京都の町から、南西に位置する八幡市は、桂川、宇治川、木津川の川が合流し、淀川になる、交通の要所。秀吉と光秀が戦った天王山の合戦など、南北朝の時代から、さまざまな戦いの舞台となったところです。
その川を見下ろすのが、男山と呼ばれる、平坦な地域を一望するのに最適な山があります。この男山に鎮座するのが、有名な八幡宮のひとつ「石清水八幡宮」です。(他は、大分の宇佐神宮、鎌倉の鶴岡八幡宮、福岡の筥崎宮など、八幡宮関係は、全国で約4万4000社あるそう。ちなみに総本社は、宇佐神宮です。)
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北東の鬼門に位置する比叡山延暦寺と共に、京都の都、また国家を守護する社として、皇室をはじめ、多くの崇敬を集めている神社です。
山の上にある社へは、京阪「八幡市駅」のそばにある「男山ケーブル」で登ります。(もちろん歩いて登ることも可能)
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ケーブルに乗るのは、5分ほどなので、それほど長く景色を見ていられませんが、なかなか素晴らしい眺め…。
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本殿に行く途中に、「エジソン記念碑」があります。
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「なんでエジソンなの?」とミモロ。白熱電灯の発明で知られるエジソン。その開発に、ここ八幡の竹が重要な役割を担っていたのです。開発当初、電灯が輝く時間は、わずか40時間ほど。それを実用化するには、長時間、輝く必要があります。さまざまな素材のフィラメントを使用しても、なかなか長時間輝くのは、むずかしかったところ、出会ったのが日本の竹。エジソンが日本みやげにもらった扇子の骨を使ったところ、電球の寿命が飛躍的に伸びたのです。そこで、知人の探検家に、日本各地の竹を持ち帰ってもらい、研究。その中で、出会ったのが、この男山周辺に育つ竹だったのです。電球は、その後、しばらくの間、日本の竹をフィラメントにしていたとか。
この記念碑は、昭和33年にエジソン彰徳会によって、建立されたもの。
「なかなかりっぱな記念碑だね~」とミモロ。米日、両国の国歌斉唱、国旗掲揚など、エジソンの偉業をたたえ、さらに両国の友好親善のために、2月11日には、エジソン誕生祭、命日の10月18日には、エジソン碑前祭が行われています。
「あ、こんな碑?もある…」
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さて、本殿にお詣りしましょう。
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本殿は、建立依頼、なんと造営14回、修理17回。現在の社は、寛永11年(1634)に徳川家光が修造したもの。八幡造りという前後2棟からなる独特の建築様式です。
極彩色の美しい楼門。本殿の囲む欄間の彫刻は、150点以上にのぼり、それぞれ見事な名工の技が振るわれ、見惚れるばかり。
ところで、楼門の正面には、一対の鳩の錺金具があり、右側は、ちょことクチバシを開いて、阿吽の鳩になっているんです。
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「またおみくじコレクション増えちゃったー」と悦びながら、みくじを開くと…。
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「願望かなわず…だって…。今が大切な時期だから、辛抱強くがんばりなさいって…」と、ちょっとがっかりした様子。でも、なかなか厳しい言葉が書かれたみくじは少ないので、ミモロ心にとどめて、がんばりなさい…。「は~い…」
参拝も済ませたミモロ、「お腹空いた~」と。そこで、まだ桜が残る境内を過ぎ、食事処「石翠亭」へ行くことに…。
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「厄除うどんだってーおみくじよくなかったから、厄払いしなくちゃー」と。入るなりすかさず注文。
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「このうどんは、作ると、八幡宮で御祈祷をしていただいているんですよー」と土池さん。「えー神様のお祓い受けてるんだ…」「そう、だから厄除うどんなんです!」と。「これでミモロも厄除けできるよね…」と言いながら、ご利益に授かろうと、汁まですっかり飲み干したミモロです。
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うどんを食べて厄除けしたミモロは、今度は歩いて山を下りることに…。
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途中にある社は、「石清水社」で、この八幡宮の名前の由来となるところ。
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八幡宮創建以前から、泉が湧き、冬でも凍らぬ霊泉として、今も崇められ、毎朝、御神前にここのお水が供えられます。
ミモロも井戸でお水を汲みます。
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「このお水で、お茶やコーヒー飲んだら美味しいかも・・」
清らかなお水で、さらに厄除けしたミモロ…「もう大丈夫だよねー」。そうね、大丈夫…でも、おみくじに書かれたみたいに、苦しくても辛抱することが大切…「うん…」と、ちょっと自信なさ気に返事するミモロでした。
*「石清水八幡宮」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…。
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