「あ、花嫁さんが来たよ~」と、ミモロが声を上げました。

そこには、白無垢姿の花嫁さん。
この日、ミモロは、いつも自然観察などでお世話になっているお友達といっしょに、同じ会にいらっしゃるメンバーさんのアイさんの結婚のお祝いに、京都東山の「知恩院」に行きました。

浄土宗総本山の「知恩院」。そこの「阿弥陀堂」では、仏前結婚式が行われます。
「仏前結婚式って、どういうの?」と興味津々のミモロ。教会の結婚式はよく知っていますが、仏前結婚式はあまり知りません。
「御式には、出席しないけど、お友達にお祝い言いに行きましょうね~」と誘われたミモロは、式が始まる前に境内に到着し、一目でも、その様子を拝見したいと思ったのでした。
境内の「阿弥陀堂」のそばで待機。しばらくすると、「ゴーンゴーン」と僧侶により、式の開始を告げる鐘が打たれ、周囲に鐘の音が響きます。

「いよいよアイさんいらっしゃるね~」と、「阿弥陀堂」に続く渡り廊下を見つめます。

僧侶に続き、姿を現した花婿さんとアイさん。

さすが浄土宗の総本山…その建物の大きさと厳粛な雰囲気は、今までミモロが見た結婚式場とは異なります。
じっと見つめるミモロに気づいたアイさん。白い綿帽子の中から、ニッコリと素敵な笑顔を見せてくれました。

「わ~キレイ~素敵だね~」とミモロ。
手には、薄紅色の花が…
白無垢の衣装に花束が、幸せを象徴しているよう…
結婚式をコーディネートする会社のスタッフの方が、二人をサポートしています。

挙式を行う「阿弥陀堂」へしずしずと入場。
阿弥陀如来の前で、厳かに式が行われるのです。

仏前結婚式では、「行華」(あんげ)というご本尊に七本の花を捧げる儀式が行われるそう。
「仏本行集経」の故事に基づいたもので、新婦が持っている7本の花から5本の花を受け取り、二人でご本尊の前に進み、花を捧げ、焼香する儀式です。
「あ、あのお花、ただの花束じゃなかったんだ~」と初めて知ったミモロです。
道理で、ピンク色の花は、教会で挙式する花嫁さんの花束とは異なり、バラバラで、丈も長めでした。
挙式には、参列せずに、外で待っているミモロは、御堂の中から聞こえる読経や僧侶の声に耳を澄ませていました。

ご先祖さまにも二人の結婚のご縁を感謝し、共に生きてゆくことを誓う儀式が続きます。
実は、アイさんは、浄土宗の門徒ではありません。「知恩院」での仏前結婚式は、宗教、宗派を問わないもの。だれでも挙式することができるのです。
宗派はともかく、ご先祖様にご縁を感謝することは、参列するご親族も、そのご縁をいっそうありがたく感じるとか。
挙式の時間は、約1時間。ミモロ達は、御堂の前で過ごします。
「あ、梅の実が落ちてる…」

ミモロは、地面に落ちた梅の実をサッカーボールのようにドリブル。なんでも遊ぶミモロです。

やがて、御堂の扉が開いて、アイちゃん夫婦が姿を現しました。

厳かな式を終えて、ホッとした表情のお二人。

その後、境内のいろいろな場所で記念撮影などが行われ、その後、ご親族での会食へ。
ご主人がそっと伸ばす手には、数珠が揺れています。

これから、ずっと手をつなぎ合って、人生を歩むお二人…
「お幸せに!」と、周囲の人たちから祝福の声があがります。
「いい感じのお二人だったね~。仏前結婚式って、ご先祖様に見守られているようでいいね~」と、一緒にアイさんを祝ったお友達。

確かに、広々した場所で、阿弥陀様に誓う結婚の儀。

いろいろな挙式会場がある中でも、特別感にあふれたもの。
ピカピカと輝くような陽ざしが降り注ぐ新緑が、二人の門出を祝っているよう…
どうぞ末永くお幸せに…
*「知恩院での結婚式」の詳しい情報はホームページで
<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
いつも一緒だよ~ミモロオリジナルキーホルダー

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで