ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

北野天満宮の「瑞饋祭(ずいきまつり)」のご奉仕参加者に。平安時代から続く「北野祭」復興

2023-10-03 | 祭事・神事・風習

10月1日、ミモロは、朝8時に「北野天満宮」にやってきました。


この日は、ミモロのママが、10月1日から4日まで行われる「瑞饋祭ご奉仕参加者」として、行列に参加する人たちの装束の着付けをお手伝いするボランティアをすることに。それについて来たミモロです。

京都の祭りは、神輿渡御などの巡行列に、多くの参加者が、昔ながらの装束を纏います。

地元の方をはじめ、学生さんたちなど、いろいろな人がご奉仕し、祭りを行うのです。
「たくさんの参加者に、装束を着付けるって、時間かかるよね~だから、着付けをお手伝いするボランティアが必要なんだって~」とミモロ。

その奉仕者は、「北野祭保存会」が募集。そこのメンバーであるお友達にミモロのママは誘われて参加することに。
当日、現場に行ってすぐに着付けができるわけもなく、その前に、2日間ほど、着付けのお稽古があり、ミモロのママは、袴などの付け方を教えて頂きました。

「なんかパッパッて、手際よく着付けて、しかも長い時間歩いても、着崩れないようにしないといけないんだって~」とそばで見ていたミモロです。

十二単などの時代装束の着付けを手掛ける先生のご指導で、基本的な紐などの結び方を教わります。


予め準備された装束…まず、それを準備するのも、かなり手間がかかる作業。
200人ほどの参加者は、それぞれ決められた装束を割り当てられて、それを着付けボランティアによって、整えられるのです。

さて、ミモロのお友達が会員の「北野祭保存会」は、平安時代から伝わる「北野祭」の古儀を再興すべく有志が集い、平成26年に結成。神社に伝わる「祭礼図絵巻」に描かれた神輿復興のための「北野神輿会」も発会。2026年に神輿を完成させ、2027年を目途に、昔ながらの「北野祭」復興を目指して活動をしているのです。

「今年、はじめて参加したミモロです」と、「北野祭保存会」の井上会長に挨拶。

「それはぞれは、ぜひ、これからもよろしくお願いしますね~」と井上会長。

すでに、花傘、担い茶屋などを復興させたり、かつて朝廷に献上していた米を、神田で育て、収穫したり、様々活動をなさっています。

「あの~北野祭と瑞饋祭って違うんですか?」とミモロ。
「そもそも北野祭というのは、永延元年(987)に一条天皇により勅祭とされた「北野天満宮」の祭礼で、神輿渡御や神賑行事などが盛大に行われていたんです。でも、いろいろな戦乱で中断されて、近年まで、本殿のみで神事が行われていたんです。それを、昔のような姿で復興させたいという有志が、現在、活動をしているんです」と。

一方、「瑞饋祭」は、古来西ノ京の地で行われる氏子の祭りで、明治時代になり、その地域で育った野菜などを飾り付けた神輿を神幸祭として渡御する現在の形になったんだとか。こちらは「西ノ京瑞饋神輿保存会」が、その伝統を受け継いでいます。

「つまり、今は、北野祭と瑞饋祭の両方がいっしょになってお祭りしてるってことかな?」と思うミモロです。

瑞饋神輿の渡御は、10月4日に「北野中学」のそばの御旅所から出発し、二条駅の近くを経て、「北野天満宮」のそばを通り、再び御旅所へと戻ります。
同日、同じ御旅所を出発した「北野祭」の還幸祭行列は、別のコースを経て、16時半ごろ「北野天満宮」に戻ってきます。
「微妙に二つの行列、重ならないんだ~」と、巡行のコース図を見て…。

「あ、花傘が出発するよ~」と、「北野天満宮」の境内から、門を出ようとする花傘。

「大きいから、引っかかってる~」

続いて鳳輦も門を出てゆきます。


鉾をのせた車も、門に触れないように注意しながら外へ


門の外には、可愛らしい装束のお稚児さんたちが、出発を待っています。


宮司様もお出ましに…「いよいよ出発だね~」


天満宮の鳥居をくぐり、次々に町の巡行へ


ミモロも多くの見物人の後ろから、その行列を見送りました。


「ミモロちゃん、戻って来たの?」と、留守を預かる「北野祭保存会」の方。

「うん、まだ、お昼食べてないから~」と。

この日、ご奉仕した人には、「北野天神 宮弁当」が配られました。

このお弁当は、保存会の方々が育てたお米を使った、天満宮を象徴する梅と松の形のおむすびお弁当。
梅の形の方には、境内でとれた梅干しが入っています。

宮弁当と共に、記念品も頂戴しました。
「このお弁当美味しいね~」と、ミモロは、そばで見ていただけですが…しっかり食べています。

「ママ、4日の還幸祭のお手伝いにも行くんだって~」とミモロ。その日は、行列から戻った人の装束の後始末のお手伝いです。

ぜひ、京都のお祭りのお手伝いをしたい方は、「北野祭保存会」にご連絡を…
お問い合わせ先は、090-5906-3033 (保存会会長 井上)へ


還幸祭の行列は、10月4日午後13;00ごろ「御旅所」を出発、天満宮には、16:30ごろ戻ってくる予定です。

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