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春の特別拝観の期間が終了する間際に、ミモロは、紅葉で有名な東福寺いに出かけました。
秋は、人でいっぱいのお寺も、今日は人影もまばら「ゆっくり見られるね」。
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東福寺は、鎌倉時代の1236年、摂政九条道家の発願により建立されたお寺。
聖一国師(しょういちこくし)を開山に仰ぐ、臨済宗の大本山です。
当時は、りっぱな伽藍をもつ大きな寺院でした。もちろん今もかなり大きいお寺で、
国宝の三門、竜吟庵方丈をはじめ、多数の重要文化財など、
貴重な建造物が見られます。
さて、ミモロ、ここで質問です。
東福寺の名前は、有名な2つのお寺に由来します。それはどこでしょう?
「エーと2つのお寺?お寺っていっぱいあるしなぁー」ミモロはちょっと悩みます。
みなさんは、わかりますか?
ミモロも行ったことがあるお寺よ。「え?行ったことあるの?」
しばらくして「わかった!」ミモロの目が輝きます。
「それは、東大寺の東と興福寺の福の字ね。それで東福寺・・・」
正解!
奈良の最大の寺院の東大寺と隆盛を極めていた興福寺を合わせたような大きなお寺を作りたいという願いから名付けられたといわれます。
「なるほど・・・だから大きなお寺なんだ、納得!」
境内には川が流れ、その渓谷を埋めるように茂る楓。
自然の地形を巧みに取り入れ、変化に富んだ景色が楽しめるようになっています。
ミモロが立っているのは、屋根の付いた臥雲橋。そこからは、楓の木々越しに、
通天橋が眺められます。
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「あの橋知ってる!」とミモロ。時代劇ファンならご存知のテレビ番組「鬼平犯科帳」。その最後に流れるエンディングロールの秋のシーンに登場する橋です。
「芸者さんや旦那衆が、紅葉見物しているシーンだよね」。
ミモロも大好きな時代劇で、必ず最後まで見ています。
「秋の紅葉は見事だけど、ここは、お花見もきっと素適なんじゃない?」とミモロは、辺りを見回しながら・・・。
残念!京都のお寺には珍しく、ここの境内には、桜の木がほとんどありません。
「お花見できないの?えーどうして?」
それはね・・・昔(1400年ごろ)、このお寺に、仏様のお掃除やさまざまな仏具などの調達をする殿司(でんず)という職にいた明兆(みんちょう)という僧がいました。、
彼は、とても絵が上手だったので、お寺の法要などに使われる絵画の製作をよく任されていたのです。
さまざまな作品のなかでも、「大涅槃図」という大作を描いたときに、将軍足利義持が、「これは見事・・」と感激して、「褒美をとらす・・・」と言ったそう。
「ミモロなら、お菓子とか、お洋服が欲しいなぁ」
まぁ、ミモロはともかく、
普通の人なら、ご褒美に地位や名誉、お金なんか頂きたいと言うんじゃないの。
でも、明兆は違ってた。
「桜の花があると、人々が浮かれて騒いだりして、修業の妨げになるので、境内には、桜を植えないで欲しい」ってお願いしたそう。
その言葉に、ますます感激した義持は、境内の桜を全部切らせてしまったそう。
それ以来、このお寺では、ほとんど桜が見らなくなりました。おしまい・・・。
「なんかもったいない気もするけど・・・このお話を聞いて、紅葉を見ると
なんかいっそうスゴイことに思えてくるね。秋が楽しみ、絶対来よう!」
そこから、ミモロは、トコトコと広い境内を歩き、
特別拝観ができる国宝の三門へと向います。
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三門は、高さ22m。堂々とした大仏様式を用いた入母屋造りで、禅宗三門では、最古、最大と言われています。
「特別拝観では、ここに上れるんだよ」
ミモロは、いそいそと三門の上り口へ、でも、急に歩みが重くなりました。
「えーここを上がるの?」ミモロの前には、傾斜が急な階段が。
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梯子を上るような感じの急な階段、しかも段差もかなりあります。
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「うー大変・・・」懸命に上る小さなミモロに、
「足元、気をつけてくださいねー」という声が。
「よかった無事に上れて・・・」ガイドなどもしてくれるお姉さんたちに迎えられ、
ホッとしたミモロです。
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一息ついたとき、
「わーすごい眺め・・・」思わず声を上げたミモロです。
さて、眼下には、どんな景色が広がっているのでしょう。
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