未熟なカメラマン さてものひとりごと

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北陸金沢と能登半島一周のたび その3 ひがし茶屋街と金沢駅 平成30年4月16日

2018-04-24 22:32:00 | 古い町並み
(前回:兼六園・金沢城公園につづく)
兼六園・金沢城公園から、次に向かったのが、ひがし茶屋街です。付近まで来て、やはり駐車場に苦労しました。
金沢市内は、JRや北鉄など、観光地を巡るバスが決め細やかに運行しているので、本来ならそれらの交通機関を使えば問題ないのでしょうが、ホテルに車を置いてから巡るのはどうしても億劫になります。
きょろきょろと目を凝らしていると、道路の向かい側のコインパーキングに空きを発見。なんとか回り込み駐車することができました。
1等地にしては1時間300円と良心的な料金です。そして幸運にもそこは、茶屋街のメイン通りに面していました。
さて、茶屋街ですが、こちらも例にもれず、外国人観光客の団体が目立ちました。おそらく日本人観光客より多かったかもしれません。



通名な金箔のお店 


漆塗りのボールペン


蒔絵の入れ物


ひがし茶屋街のメイン通り 


こちらも金箔のお店






出格子から見る通り


金の蔵もありました


メイン通りを一本ずれると人どおりはぐっと少なくなります


ひっそりとした町並みです


暖簾がいい感じですね


こちらは、きんつばの老舗店

旅の情報誌で見たとおりの、統一された景観の町並み。国内の生産量98%を占める金沢の金箔関連の雑貨やアクセサリーのお店、「きんつば」を売る老舗の菓子店、喫茶やお食事処などが軒を連ねています。金箔を顔面パックにするものや、店内に黄金の蔵を持つお店もあって、若い女性客なら、とても喜びそうな町並みです。
国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に2001年に選定されています。しかしこれだけ観光客が多いと、せっかくの情緒を感じることが難しくなりますが、メイン通りから少し外れると、その表情はぐっと変わります。
個人的に古い町並みを訪ねることが大好きな私ですが、出格子が軒を連ねるこのひがし茶屋街の外観は特に異質で、他と一線を画しています。

ぐるりと散策し、いったん本日のホテルにチェックインすることにしました。ホテルは「マイステイズプレミア金沢」というシティホテルですが、新しいこともあってナビに登録されていませんでした。金沢駅に近いところにあるはずなのですが、何度もいったりきたりと到着まで苦労しました。
ホテルにチェックインしたあと、食事を兼ねて金沢駅に向かいました。あの鼓門をどうしても見たかったのです。駅前の巨大なドーム式の広い空間、接するようにどっしりと鼓門がありました。そこで写真を撮っていると、リクルートスーツの10名ぐらいの若い女性のグループから集合写真を頼まれました。
このあと、駅構内の食事処で、これまたおいしい旬の魚料理をいただいたあと、お土産を選びホテルに向かいました。時間切れで近江町市場、21世紀美術館にはいけませんでしたがとても充実した一日でした。

明日は、いよいよ能登半島を一周します。



金沢駅 ドーム式の巨大空間です


鼓門は高さ15m


金沢駅構内


食事処


おいしい魚料理のお店がありました

北陸金沢能登半島一周の旅 その1 長町武家屋敷跡野村家へ
北陸金沢能登半島一周の旅 その2 兼六園・金沢城公園へ


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北陸金沢と能登半島一周のたび その2 兼六園と金沢城を訪ねて 平成30年4月16日(月)

2018-04-22 22:17:49 | 庭園
(前回:長町武家屋敷跡野村家 につづく)
長町武家屋敷跡を出て次に向かったのが、日本三名園で知られる兼六園です。金沢観光の定番中の定番スポットですね。駐車場を探すのに迷いましたが、大きな立体駐車場がありほっとしました。
入園口に向かう坂道は、外国人観光客の団体でいっぱいでした。
まるで、京都の有名観光地にでも来たようです。地方都市までこのような外国人観光客が押しかけているとは驚きでした。新幹線が通じたのでその効果も大きいのでしょう。



外国人観光客が目立つ紺屋坂


欧米からの観光客もいっぱいです


記念撮影をするアジアからの観光客

兼六園といえば、あの二股の独特の形をした石灯篭(ことじとうろう)が一番の撮影スポットですが、いいカットで撮影しようとカメラを構えると、アジアからの団体さんが、ひとりずつ石橋のその位置に立って順番に撮影を始めたではありませんか。
これはだめだ、あとにしようと他を先に巡ることにしました。
ソメイヨシノは完全に終わり、清清しい若葉が何とも気持ちよいことか。根上がり松など、巨木が存在感を示し、木陰ではしっかり苔が生えて、名園をより一層きれいに演出しています。



素晴らしい眺望です


霞ケ池に枝を伸ばす松


重要文化財・成巽閣(せいそんかく)


根上松(ねあがりまつ)


美しい苔

ひとつ不思議に思ったのが池の水です。いったいこんな高いところにどこから水が沸いているのかということです。調べてみてわかりました。辰巳用水から引き込んでいるようです。
引き込むのに高度な技術が必要だと思いますが、よくのあの時代に設計できたものだと感心します。園内の日本最古いわれる噴水もありますが、この水も水道ではなく、上の池の水を引き込み、高低差を利用して設計されているようで、ただ驚くばかりです。



石灯籠(ことじとうろう)は一番の撮影スポット


着物姿をよく目にします


霞ケ池を水源とする日本最古の噴水、


八重桜が見ごろでした

こうして、兼六園の見学を終え、次に向かったのがお隣の金沢城です。
陸橋のところで、カップルの前撮りが行われていました。随分、大胆なところで、と思いましたが、案の定、外国人観光客の絶好の被写体となっていました。
周辺には、大きな桜の木が何本もあり、ついこの前の満開の頃には、大いに賑わったことでしょう。
橋の左手に、重要文化財の石川門が見えます。門を入ると古い石垣があり、よく見るとその一つ一つに印のようなものが入っていました。そしてそのまま進むと、広い芝生の空間(三の丸広場)に出ます。
正面に平成13年に復元された五十間長屋がどーんと控え圧倒的存在感をしめしています。
また、近年整備された玉泉院丸庭園まで行って引き返し、次の目的地、ひがし茶屋街に向かいました。


(金沢城公園)

石川門(重要文化財)


石川門石垣


かろうじて残っていた桜


五十間長屋・橋爪門


新緑の園内


玉泉院丸庭園、2015年に復元


三の丸広場

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北陸金沢と能登半島一周のたび その1 長町武家屋敷跡野村家を訪ねる 平成30年4月16日(月)

2018-04-21 21:38:30 | 古い町並み

山陽道~播但連絡道路~中国道~舞鶴若狭自動車道~北陸自動車道を経由しました。
これは、舞鶴若狭自動車道 福井県三方五湖PAです


北陸自動車道 石川県尼御前SA

4月の16日から3日間、休暇がとれたので、金沢と能登半島一周の旅に出ました。交通手段は無謀にもマイカーです。しかも我が愛車、すでに走行距離が14万kmを越えており、1日400kmの走行に堪えられるかどうか心配でした。
しかし、能登半島を巡るには、車以外に交通手段は考えられません。この長い行程ですが、自分の体力と運転には、少し自信がありました。
自宅を早朝6時に出発。予定どおり12時過ぎに金沢に到着しました。初日は、まず、おいしい食事をしてから、市内の観光名所を巡る予定です。街中の駐車場に、はたしてすんなり停められるかどうか、まずそれが心配でした。



回転寿司・すし食いねぇ!県庁前店


のどぐろは最高のネタ

「回転寿司」
さて、金沢の海鮮料理は、おいしさと鮮度で定評がありますが、今回、昼食をどこにしようかと迷いました。結局、情報誌に掲載されていた、その名も「すし食いねぇ!」の県庁前店に決めました。
正午過ぎ、店内に入るとすでに満席、15分ほど待ってテーブル席に案内されました。
少しすると、あらよあらよと、県庁の職員でしょうか、すぐに大勢のネクタイ姿の男性がどっと来て、待ち席はすごい混みようとなっていました。
岡山では、あまり目にしないようなネタがたくさんあり、皿の値段もピンからキリまでいろいろでした。まず「のどぐろ」「能登いか」「とらふぐ」「クエ」を注文し、お汁は「とらふぐのあら汁」にしました。店では10貫や15貫のセット盛りも人気のようでした。



大野庄用水 清らかさと水量、水の速さにびっくり


風情のある土塀と石畳の小径


武家屋敷跡野村家 玄関


奥の間


美しい庭園

「野村家」
こうして、お腹を満たしたあと、向かったのが長町武家屋敷跡・野村家です。観光駐車場に車を入れ、散策開始です。駐車場からすぐのところに土塀と石畳の続く情緒ある町並みがありました。町並みに沿って流れているのが大野庄用水で、透明度、水量、流れの速さに驚かされます、
そして野村家へ。玄関を入ってすぐのところに実際に合戦で使用したという甲冑が展示されており外国人観光客が記念写真を撮っていました。それにしても何と外国人、特に西欧人の団体の多いことか。目算で8割以上がそうだったと思います。
ミシュランガイドで二つ星、日本庭園ランキングで3位(2003年度)になったこともある、とても有名な野村家です。日本文化を訪ねる外国人にはとても興味のあるところでしょう。



見事な欄間


透かし彫りの釘隠し


謁見の間から上段の間を見る


上段の間の、総檜づくりの格(こう)天井


謁見の間から上段の間を見る


濡れ縁にせまる曲水


上段の間を正面から見る

せっかくなので、干菓子付きの抹茶もいただけるようなのでセットで購入しました。お目当てはなんといっても、やはりこの日本庭園です。パンフレットと同じようなカットで写真が撮れるか楽しみにしていましたが、これだけ人が多いとなかなかそうもいきません。
その昔、用水路から水を庭園に引き込み、曲水としていたようです。その池が濡れ縁のすぐ下にあり、錦鯉がゆっくり泳いでいました。
この野村家、中級武士だったようですが、名木や希少価値のある建築材を大胆に使用した床や天井の造り、そして細工物、加賀藩の狩野派のお抱え絵師の手になる襖絵、当時としてはとても貴重なギヤマン入りの障子戸など見所満載です。
このあと、2階にある茶室で、お庭を眺めながら抹茶をいただき、野村家をあとにしました。
次に定番中の定番、兼六園と金沢城公園を訪ねます。(つづく)



手水


趣きのある手水鉢


干菓子付きの抹茶


2階の茶室から庭園を見る


ミシュランで二つ星、日本庭園ランキングで3位に入ったこともある美しい庭園


鬼川文庫 狩野派の佐々木泉景の手になるお軸


鬼川文庫 蒔絵重箱


赤絵大鉢


長町にあったお休み処


和服で歩くカップル

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春の京都を訪ねて その3 無鄰菴の新緑に酔う 平成30年4月8日(日)

2018-04-14 21:41:09 | 庭園
(前回の続き)
中村楼の食事のあと、桜の名所として知られる二条城を訪ねることにしましたが、その前に山縣有朋の別荘・無鄰菴(むりんあん)を訪ねるかどうかで意見が分かれました。
病み上がりの人物が一人いて、約1.5kmの道のり、あまり無理ができず体力が持つかどうか心配ということでした。とりあえず、東山駅を目指して、白川沿いを平安神宮方面に歩くことにし、到着付近での体調で判断しようということになりました。



もうすぐ無鄰菴のはず、閑静な住宅街です。



朝がゆで有名な瓢亭本店


立派なお宅もありました


無鄰菴玄関です


母屋でガイドさんから説明を聞きます。開放的な低い芝生の丘と借景の東山の一体感ある景色


芝生に一羽の野鳥が降りてきました。


山縣自らの指示により、七代目小川治兵衛が作庭したものです。当時としては珍しい開放的な芝生空間です。


水深は浅く水はあくまで清らかです。

白川には、シダレヤナギの若葉が川面に垂れさがり、水深が浅い川の流れの早さと相まってとてもさわやかな情景となっています。
東山駅近くなって、結局、無鄰菴に行くことになりました。
途中、何度か道を尋ねました。一度おまわりさんに尋ねたとき「ムリンアンですか、そのお店はわかりませんねえ」と、どこかスイーツのお店と勘違いされたようです。
朝がゆで有名な、瓢亭の近くまで来てやっと目的地に到着です。入り口はとても小さく目立ちません。
拝観券購入のあと、庭園に入る入り口もまた小さいものでした
入るとすぐに、係りの方から、「今説明が始まったところですので、どうぞ母屋にお上がりください」と、1階の座敷に案内されました。そこには大勢の方が座って話を聞いていました。
説明される方が特に、この庭園に関してお詳しいようで、ポイントをわかりやすく説明してくださいます。
山縣は、苔の生える日本庭園ではなく、西洋式の芝生にしたかった
里山や小川が流れる自然な風景をイメージした
疎水からの水は、サイフォン式となっている
川のせせらぎが聞こえるような庭にしたい
借景は東山だが、実は東山が中心となっている
どの位置で見たら、いいかその場所について
など、大きな見取り図を持って説明してくださいました。



