からバスに乗ることに慣れていないため、地下鉄で五条駅(一区間)まで行き、無謀にもそこから清水寺まで、歩いていくことにしました。
距離があるのはわかっていましたが、こんなに遠かったかなと、ずいぶん歩いた感じでやっと東山に到着。それから茶わん坂を歩き清水へと向かいます。時刻は夜の7時を過ぎていて、もう商店もほとんど閉まっていました。ただ、若いカップルなど道路は大変な賑わいでした。ここでひとつ気になっていたことがありました。清水寺方面から夜空に向けて青いレーザー光線のようなものが放たれているのです。お寺と光線とは相いれないような気がするのですが、あれはいったい何を意味するのでしょう。
清水の舞台と紅葉 青いレーザー光線が気になります。
そのとき、人の流れが突然止まりました。お寺はまだまだ先なのですが、どうやら拝観券を買い求める人が列をなしているようです。ここはおとなしく順番を待つしかありません。ようやく拝観券を購入し、仁王門方面に進むと、清水坂にも同じように券を買い求めるすごい行列ができていました。
その様子は、まるで初詣のようです。紅葉の見ごろはもう少し先のはずなのですが、この混みようはとても理解できません。境内に入りライトアップされたモミジが見える場所がありましたが、そこには撮影しようとする人の波が幾重もできていました。ほとんど若い人たちでしたが、私もせっかくなので後ろに並びました。先端は満員電車以上の混みようでなかなか前に進みません。一番前には見晴台のようなものがあり、やっと私の順番が来て台に足を掛けたところ少しよろけてしまいました。
京都市内の夜景
すると周りにいた若い人たちが「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれたり、手を差し出したりしてくれました。このあと舞台に移動しましたが、こちらは意外にも先ほどのような混雑はなく、ゆっくりお参りできました。ここから舞台が撮影できる子安塔方面に移動しますが、京都市内の夜景と舞台をワンカットできる撮影場所はなかなか確保できません。
「立ち止まらないでください!」と繰り返し呼びかける係員の声。しかし通路の半分は撮影する人たちで埋まっています。三脚は使用できないとわかっていましたが、暗いためどこかカメラを固定できる場所はないか探しながら移動しました。あまり期待はできませんが、とりあえず枚数だけは撮り、来た道を帰ることにしました。地下鉄の五条駅までなんと遠かったことでしょう。
普段は歩くことをむしろ楽しむぐらいですが、さすがに今日は疲れました。ホテルに着いて歩数を確認すると、なんと27,000歩。明日は宇治平等院へ行く予定ですが、普通に歩けるだろうかと、少し不安が残りました。(平等院の紅葉につづく)
舞台の木組みもライトアップされています。