「浄瑠璃寺」から、石仏めぐりをしながら、約1時間歩いて到着した「岩船寺」。
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「やっと着いた!」
さっそく拝観をお願いします。「ようお詣りにいらっしゃいました」とお寺の方。
「あのね~石仏めぐりしながら、浄瑠璃寺から来たんです」とミモロ。
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ここで、石仏に関する資料を見つけ購入しました。「これ最初から持ってればよかった~」とミモロ。う!すみません。
「あのね~内ノ倉不動明王って、とこに行ったんですけど、よくわかんなかったんです」とミモロ。
「え?あそこまで行ったんですか、地元の人でもあまり行かない山道なのに~大丈夫でしたか?」とお寺の方。
「うん、落ち葉で滑りそうなので、注意しながら進みました。え~石仏めぐりコースから外れてるんだ~でも表示があったから…」と。「浄瑠璃寺から来るより、ここから浄瑠璃寺に向かう方が、下りですから楽ですよ」と。「え?そうなんだ~」
う!ミモロにばれちゃいました。チラリと睨むミモロです。
でも、車をここに駐車したら、またここまで戻らないといけないのよ~。と弁解。
「浄瑠璃寺に戻るなら、バスにしては?1時間に1本、コミュニティバスが運行してますから、次に来るのは、1時間後ですね。ちょうど拝観するのにいい時間かもしれませんよ」とのアドバイスをいただきました。そう、まずは帰りの交通手段を確認するのが必須です。
さぁ、拝観料500円納め、境内へと進みましょう。
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ここ「岩船寺」は、天平元年(729)、聖武天皇が、僧の行基に命じて、阿弥陀堂を建立したのがはじまりと。
弘法大師ともゆかりが深い寺院で、最盛期には、広大な敷地に39の坊を有したお寺です。承久の乱の兵火で堂塔の大半を焼失、その後も火災などで、荒廃しますが、江戸時代に徳川家の寄進により、本堂や仏像などの修復が行われました。
鎌倉時代から江戸末期まで、興福寺の末寺で、明治になり西大寺の末寺となった真言律宗のお寺です。
まずは、本堂でお詣りします。
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本堂内は撮影禁止なので、ここでもミモロのお話を…
「本堂の中に入ったら、驚いちゃった~だって、すごく大きな阿弥陀如来坐像がいらっしゃったの」と。
天慶9年(946)という墨書から十世紀を代表する平安仏で、重要文化財です。
大きさは、約3mで、なんどケヤキの一木造りだそう。
「すごく大きなケヤキの木があったんだね~」とそっちに驚くミモロです。
金箔のお顔、衣には朱色の色が残っている貴重な仏像だそう。
「ともかく、すごく立派な仏像で、じっと前に座っていると、なんか心穏やかになるの」とミモロ。
また、11月30日まで秘宝特別公開で、両界曼荼羅などが公開されていました。
「ここのお寺の方々は、お花がお好きなのかも…」
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本堂の周囲には、季節の花がいろいろ飾られて、その心遣いが訪れる人を癒します。
参拝後は、境内内を散策しましょう。
鎌倉時代に建立された「十三重石塔」は、重要文化財。
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昭和18年に軸石のくぼみから、水晶の五輪舎利塔が発見されたそう。
境内でひと際目立つのが、室町時代に建立された三重塔。
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こちらも重要文化財。内部は、彩色が施された壁画があることがわかり、平成15年に復元されたと。
11月は、土日祝に内部の公開が行われます。(雨天の場合は中止も)
「岩船寺」は、花の寺としても有名。
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初夏は、紫陽花で知られます。
三重塔のそばにある鐘楼。
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「撞きたい」とご志納して、鐘を撞くことに。
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ゴ~ンと境内に響く鐘の音です。
お寺の裏手にある山…え?また登るの?
「だって、貝吹岩だって…どんな岩が見たい…」というので、山道を登ることに。
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その貝吹岩は、なんとなくハマグリを思わせる形。
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でも、貝吹岩というのは、その形からではなく、ここで法螺貝を吹いた岩だからだと判明。
「うわ~いい景色だね~」南山城を一望する景色です。
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ここで法螺貝を吹いたのは、かつて39の坊があり、そこの僧を集めるために吹いたのだそう。
お寺の大きさを思わせるお話です。
さぁ、そろそろバスの時間です。
「また、紫陽花の頃に来たいね~」とミモロ。
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その前に、紅葉を楽しむには、11月中旬ごろに…
*「岩船寺」の詳しい情報はホームページで
バス停まで行く途中、農家の方が里芋の袋詰めを作っていました。
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「里芋の煮っころがし食べたいなぁ~」というので、1袋100円で購入しました。
バス停に、1時間1本のコミュニティバスが到着。それに乗って車を駐車した「浄瑠璃寺」へと戻ります。
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「なんか貸し切りだった」。この時の乗客は、ミモロだけでした。
紅葉シーズンの週末などは、大勢の人が利用するバスです。
「お腹空いた~」と言い出したミモロ。確かに昼前に京都を出発してから、なにも食べていません。
でも…もう3時過ぎ…歩く人も少ないこのエリアに食べるとこはあるでしょうか?
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