水鏡となって若葉の木々を映し込みます。


美しい苔庭。山縣は苔の美を受け入れるようになります。


こちらも水鏡となっています。


庭園の一番奥にある三段の滝。


ツツジがきれいに咲いていました。


馬酔木の白い花とピンクの若葉が庭園に彩を添えます。


とにかく美しい庭園です。紅葉もきれいでしょうね。


庭園から母屋を見る


簡素な二階建ての母屋


洋館、山縣の愛用の椅子


天井画も見事です。

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日露戦争の行方を決める会議がこの席で行われました。狩野派の壁画も見事です。


洋館を出たところで、再び庭園を見る


若葉が美しい


外に出るとやはり着物が目立ちます。

ただ、次の予定があったので、最後までゆっくり聞くことはできませんでした。庭に下りて庭園の遊歩道を散策します。中心は芝生ですが、遊歩道沿いにはきれいな苔が生えていました。
最後には山縣は苔もいいと、再認識したようです。庭園は池泉回遊式になっていますが、とにかく新緑がきれいで、感動的です。敷地はそれほど大きくも無く、また大きな石組みもありません。
どちらかというとフラットで、野趣あふれる自然な庭園となっています。
秋の紅葉のシーズンもなかなかのものでしょう。
このあと洋館を見学、愛用の特注の椅子や、応接間を見学し、無鄰菴をあとにしました。
次は、本日最後の目的地、二条城に向かいます。
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春の京都を訪ねて その2 八坂神社界隈散策と二軒茶屋中村楼 平成30年4月8日(日)

2018-04-12 22:44:24 | グルメ
前回の続き)
半木の道を散策したあと、急ぎ地下鉄烏丸線・北大路駅へと向かいました。すでに時刻は11時を過ぎていました。
実は、12時に八坂神社の門の前で待ち合わせをしていたのです。四条で阪急線に乗り換え終点・河原町で下車、四条大橋を渡り急ぎ八坂神社に向かいます。
橋の上も、歩道も観光客であふれていました。



八坂神社境内 美しい建物が連なる


着物姿が目立つ


南楼門から見る境内

何とか約束の時間に、西楼門前に到着。とりあえず、八坂神社境内を散策することにしました。
本殿には、お参りをする人で長い行列ができていました。
一番気になったことは、若い男女の着物姿でした。
レンタル着物を利用していることは、見てわかりますが、当日気温が低かったので寒いのではないかといらぬ心配をしてしまいます。
多くが中国や台湾、韓国の人たちと思いますが、中には日本語も飛び交っていたので、それが意外でした。
それにしても若い人の着物姿は、いいですね。



中村楼の玄関

このあと食事場所の、中村楼に向かいました。といっても南楼門を出たらすぐのところです。
とても古い門構え、係りの人が外で待機していました。
名前を告げると、正面の玄関で靴を脱ぎ、畳の部屋を通り、奥に案内されます。何とそこは洋室のテーブル席。黒い天板のテーブル席とカウンター席。正面には、小さな新緑の日本庭園があり、とても落ち着く雰囲気です。別に個室もありますが、今回予約をとれなかったようです。
上品な京懐石、さすがに洗練された味で、量もちょうどよし。アルコールを口にしながら時間をかけて食べると、お腹もいい感じになってきますね。
ふと、お庭を眺めると、木々の中に溶け込んで、ちゃっかり、猫がひなたぼっこをしていて、癒されました。



先付


小さな日本庭園を眺めながらいただく


八寸


炊合せ


中庭

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畳の部屋から外を見る


古い扁額がかかっていました


聞くところによると、このお店、二軒茶屋中村楼の創業は室町時代480年前とか。伝統や格式を重んじることはもちろん、時代に受け入れられる多様な変化を繰り返し、今に至っている。そこには大きな決断も、大変な苦労もあったことでしょう。
こうして、ランチを済ましたあと、八坂神社の境内を抜け、とりあえず地下鉄東山駅方面に向かって歩くことにしました。
途中、白川のシダレヤナギの若葉が、川面に垂れ、とてもす清清しく感じました。



前の通り 着物姿が目立ちます

中村楼HP
前回 府立植物園と半木の道
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