「この公園、すごくキレイになって、のんびりするのにいい場所になったね~」とミモロがいうのは、「府立鴨川公園」。
ここは、出町柳駅から、「下鴨神社」に行く途中にある公園です。
以前から、公園はあったのですが、最近、さらにベンチなども整備されて、のんびり過ごすのに心地よい場所になりました。
「あっちに行くと、糺の森に行くんだよ~」と指をさしミモロがご案内。
木々が茂る公園…広い芝生のスペースがあります。
その公園の中ほどにある胸像。
これは、岡山出身で、京都で活躍した「目玉の松ちゃん」の愛称で親しまれた時代劇のスターだった尾上松之助の胸像です。
「どうしてここに胸像があるの?」とミモロ。
映画監督の牧野省三に、ケレンを特徴とする演技をかわれ、多数の牧野監督作品に出演しました。ギョロッと大きな目を動かす表情から、「目玉の松ちゃん」と呼ばれるようになったそう。
でも、彼の胸像が立てられたのは、映画スターということだけではなく、彼が行った社会貢献に京都府が感謝の意味を込めているからなのです。
大正14年に、彼は、京都府に対し、社会福祉事業資金に多額の私財を寄付。その寄付金を基に、京都市南区に低所得者向けの住宅を20戸建設。その住宅は「松之助出世長屋」と呼ばれ、居住者は、生活が安定すると新な居住者と交代し、40年に渡り多くの人を支援したのだそう。
その後、住宅は、民間に払い下げられたのですが、京都府は、彼の功績を讃え、後世にその名を残すために、昭和41年に胸像を建立、その偉業は、今に伝えられているのです。
「今、そういうお金持ちって少ないね~どういう風に豊かな私財を使うかって、その人の生きざまを表すね」と思うネコのミモロです。
公園の一角には、まるで舞台のような場所が…
「ここで、コンサートできるかも…」
また、そばには、とてもキレイなトイレも整備されました。
子供ずれで訪れても、安心な設備です。
「う~気持ちいい~」と大きな石の上で深呼吸。
いろいろな場所で町の整備が進む京都です。
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