[今年は、どんな京菓子に出会えるのかな?」とミモロが楽しみに出かけたのは、京都御苑の西にある「有斐斎弘道館」です。
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現在、こちらを本会場に、11月14日まで「京菓子展『手のひらの自然ー徒然草2021」が、「旧三井家下鴨別邸」「JR京都伊勢丹」「京都御苑 中立売休憩所」の特設会場で、全国から寄せられた和菓子の力作53作品が展示されています。
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ミモロが訪れた本会場である「有斐斎弘道館」は、江戸時代を代表する儒学者の皆川亶淇園の学問所だったところで、取り壊されそうになった歴史的建物を多くの人たちの支援により、文化サロンとして保護・保全されているのです。
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「毎年、すごく美しくなってる…ここに携わる人たちの思いが伝わってくれるね~」と。美しい石畳を歩くミモロです。
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「こんにちは~今年はどんなお菓子にであるのかな?」とワクワクしながら中へ。
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「ミモロちゃん、ようこそ~今年も素晴らしい作品がいっぱいですよ~どうぞ楽しんでくださいね~」と広報の方。
会場となっている建物のさまざまな場所に置かれた京菓子。
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「なんか宝石店に来たみたい…」とミモロ。
ひとつひとつが展示台に飾られ、スポットライトを浴びた姿は、宝石店のジュエリーのような輝きを放っているよう…。
この京菓子展は、今年で7年目で、毎年、異なるテーマで公募され、「京菓子デザイン部門」「茶菓子実作部門」で、京都市長をはじめ、京菓子の発展に尽力する方々によって審査されます。今年のテーマは吉田兼好の『徒然草』で、過去最多の655作品の応募があり、その中から53作品が京都市内の4会場で展示されることに。
「いろんな作品があるんだよね~」とミモロは、興味津々。
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この京菓子展に応募する人は、プロの和菓子職人さんだけでなく、学生さんや主婦など和菓子愛が強いさまざまな分野の方が自由に応募できるのが特徴。また、テーマである「徒然草」をどう読み解き、表現するか…それも見どころのひとつです。
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「ただ美味しそう…」という基準ではなく、そこにいかに作りての世界感が盛り込まれているかが、この京菓子展の魅力といえます。
展示されている作品を見て、どう感じるか・・それも訪れる人の感性しだい…。
「みんな美味しそうだよ~」とミモロの京菓子を見る目は、食欲が勝るよう。「食べたい~」と言い出しました。
そんな人のために、和菓子と共にお抹茶を頂ける呈茶(1000円)も行われています。
この日は、4種類の作品が茶菓子としてありました。
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ミモロは、そのうちの一つを選んで、お茶席へ。
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「ここのお茶席のお茶碗っていつもすごいんだよね~」と。この日ミモロがいただいたのは、伏見稲荷の鳥居が描かれた江戸時代の茶碗で、稲荷山の土で焼かれたものだそう。
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他に、秀吉が飲んだといわれる茶碗なども…美術館に所蔵されていそうな茶碗が次々に登場するのも、ここの呈茶の楽しみ。
さて、ここの主人である太田さんの興味深いお話に耳をピクピクさせながら聞き入るミモロたち。
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大学で教えたり、いろいろな文化講座なども主宰し、ご自身老舗和菓子店「老松」の店主であった、まさに京都の文化人の代表。京都の伝統文化の継承、発展に尽力なさっています。
「今回の京菓子展は、コロナ禍にもかかわらず、多くの応募があり、その作品のレベルの高さに驚くものがありました。本来、茶席などの菓子は、招く相手を思いながらひとつひとつ作るもので、世界にひとつだけの菓子。まさに一期一会のもてなしです。四季の彩りを巧みに取り入れ表現する京菓子…まさに日本の心のひとつですね~」と。
さてお茶席の掛け軸は…な、なんと吉田兼好直筆のもの…
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「え~そうなんだ~」と身を乗り出して拝見するミモロたちです。
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また、秀吉が開催した「北野大茶会」の様子を描いた絵も…
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その時にあった茶室の一部に使われていたという木材が、茶席の設えのひとつにも…
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「なんか久しぶりに特別な心和むひと時を過ごしちゃった~」と感激するミモロ。
お庭も見事…
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「もっと京菓子食べたくなっちゃった~」というミモロです。
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*「京菓子展」の詳しい情報はホームページで
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