名前が変わっていて近寄って説明を見ると、納得でした。英名は「ライラック」、仏名では「リラ」と呼ばれると書かれていました。北海道では「リラ」とも言いましたね。とても爽やかな香りのする花です。最近では園芸品種が多くなり、花の色も淡紫、赤紫、赤、白などさまざまで、八重咲きのものもあるようです。説明板によると、学名は「Syringa vulgaris」、モクセイ科、ハシドイ属の落葉低木です。もともとはヨーロッパ南東部からバルカン半島、アフガニスタンなどの地域に分布していた植物であると図鑑に出ていました。花言葉もロマンティックで『初恋の感激』だとか・・。忘却のかなたに置き忘れていた言葉ですね。写真は4月中旬に撮影しました。
つくば植物園の池の辺で咲いています。沼や水辺に生える多年草で、群生していました。春の一時期池が白い花で埋まりますので、見ごたえがあります。写真のように花は5弁の星型をしていますが、内側に繊毛上のものが見えますね。総状の花序の上のほうにある蕾は薄紅色をしているのがわかります。説明板によると、学名は「Menyanthes trifoliata」、ミツガシワ科の多年草です。写真は4月中旬に撮影しました。
富士山の砂礫地に育つ固有の植物で、なかなかお目にかかることのない植物です。つくば植物園でも砂礫地にほんの少しですが咲いていました。説明板によれば、学名は「Arabis serrata」、アブラナ科の多年草です。厳しい環境で育つ花だからでしょうか、白い花がなんとなくけな気に見えます。写真は4月中旬に撮影しました。
つくば植物園の熱帯資源温室で咲いていました。説明によれば、ブラジル南部~アルゼンチンにわたる地域が原産で、学名は「Ilex paraguaiensis」、モチノキ科と記されていました。葉は茶葉として使われ、鉄分やミネラルなどが豊富で南米では欠かせないお茶のようです。写真のように花は豆粒のような極小さな花が咲いていました。花より葉が有用で有名だから花は目立たなくてもやむを得ませんか。写真は4月中旬に撮影しました。
糸のような葉に黄色い漏斗状のスイセンが咲いていました。珍しいので早速シャッターを切りました。説明によれば、ヨーロッパ南西部地域が原産で、学名は「Narcissu bulbocodium」で、ヒガンバナ科の多年草です。写真は4月中旬に撮影しました。
つくば植物園で咲いていました。薄紫の藤の花のような色をした小型の花が枝先に咲いています。写真のように花びらに柔らかいひだがありますね。説明板によれば、学名は「Rhododendron tosaense」で、ツツジ科、ツツジ属の常緑低木です。写真は4月中旬に撮影しました。学名にもあるとおり、土佐地方に多く見られるツツジでしょうね。
つくば植物園で咲いていました。白い可愛い花です。花の直径は2-3cmほどでしょうか、小さくても存在感のある花だと思います。4月3日に掲載した「イカリソウ」と比較してご覧ください。説明板によると、学名は「Epimedium × youngianum」、メギ科、イカリソウ属の多年草です。うな垂れて咲く白い花はなんとも謙虚でもあり、際立って美しく見えます。写真は4月中旬に撮影しました。
花の形が大変変わっている花です。写真を拡大して見てください。形は「ダイモンジソウ(大文字草)」と似て5枚の花びらのうち下のほうの2枚がウサギの耳のように長く伸びています。また3枚の小さなほうの花弁に黄色い斑点があるのも美しいですね。昨年6月17日に掲載したユキノシタと比較してご覧ください。説明板によると、学名は「Saxifraga nipponica」、ユキノシタ科、ユキノシタ属の多年草です。
今年も薄紫の6弁の星型をした美しい花を咲かせています。色合いは、夕方に薄ぼんやり蛍光色で光る花に見えて幻想的です。他に白色の花もありますね。つくば植物園でまとまって咲いていました。説明によれば、園芸品種で学名を「Ipheion uniflorum 'Wisley Blue'」、ユリ科、イフェイオン属の多年草です。写真は4月中旬に撮影したものです。
面白い名前の花で、拡大して花を見るとすぐに納得する色と形状です。まさに狸の毛の色で、形も狸の尻尾のような感じです。よくこの名前をつけたものです。説明によれば、学名は「Carex podogyna」、カヤツリグサ科の多年草です。別名は「タヌキガヤ」だとか。写真は4月中旬につくば植物園で撮影しました。
つくば植物園で咲いていました。写真のように白い花弁が5枚はっきり区別ができるくらいに離れて咲いています。説明によれば、栽培品種で食用になり、学名は「Pyrus communis 'La France'」バラ科、ナシ属の果樹です。秋に独特の形状をした実がなり収穫してしばらく追熟させて、香りが良くなった頃に食べるととても美味しい果物です。写真は4月中旬に撮影しました。
近所にある大きなグミの樹が満開です。枝いっぱいに小さな花が咲いており、近寄ると甘い芳香が漂います。茨城県指定天然記念物の「曙グミ」で、樹高が10mにも及ぶ立派なものです。6月頃には赤い実がなって食べられます。写真は4月21日に撮影しました。
すでに4月3日付けで掲載しました「トキワイカリソウ」の自然交配で生まれたもののようですが、写真で以前掲載したものと比較していただくとわかりますが、こちらの「スズフリイカリソウ」は全体に小ぶりです(別名は、小碇草)。図鑑を見ると、中国地方の石灰岩が多い地域の山地に分布しているようです。花弁は直径約1cm程度で白または淡赤紫色ですが、萼や花茎は斑点のある赤褐色ですので、遠くからもわかります。つくば植物園では、トキワイカリソウとすぐ近くで比較できるように植栽されていました。説明板によると、学名は「Epimedium×sasakii」、メギ科、イカリソウ属の多年草です。写真は4月中旬に撮影したもので、花の最盛期を少し過ぎていました。
前掲の「スィートラベンダー」より一回り大きい花穂をつけていました。すぐ隣りあわせで栽培されていました。花穂の天辺にある紫色をした苞が特徴の一つです。説明板によれば、地中海沿岸が原産で、学名は、「Lavandula stoechas」、シソ科の常緑低木です。このラベンダーも芳香を放ち、薬用として栽培されているようです。花の色は紫だけではなく、白色もあるようです。写真は4月中旬に撮影しました。
つくば植物園には、ラベンダーもいろいろな種類を観察できます。少し変わった花で、可愛い名前のものを撮影しました。説明板によると、栽培品種で、学名は「Lavandula × heterophylla」、シソ科の常緑低木です。写真のように麦の穂のような花序に小さな薄紫の花が付きます。花も葉も触るととても良い香りを放ちます。この香り成分に薬効があるらしく、鎮静効果や防虫効果があるとか。確かにこの香りには癒されます。