ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都東山「粟田神社」の神幸祭。3年ぶりの神輿渡御に感激。

2022-10-16 | 奈良、近畿

「やっとお神輿、氏子町を渡御するんだよ~待ち遠しかった~!」というミモロ。

東山「粟田神社」の神幸祭に出かけたミモロ。
境内で、神輿の前を進み氏子町を清める剣鉾を見送った後、急いで神輿の半被に着替えました。

さぁ、いよいよ神輿の差し上げ…

京都の神輿の担ぎ方は、東京とは異なり、「ホイット~ホイット~」の掛け声とともに、時折、神輿を担ぎ手が両手で高く差し上げて、ユラユラ揺らします。その時、神輿に付いた金具の錺が、シャリンシャリンと音を出すのです。

「揺らすことで、神様のパワーを高めるんだって…」
なかなか迫力があり、京都の祭りは、静かに行列をする…と思っている人は、きっと驚くはず。

「境内から出発だね~」と久しぶりの神輿の姿をじっと見つめるミモロです。


「粟田神社」は、山の中腹にあるため、そこから町に進むには、石段を通らなくてはいけません。
重量のある大きな神輿が、石段を上り下りするのは、大変。そこで、担ぎ手だけではなく、周囲の人が綱をもって、神輿が急激に進まないようにサポートします。

ミモロも、綱を握ってお手伝い…あまり役には立ちそうもありませんが…。

神輿が通るには、狭い石段を、周囲の木々に当たらないように注意しながら、ユラユラと石段を下りました。


「あ、鳥居にぶつかっちゃう…」と周囲の人はハラハラしながら見守ります。

無事に鳥居をクリアした神輿。担ぎ手も人にも安堵の表情が浮かびます。


「ミモロちゃんもお手伝いしたんだ~」と、いつもミモロのブログを見てくださっている方が、声をかけてくださいました。

「うん、ちょっとだけね~でも、参加できてうれしかった!」とニッコリ。

その後、神輿は、氏子町へと進んでいきました。

「どうぞ~食べてください!」と沿道で参拝者などに焼いた御餅の接待をなさっているところに、通りかかったミモロ。
「じゃ、遠慮なく…」と、ほとんど祭りにご奉仕していないにも関わらず頂戴することに。

「美味しいね~」と…「あれ?ミモロちゃん、御餅食べてるんだ~」と通りかかった顔なじみの方に言われたミモロ。
「あ、だって~どうぞって…」と慌てて御餅を飲み込みました。


「粟田祭」の日は、氏子町では、それぞれが守る剣鉾などを披露します。

美しく設えられた神棚・・・御餅、栗、柿などがこんもりと盛られて、それらを見て歩くのも楽しみ。

氏子町の人たちが、長い間大切に受け継ぐ品々。
神坂雪佳が描いた図案によって作られたのぼり旗など、貴重なお宝がさりげなく展示されているのです。

「また、お祭りに行ってきます~」と手を振ってお別れして、神輿の後を追いかけます。


神輿は、「平安神宮」へと通じる神宮道を進んでいました。


神輿渡御が行われるそれぞれの氏子町は、厳密に分かれていて、他の神社の領域には、決して入りません。
神宮道の中ほどから、北側は、「岡崎神社」の氏子町になり、その手前で、「粟田神社」の神輿は、東へと方向を変えて進みます。
実は、このエリアは、東山区と左京区の区境にも重なるところなのです。
いろいろな神社の氏子町の範囲は、地図の区画割とは異なり、とても複雑。「なんでここが…?」と思うような遠くの神社の氏子町であるケースも多く、そこには、行政区分ができる前からの長い歴史があるようです。

ミモロがトコトコと粟田神社の氏子町を歩いていると、先行して進んでいる剣鉾に出会いました。
「ここに来てたんだ~」


「あれ、ミモロちゃん、お神輿探してるの?」と、お祭りで今やお役を担っているお友達のたっちゃんお兄ちゃん。

ミモロが出会ったときは、子供神輿のお世話をなさったり、ご家族でご奉仕をなさっているのです。
「ううん、偶然、ここには来ちゃったの…雨降りそうだから、気を付けてね…」とミモロ。
そう、午後遅くなると、天気が崩れる予報です。

