「もう荒御魂さま、御蔭神社からおいでになったよね~ご挨拶に行こう~」とミモロは、5月12日の昼過ぎに「下鴨神社」に向かいました。
「だれもいないね~」と、緊急事態宣言の今、ひっそりとした「糺の森」です。
5月は、京都三大祭りのひとつ「葵祭」が、「下鴨神社」「上賀茂神社」で行われます。例年なら、御所で装束を整え斎王代などの行列が、雅な趣で賀茂川沿いを進みます。「葵祭」とは、実は5月の上旬から下旬にかけて行われる一連の祭り「賀茂祭」の通称で、この時期に茂る葵の葉を装束の一部につけることから呼ばれています。
流鏑馬神事をはじめ、さまざまな神事が粛々と行われます。
なかでも12日に行われる「御蔭祭」は、「葵祭」の始原の祭りで、比叡山の西麓に位置する「御蔭神社」で新たにお生まれになった神霊を「下鴨神社」の本殿にお迎えする重要な祭儀です。
生命の起源とも言われる新たな神霊の誕生「御生(みあれ)」。それをお迎えする「御蔭神事」の日は、例年なら「下鴨神社」」から「御蔭神社」へ迎えの行列が向かうのですが、今年は神職など関係者だけに執り行われ、一般には行列を見ることはできませんでした。
「でも、荒御魂さまにご挨拶に行く~」と、小雨が降る中、ミモロは「下鴨神社」に出かけたのです。
雨が濡らす新緑の木々の葉からこぼれる雫。
「糺の森」は、木々や草などそこに息づくものの生命に満ち、そこを歩くだけで、自然の中に生かされている自分を思います。
ミモロは、小雨に濡れることも気にせずに、じっと森の中に…。
コロナ禍の今、心を占める不安など…それを忘れさせるような静寂がミモロの体を包みます。
サクサクと参道の小石を踏む足音が聞こえる「糺の森」。人影のない参道を進むと、心が清められていくようです。
心が乱れる今こそ、しばしさまざまなニュースから距離を取り、今生きていることに、静かに感謝するひとときは大切かも…。
さぁ、本殿に参拝しましょう。
この時期、葵や桂の枝が飾られる神社。
さまざま行事は、緊急事態宣言の今、中止されましたが、神事は変わらずに行われているのです。
「どうぞみんなが心穏やかに暮らせますように…」と、ひとり祈るミモロです。
だれもいない境内…小さなミモロのお願いを神様はきっと聞いてくださっているはず…。
「葵祭」で「斎王代」がお清めをする御手洗池。
ミモロは、ここでもしばし水を見つめて、心を鎮めます。雨がミモロの体に染み込むのも気にしないで…。
「あ、写真撮影して~」とミモロは、池を離れます。
「準備できたよ~」と…
はい、斎王代ね!
参拝者の姿のない境内を、トコトコ戻るミモロ…ひとりだけど、そこには寂しさはありません。
「あれ?このお花なんだろ?」境内にある摂社の「相生社」の横に花束。
「懸花」とあり、なんでも神社にお供えするお花だそう。一束500円。「これ、前はなかったよね~気付かなかったのかな?」とミモロ。
縁結びのご利益で知られる社には、たくさんの花は供えられていました。
「コロナで花の需要が落ち込むのを救済するものかな?」と勝手に想像…。
「糺の森」を歩く途中で、「あ、双葉葵じゃない?」と立ち止まったミモロ。
近づいてみると…雨の雫を含みイキイキとした双葉葵です。鉢に植わる葵の葉よりなんかたくましい感じ。
自然の中だとみんな元気。この日の雨が木々や草にもパワーをもたらしているのです。
「みんな元気~」というと、ミモロはまたトコトコと歩きだしました。
コロナで心が沈むとき、ぜひ、自然の中を歩いてみては…。さまざまに行き交う情報から、離れる時間が心を穏やかにしてくれます。
<ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
人気ブログランキング
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで