ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

森鴎外や芥川龍之介なども題材した中国の僧「寒山拾得」の軸などを展示。町家ギャラリー「京空間mayuko」へ

2025-02-15 | イベント

「なんか変わった風貌のおじさんたちだね~」とミモロが画集や掛け軸を見て…。
この日訪れたのは、京都醒ヶ井仏光寺の町家ギャラリー「京空間mayuko」。

四条堀川の交差点の南東に位置する醒ヶ井仏光寺エリアは、京都らしい町家が軒を連ねる風情あるエリアでした。

「でも、10年前に比べたら、マンションやホテルがたくさんできて、雰囲気ちょっと変わったかも…」と。道幅の広い堀川通に面する場所には、10階を越す高層のホテルやマンションの建築が許可されているのです。
「高い建物が増えたから、通りが前より暗く感じる…」とミモロ。そう、京都の中心部の「田」の字地区と言われる、2階建て町家が集中していた場所は、道幅は昔のままで、そこに5階建てクラスの建物ができたことで、確実に通りは暗くなっています。
「なんか、京都の町の風情って、やっぱり減ってるよね~」と思うミモロです。

さて、その話はこれくらいにして、「こんにちは~」と久しぶりにやって来たミモロ。

「いらっしゃいませ~」といつも笑顔で迎えてくださる友禅作家の黒田庄七郎さんと、ご自分で染められた草木染の半襟やモダンな雰囲気のお着物が素敵な染色作家の気谷麻由子さん。


町家のお座敷では、2月13日~2月24日まで「寒山拾得とドロンドール展」が開催中。
寒山拾得は、黒田庄七郎さんご自身が収集したり、家に伝わる掛け軸など。

ドロンドールは、気谷麻由子さんが古裂などを使って作られたオリジナルお人形です。


まずは、「寒山拾得」の掛け軸を拝見。
中国の唐代中期に蘇州の禅寺「寒山寺」にいたとされる風狂の僧である寒山と拾得。なんでもその生き方や達観したものの見方などが、文学や芸術作品の題材に。森鷗外や芥川龍之介、井伏鱒二なども「寒山拾得」に関係する作品を手掛けているとか。
「でも、なんか変なお顔…」

独特の風貌…また、寒山は巻物、拾得は箒を持っているのがお約束。

「ホントに、いろんな年代の墨絵などに登場してるんだね~」と、多くの文化人の心を惹きつける題材だということはわかりました。

「でも、やっぱりよくわからない…」というミモロ。確かに奥が深そう…。
これをきっかけに、少し勉強するのもいいかも…。


絵画だけでなく、立体の造形物の「寒山拾得」も…


「あれ~タヌキの寒山拾得もいるんだ~」

こちらは、気谷さんの作品。お約束の箒と巻紙があるので、「寒山拾得」だとわかります。つまり、箒と巻紙が並んでおいてある状況で「寒山拾得」と言えたら、かなりの教養人かも…「ミモロ、学んだから、今度、箒と巻紙見たら、言える」と。でも、とてもその教えは理解できません。

「これがドロンドール。あのね~タヌキのポンタとポンコが人間に化けるのに失敗して、目とお耳がタヌキのままなんだって~」

よく見ると頭に耳が付いています。あれ?ミモロがお帽子被ったときに似てる…

草木染でさまざまな和装雑貨も手掛け、その作品も並んでいます。


和装だけでなく、洋装の小物としても洒落ていて、外国人にも関心が抱かれそう…。


この個性的な展示は、2月24日まで、入場無料。
詳しくは、「京空間mayuko」のFBから、どうぞ~



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