本当にヒマ人になってしまった。外は雨が降っている。別にこれという予定が無い。NHKテレビで『のど自慢』を見ようと思ったら、「琵琶湖毎日マラソン」に代わっていた。そんなに真剣に見るつもりはなかったので、小説を読みながらテレビを、結局最後まで見てしまった。3時にコーヒーを飲んでいるとカミさんが葬儀から帰ってきて、女子ゴルフを見出した。興味が無かったのに、この番組も終わるまで見てしまった。見終わってから、これはどうみてもヒマ人のやることだなと自分で笑ってしまった。
それでもブログに何か書かなくてはならない。これはもう、「琵琶湖毎日マラソン」と「沖縄女子ゴルフ」の感想しかない。マラソンの方は小雨が降っていた。この大会はロンドンオリンピックの選考会を兼ねているという。初めはペースメーカーに引っ張られて順調な走りだった。ペースメーカーは25キロまでと解説者が話していたけれど、このまま優勝してはいけないのだろうか、そういう例は無いのだろうか。
20キロ過ぎ辺りから、一番張り切って走っていたペースメーカーが先頭から抜けた。そして解説者の言うとおり、25キロで残っていたペースメーカーも脱落した。脱落したと言うよりも先頭集団から前に飛び出す選手が現れた。それまでは集団で順調に走っていたけれど、それが一気に崩れ、熾烈な争いになっていった。それでも、日本人のオリンピック候補と前評判の高い堀端選手はそのトップ集団にいた。優勝はできなくても日本人選手で1番になればロンドンに行くことができる。
堀端選手はトップの外国人選手を追って、ヒタヒタと走っていた。このままでは優勝はできないが日本人選手の1番にはなるだろう。そう思って見ていたら、どの辺りからか覚えが無いが、日本人選手が凄い勢いで追いついてきて、一気に抜き去って行った。堀端選手は追いついて来ていることに気付いていなかったのか、平行して走ることも出来なかった。抜き去った中本選手は優勝は無理でも日本人選手のトップであることは揺るがないと思っていただろう。ところが、後方から一般参加の選手がジリジリと追いかけて来た。
もうゴールは目の前にあったのに、後ろから来た一般参加の山本選手に中本選手は追い越されてしまった。解説者が「最後は気持ちですね」と言っていたけれど、ロンドンに行きたいという気持ちが山本選手が勝っていたということなのか。女子ゴルフも最後にもつれてプレイオフとなり、初出場の選手が勝った。勝ちたいという気持ちが強かったということなのだろうけれど、ゴルフはマラソンと違って、頑張ればいいというわけにはいかないようだ。絶妙のタッチでどうボールをコントロールするか、心の持ち方が左右するように見えた。
マラソンは東京大会では無職の選手が、この大会では一般参加の選手が、日本人選手のトップになった。「やればできる」という、高校2年の孫娘の好きな言葉が現実味を増した。努力することの苦手な私は、何をやればできるようになるのだろう。