今年は、前日の夜に行われる「夜渡神事」が雨で、中止になり、「粟田大燈呂」の巡行もなくなってしまいました。その日を楽しみに、頑張って、見事な大燈呂を製作した京都芸術大学の学生さんたちを思うと寂しくなります。
来年は、今年の作品も併せて巡行するとか…。

「こんにちは~」とご挨拶したのは、粟田神社の氏子の清々会の前会長さんと新会長さん。

ミモロが、京都暮らしをしてから、お世話になった会長さんです。

「お祭りって、本当に地域の人たちを結びつけるものなんだよね」と、東京ではわからなかった地域との感覚を、京都に暮らして初めて知ったミモロです。

「やっぱりお祭りっていいね~」まだコロナ前の状態ではありませんが、3年ぶりの賑わいは本当にうれしくてたまらないミモロなのでした。


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3年ぶりに神輿渡御が行われた京都東山「粟田神社」のお祭り。剣鉾と神輿の姿に感激

2022-10-15 | 京都
秋は、京都各所で秋祭りが次々に…10月10日は、東山の「粟田神社」のお祭りです。

ミモロも張り切って出かけました。

3年ぶりとなる神輿渡御。その前に、氏子町を剣鉾が清めます。

境内に到着したとき、ちょうど剣鉾が巡行に出発する間際。
「よかった~間に合って~」

見事な金具の細工が施された剣鉾は、かつて京都祭りに欠かせない神具で、近年、その復活が進んでいます。


ベテランの剣鉾の差し手と共に、女性の差し手の姿も…。若手の差し手も増えて、伝統の祭り復活に寄与しています。

「ミモロちゃんも半被持ってるんだ~」「うん、作ったの…」

剣鉾の差し手の装束は、藍染に模様が染め抜かれたもの。生地も厚手でしっかりしています。それぞれの半被には、差し上げる剣鉾を象徴する模様ですが、ミモロの場合は、ネコ足を抜染したもの。

境内で、差し上げが行われ、カンカ~ンと響く鈴の音に、観客から拍手が沸き起こります。


拍手に送られ、神輿に先立ち、境内を後にし、氏子町へ進む剣鉾。

ミモロも途中まで一緒に…

「あ、次は神輿がそろそろ出発の準備に入るね」と急いで境内に戻り、神輿会の半被に着替え、神輿のそばへ。

ミモロの半被は、神輿会の方に作っていただいた自慢の半被です。「こんな半被持ってるネコ他にいないよ」とミモロ。


「立派な神輿だね~」と、いつ見ても美しい神輿。

京都らしい金錺がふんだんに施された神輿で、差し上げされ、激しく揺らされることで、神輿のパワーはいっそう高まると言われます。

「3年ぶりで、うれしくて…」と神輿会の会長さんにご挨拶。

「神輿渡御がんばってくださいね~」と、神輿会の副会長さんにもごあいさつ。ベテランの担ぎ手で、若い人へのご指導も。

祭り好きのミモロは、粟田神社の祭りに関係する方々とは、もう長いお付き合いになります。

いよいよ神輿渡御が3年ぶりに始まります。その前に、みんなで心を整えて、神輿を担ぎあげます。


「わ~いよいよ神輿渡御だね~。神社を出るのをお手伝いしなくちゃ~」と張り切るミモロ…その訳は…

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大津の町で3年ぶりに開催された「大津祭」。「曳山展示館」で見るからくり人形など

2022-10-14 | 奈良、近畿

10月9日の午後、京都山科からJR快速で次の駅「大津駅」で、「大津祭」を見たミモロ。

通りに並ぶ曳山を見た後、「もっとよく見たい!」ということで、向かったのは「大津祭曳山展示館」です。

丸屋町アーケードの中ほどにある展示館。

途中で、大通に向かう曳山にも遭遇。

「ここだ~」

ここは、年間を通じ曳山を展示しています。


「ここなら、カラクリ人形がよく見えるね」
ミモロが待っていると、正面に小さなカラクリ人形が登場。

「踊ってるのかな?」と。
その人形の所作に見入るミモロです。


ここなら、遠慮なくじっくり曳山を見ることができます。

「大津祭曳山展示館」は、丸屋町アーケード内、開館時間10:00~19:00 月曜休館 入館無料です。

いろいろな写真パネルで、大津祭を解説しています。

「大津祭にも厄除け粽あるんだ~」

そう、各曳山には、厄除け粽があり、巡行の折に。曳山から撒かれるそう。
「え~粽、もらえるの?でも…ミモロ、小さいから、キャッチできないね~きっと…」うん、そうかも、節分の豆まきでも、なかなか豆がキャッチできないミモロですから…。

「ところでお神輿どこ?」キョロキョロ。


祭りの中心的存在のお神輿の姿をまだ見ていません。そこで町を再び歩きます。

大津の町は、江戸時代の街道の面影を留める町並みが続き、風情ある古き日本がそこに…。


「もしかして、この先にお神輿が…」と、ネコの勘を頼りに祭りを司る「天孫神社」方向へ
「あ、お神輿だ~」


ちょうど神輿渡御が始まるところ…神事が行われ、神輿渡御の無事を願います。

「りっぱな神輿だね~」


さて「天孫神社」は、ヒコホホデミノミコトをはじめ4柱をご祭神とし、琵琶湖畔に8世紀の延暦年間に創建されたと伝えられる神社で、現在の場所には、15世紀の文明年間に移ったそう。明治までは「四宮神社」と称されていて、「大津祭」も「四宮祭」と呼ばれていました。


初めて訪れた「大津祭」。

「来年は、粽撒くの見たいなぁ!」というミモロです。


*「大津祭」の詳しい情報はホームページで

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十三基の曳山が町を巡る「大津祭」。からくり人形とお囃子が乗る曳山。

2022-10-13 | 奈良、近畿

「わ~賑やかな曳山だね~」と、お囃子が乗る曳山が町を巡る滋賀県大津市の「大津祭」が、10月9日に本祭を迎えました。


ミモロは、お昼過ぎに、京都からJRの快速に乗って、大津駅にやってきました。


三年ぶりに曳山の巡行が行われる「大津祭」。多くの観客が見守る中、次々に各町内の会所から、曳山が駅前の大通りに集まってきます。

「わ~お囃子の人が、身を乗り出して乗ってる!」

天孫神社の「大津祭」は、湖国三大祭(日吉大社の「山王祭」、建部大社の「船幸祭」)の一つに数えられる大津市の祭りです。その起源は、江戸時代初期と言われ、東海道の宿場として栄えた大津町人の経済力を背景に、その規模は拡大してゆきます。
国指定重要無形民俗文化財で、京都の「祇園祭」の風情を写した祭りでもあります。

曳山を飾る懸装品には、ゴブラン織りの織物などが…「なんか祇園祭の山鉾みたいだね!」とミモロ。
また、郭巨山、猩々山、神功皇后山など、能や中国の故事に由来したテーマで、曳山が作られているところも、祇園祭に通じるところ。

祇園祭の山鉾と異なるのは、それぞれの曳山に工夫を凝らした「カラクリ人形」が同乗している点。


お囃子に合わせて、動く姿に観客は見とれます。


さらに、曳山は、男女混合で、女性も乗れ、綱も引くことが可能。祇園祭の山鉾には、女性は乗ることはできず、試し曳きの時以外は、綱に触れることはできません。

さて、サイズは、祇園祭の山鉾より小型で、構造にも違いが…。それは車輪の数。大津祭の曳山は、3つの車輪。つまり三輪車で、通りの角などでの辻回しや、大通りなどでの方向転換は、スピーディーに行うことができるのです。


「あ、また別の曳山が来たよ~」沿道に集う観客の間をぬって、曳山は進みます。

「わ~」近くで見上げる曳山の姿に思わず声が…


昼頃に、駅前の大通りにずらりと並ぶ曳山。その後、再び町を巡行し、夕方には、それぞれの町会所に戻ります。


「あのね~町に曳山展示館っていうのがあるんだって~行ってみようよ」というと、ミモロは、アーケードがある商店街へと向かいました。

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美しい月が輝いた十三夜。「大徳寺 瑞峯院」での「お月見茶会」。ビオラとチェロのコンサートも

2022-10-12 | イベント

心が清められるような美しい月が輝く今年の十三夜。10月8日の夜は、前日の雨から一転し、澄んだ空に…。

ミモロは、この夜、「大徳寺」の塔頭のひとつ「瑞峯院」へ。お月見茶会に伺いました。

夕方、お寺に到着。「瑞峯院」は、室町時代に、大友宗麟が開山。歴史ある茶室と重森三玲の作庭した庭園でも知られます。

大徳寺は、千利休とも所縁が深く、多くのお茶会が開かれ、茶道を嗜む人には、憧れの場所でもあります。

なんとミモロは、そこでお茶のお稽古をしていますが、コロナ禍およびママの体調不良で、しばらくお稽古に行けませんでした。でも…3年ぶりに開かれた「お月見茶会」に伺うことに…。

まずは、お座敷でお茶を頂戴します。「久しぶりだから、ちゃんとお作法できるかな?」とちょっと心配。

でも、なんとか皆さんと一緒に頂くことができました。

(ミモロは、正座ができないので、それなりの座り方で…)
「ミモロちゃん、今日は、楽しんでくださいね~」とおっしゃる表千家の岩崎先生。

「はい、ありがとうございます。また、お稽古したいです」とミモロ。「はい、またぜひ…」とやさしい先生。

お茶を頂いた後、本堂で、お月見のコンサートが行われます。
始まるまで、ミモロは、夜のお庭を拝見します。

ライトアップされたお庭は、昼とは異なる趣が…。

お月様のためにススキや秋の花、そしてお菓子が用意されています。

「あ、お月様が見える…」虫の声を聴きながら、眺める十三夜の月。

なんとも美しい…「ここで見られるって、京都に暮らしてよかった~」と思うミモロでした。

重要文化財の室町時代の貴重な建造物である本堂で始まったコンサート。
この夜は、ビオラとチェロの演奏です。演奏家は、お茶のお稽古のお仲間でもある清水豊美さんと城甲実子さん。お二人とも、オーケストラや室内楽の演奏家としてご活躍なさっています。

あまり聞く機会がないビオラとチェロのアンサンブル。
バッハなどの曲目と、ベートーヴェンの「2つのオブリガード眼鏡付きの二重奏曲Wo032]という珍しい演目も。
最後に秋のメドレーが続き、アンコールには「ムーンリバー」も演奏されました。

ミモロは、その美しい音色と歴史ある本堂の雰囲気にすっかり魅了され、少しボーっとしているみたい。

その気持ちもわかります。

演奏会が終わって、演奏家のお二人と前田昌道老師にご挨拶に伺ったミモロ。

「すごく感激しちゃいました」とミモロ。「久しぶりに会えてうれしいです」とみなさん。

「以前なら、これからお月見の宴をするんですが、今年は、まだコロナが納まってないので、残念ながら、宴は中止に差せていただきます。ですから、おうちに召し上がっていただくようお弁当お持ち帰りくださいね~」と、前田継道ご住職。

「ホントは、みんなでお話しながら、頂きたい…昔みたいに…」と思うミモロですが、まだもう少し我慢です。

お弁当を頂戴して、お寺を後にします。

「わ~美味しそう…」京料理「阿古や」のお弁当です。

熱いお茶と共に、しっかり頂いたミモロ。「美味しかった~」と。

「なんか特別感がある素敵な夜だったなぁ~」と、「瑞峯院」での満月を思うミモロです。


*[大徳寺 瑞峯院」拝観時間9:00~17:00 拝観料400円
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