友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

バラの庭でシャンソンを聴く

2009年05月13日 15時21分03秒 | Weblog
 昨日は真夏日のような暑さだった。そんな日に、友だちの家の庭で、バラとシャンソンを楽しむ「薔薇の庭オープンガーデン」が開かれた。私が遠慮するとでも思ったのか、彼女はわざわざ電話をかけてきてくれた。「人が入りきれないほどいっぱいになるよ」と話したけれど、なんとなく人の集まりが悪いのではないか、そんな予感があって電話をしてきたならと思い、誕生日会の皆さんに声をかけて出かけていった。

 私の予想通り、すでにたくさんの人たちがバラを眺めていた。シャンソン歌手は本当に歌が好きで、歌っているうちに本格的にシャンソンを習うようになったという女性だった。北海道出身の彼女には気の毒なくらい太陽が燦々とその白い肌に降り注ぎ、「お好み焼になっちゃう」と悲鳴を上げていたが、それでも最後まで日向で歌い続けた。「目がくらくらするわ」と言っていた。

 今年は早くから暑い日が続くかと思えば急に寒くなったりして、気候の変化はバラにも影響したようだ。いつもならば、もっと一斉に咲き誇るところなのに、咲き終わったものもあればまだつぼみのものもある。「バラの庭がバラバラになってしまった」と冗談を飛ばしていたが、今年は確かにそんな印象だった。彼女の庭のバラが満開になってから10日ほど後で、可児の花フェスタのバラが満開になるはずだが、今年は予想がつかない。

 「薔薇の庭オープンガーデン」にやってきた人の大半は女性だった。彼女の知り合いは私の知り合いでもあるから、「お元気そうですね。今は何をされているの?」とか「市長選には出られないんですか?」とか声をかけられる。丁度よい機会だと考え直し、大和塾やNPOおたすけの話をして、「そんなことで楽しんでいます。お世話になりました」と答えて回った。

 庭の主である彼女は、私が地域新聞を発行して何年か経った時、広告の集金が出来なくなってきて手伝いをお願いした人である。ある日、取材が重なり困っていると「私が行きましょうか」と申し出てくれた。以来、集金よりも取材して記事を書くことの方が「面白い」と言ってくれたので、記者となって働いてもらった。花の名所や美術館など、実によく知っていて、やがて地域新聞主催のバスツアーへと発展していった。

 私の家のルーフガーデンで、ビアパーティーを開いた時、友だちの大学の先生に彼女が「ウチの子どもを先生の大学に入学させたい」と盛んに言っていたが、その時まだ中学生だった息子さんは今では嫁をもらい、2歳の娘の父親となっていた。あれから何年経ったのだろう。少なくとも20年近い時間が流れていったのではないだろうか。
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