「一度、ぜひ伺いたかったんだ~」と、ミモロが訪れたのは、西陣織の工房が並ぶ石畳の大黒通に位置する「織成館」です。
「ここって、西陣織のこと、いろいろ知ることができるんだよ~。工房見学や手織体験もできるんだって~」
と、楽しみに訪れました。もちろんミモロは、何度も西陣エリアには足を運び、以前、このエリアで行われたスタンプラリーにも参加して、いろいろな工房やお店を訪れたことがあるのですが、なんとその中心にあるここ「織成館」は、お茶だけ飲んで中に入る時間がなくなってしまったという苦い経験が…。
観光客も大勢訪れる西陣エリアですが、緊急事態宣言の今、観光客の姿はありません。
さて、「織成館」は、平成元年(1989)に西陣の織屋建(おりやだち)を活かした建物に開設された手織ミュージアムです。その建物は、創業明治39年、西陣織の帯地製造業を営む「渡文」の初代当主である渡邊文七さんの住まい兼店舗として、昭和11年に建てられたもの。
「うわ~高い天井…明り取りの天窓があるから、内部は、明るいね~」と、館内に入ったミモロ。
「いらっしゃいませ~ようこそ、ミモロちゃん…」と迎えてくださったのは、現在の「渡文」の当主、渡辺隆夫社長ご夫妻とご長男のお嫁さんの朋子さん。
この「織成館」の開設をはじめ、電線を埋設した石畳の敷設など、昔ながらの西陣の景観を残す大黒町エリアを整え、西陣織の魅力をいっそう多くの人に知ってもらうことを目指し尽力なさったのが、渡辺社長です。昨年3月まで「西陣織工業組合」の理事長も務められ、和装離れが進み、厳しい状況にある西陣織業界の再興のために力を尽くされたのでした。
「織成館」以外にも、多くの人が交流できるスペースなども作られました。
「さすがお庭も立派だね~」と、京都を代表する産業である西陣織の織屋の隆盛を物語るお庭です。
さて、今回は、朋子さんのご案内で館内を見て回ることに。
まず、入口に飾られた豪華な衣装…細かい文様の能衣装です。観世流片山家が大切に保存してきた江戸中期の能装束の復元です。
「これ刺繍じゃないんだ~」とミモロ。「そう、全部織物なんですよ~あとで、工房もご案内しますね」と朋子さん。
続いて2階へ。
そこには、全国の手織物が展示されています。
約90点を収集した手織物で、それぞれの地域の人たちが、風土や気候に合わせて織りあげた絣などです。
「今は、もう織られなくなったものも多いんですよ」と。「え~そうなんだ~絣ってすごく着やすいよね~」と、ミモロも茶摘みなどで着ています。
さらに奥に進むと、そこには、艶やかな染めの着物が…。
「わ~キレイなお着物…」と色艶やかな染めの着物に見とれるミモロです。
「ここは、所蔵している約400点の江戸後期から昭和初期の着物や帯、襦袢、羽織などテーマにそって展示してるんですよ」と朋子さん。
「昔の着物って、なんか今の着物より遊び心ありますね~」とミモロ。
「ミモロちゃんって、お着物好きなのね~」と朋子さん。「うん、大好き…いろんな着物持ってるの…。まぁ、京都のネコですから…」と鼻を膨らませる様子がマスク越しにも想像できます。
次は、「渡文」で作っているさまざまな帯が並ぶお部屋へ。
「キャ~豪華~さすが~」と目を見張るミモロです。
「ここの品は、お買い求めもできるんですよ~」と。いろいろな着物選びも楽しめる会も企画されるそう。
「すごく広いんですね~なんか迷子になっちゃう…」とミモロ。
次のお部屋には、色とりどりの絵が飾られています。「これなぁに~?」と興味津々。
「誰かの絵?」とミモロ。「ここにあるのは、着物の図案なんです。それを元に西陣の着物ができるんですよ」と。
まるで額に入れたくなるような絵で、図案というより立派な絵画という感じ。
「昔の図案を描く人って、すごいね~」と。
「有名な日本画家さんが描いたものなんかあるんじゃないの?お宝になるかな?」とミモロ。
「う~それはどうでしょうね??」と朋子さん。
すでにお店を止めてしまったところや昔の織屋さんの持っていたものなどが、数多くあるのだそう。
実は、1階の入口にあるショップでは、昔の図案を購入することができるのです。
「また、あとでゆっくりショップ見よう~」とミモロ。
「では、次は実際に織りをしている工房をご案内しましょう」と朋子さん。
「わ~い、工房見学大好きなんです~」と、目をキラキラさせるミモロです。
*「織成館」の詳しい情報はホームページでどうぞ
<ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
人気ブログランキング
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます