「やっとお神輿、氏子町を渡御するんだよ~待ち遠しかった~!」というミモロ。
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東山「粟田神社」の神幸祭に出かけたミモロ。
境内で、神輿の前を進み氏子町を清める剣鉾を見送った後、急いで神輿の半被に着替えました。
さぁ、いよいよ神輿の差し上げ…
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京都の神輿の担ぎ方は、東京とは異なり、「ホイット~ホイット~」の掛け声とともに、時折、神輿を担ぎ手が両手で高く差し上げて、ユラユラ揺らします。その時、神輿に付いた金具の錺が、シャリンシャリンと音を出すのです。
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「揺らすことで、神様のパワーを高めるんだって…」
なかなか迫力があり、京都の祭りは、静かに行列をする…と思っている人は、きっと驚くはず。
「境内から出発だね~」と久しぶりの神輿の姿をじっと見つめるミモロです。
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「粟田神社」は、山の中腹にあるため、そこから町に進むには、石段を通らなくてはいけません。
重量のある大きな神輿が、石段を上り下りするのは、大変。そこで、担ぎ手だけではなく、周囲の人が綱をもって、神輿が急激に進まないようにサポートします。
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ミモロも、綱を握ってお手伝い…あまり役には立ちそうもありませんが…。
神輿が通るには、狭い石段を、周囲の木々に当たらないように注意しながら、ユラユラと石段を下りました。
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「あ、鳥居にぶつかっちゃう…」と周囲の人はハラハラしながら見守ります。
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無事に鳥居をクリアした神輿。担ぎ手も人にも安堵の表情が浮かびます。
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「ミモロちゃんもお手伝いしたんだ~」と、いつもミモロのブログを見てくださっている方が、声をかけてくださいました。
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「うん、ちょっとだけね~でも、参加できてうれしかった!」とニッコリ。
その後、神輿は、氏子町へと進んでいきました。
「どうぞ~食べてください!」と沿道で参拝者などに焼いた御餅の接待をなさっているところに、通りかかったミモロ。
「じゃ、遠慮なく…」と、ほとんど祭りにご奉仕していないにも関わらず頂戴することに。
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「美味しいね~」と…「あれ?ミモロちゃん、御餅食べてるんだ~」と通りかかった顔なじみの方に言われたミモロ。
「あ、だって~どうぞって…」と慌てて御餅を飲み込みました。
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「粟田祭」の日は、氏子町では、それぞれが守る剣鉾などを披露します。
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美しく設えられた神棚・・・御餅、栗、柿などがこんもりと盛られて、それらを見て歩くのも楽しみ。
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氏子町の人たちが、長い間大切に受け継ぐ品々。
神坂雪佳が描いた図案によって作られたのぼり旗など、貴重なお宝がさりげなく展示されているのです。
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「また、お祭りに行ってきます~」と手を振ってお別れして、神輿の後を追いかけます。
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神輿は、「平安神宮」へと通じる神宮道を進んでいました。
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神輿渡御が行われるそれぞれの氏子町は、厳密に分かれていて、他の神社の領域には、決して入りません。
神宮道の中ほどから、北側は、「岡崎神社」の氏子町になり、その手前で、「粟田神社」の神輿は、東へと方向を変えて進みます。
実は、このエリアは、東山区と左京区の区境にも重なるところなのです。
いろいろな神社の氏子町の範囲は、地図の区画割とは異なり、とても複雑。「なんでここが…?」と思うような遠くの神社の氏子町であるケースも多く、そこには、行政区分ができる前からの長い歴史があるようです。
ミモロがトコトコと粟田神社の氏子町を歩いていると、先行して進んでいる剣鉾に出会いました。
「ここに来てたんだ~」
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「あれ、ミモロちゃん、お神輿探してるの?」と、お祭りで今やお役を担っているお友達のたっちゃんお兄ちゃん。
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ミモロが出会ったときは、子供神輿のお世話をなさったり、ご家族でご奉仕をなさっているのです。
「ううん、偶然、ここには来ちゃったの…雨降りそうだから、気を付けてね…」とミモロ。
そう、午後遅くなると、天気が崩れる予報です。
今年は、前日の夜に行われる「夜渡神事」が雨で、中止になり、「粟田大燈呂」の巡行もなくなってしまいました。その日を楽しみに、頑張って、見事な大燈呂を製作した京都芸術大学の学生さんたちを思うと寂しくなります。
来年は、今年の作品も併せて巡行するとか…。
「こんにちは~」とご挨拶したのは、粟田神社の氏子の清々会の前会長さんと新会長さん。
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ミモロが、京都暮らしをしてから、お世話になった会長さんです。
「お祭りって、本当に地域の人たちを結びつけるものなんだよね」と、東京ではわからなかった地域との感覚を、京都に暮らして初めて知ったミモロです。
「やっぱりお祭りっていいね~」まだコロナ前の状態ではありませんが、3年ぶりの賑わいは本当にうれしくてたまらないミモロなのでした。
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