昨日、ブログのためにパソコンに向かっていたら、文字変換が次第に遅くなってきた。漢字なのにひらがなのままにしたり、読み方が分からない漢字を打つのに、以前ならあったパレットが出てこないので、一文字ずつ打ち出したりして、どうやらパソコンの考えと違うことを繰り返していたからではないかと推測している。パソコンも自らの頭脳を持ってきたのだ。
誕生日と稀勢の里の横綱昇進をどう結びつけようとしていたのかと言うと、人は運命に逆らえないけれど、運命が何かを知ることは出来ないので、「努力する以外にない」へ持って行こうとしていた。バタバタした相撲を取っていた稀勢の里が、落ち着いて取るようになったのは、どこかで何かがあったからだろうが、それは意識してなのか無意識だったのか、どちらにしても自分の持ち場で努力していたからだ。人は意外に、自分では気が付かなくても結構努力していると思う。努力という言葉がいやなら、夢中になっていると言ってもいい。
それにしても、パソコンの機嫌が悪くなるのには困った。先回に続いてまたしてもカーソルが動かない。先日、パソコン教室を開いている卒業生が困った時の手順を教えてくれたのに、いざとなったら何も覚えていない。パソコンのスイッチを押しても電源が切れない時はコンセントを抜いてしまうと言っていたように思って、コンセントから抜いて放っておいた。今朝、電源を入れたら動いたから、理屈は分からないけれどこれでヨシとした。
昨夜、NHK・BSテレビでナチスに協力したドイツの医学博士を見た。同じように生活していながら結核になる人とならない人がいるのはなぜかという疑問から、優生学を研究していた。障害のある子が生まれないようにする研究は、優秀なドイツ人に邪悪なユダヤ人の血が混ざらないようにする「断種」へと進んだ。ユダヤ人虐殺に関わった人々は裁判で死刑となったのに、中心的な存在だったこの医学博士は咎められず、ドイツの最高学府の研究者となった。えっ、どうして?と思ったら、「優生学を一番研究していたのはアメリカだったので、裁くことが出来なかったのでは」という。人類の滅亡は科学の進歩にあると暗示している気がした。