雨になるとの予報だったので、チューリップの球根を取り出す作業を中止し、これまでに取り出した葉のついたままの球根を雨の当たらない場所に移動させ、ルーフバルコニーの掃除など出来ることに精を出した。そこへカミさんの友だちがやって来て、「バラが凄いわねえ」と見て回ってくれた。確かに今年のバラはつぼみが例年よりも大きい。大学の先生をしている友だちが「バラは肥料がたくさん要る」と言っていたので、昨年の秋にちょっと奮発して肥料を与えた成果だろう。
午後は大須の喫茶店で行われた長女のダンナの姉のコンサートに出かけた。教育大の音楽科を卒業してもコンサートまで開く人は少ない。これまでのコンサートはクラシック音楽の王道をいくものだったが、今日はちょっと変わっていた。会場が大須の喫茶店というのも初めてだ。ママがが「時々、こういうことをやっています」と言う。店内にはバイオリンを弾く女性の銅像もおかれていた。
客席は30席の小さな喫茶店だが、ママがひとりでやるにはこれくらいまでだろう。客席はしっかり埋まっていたので、ひとりで接客するのは大変そうだった。会場が小さかったので、声もよく聞こえ、顔もよく見えた。ソプラノとジャズギターの演奏による『古今東西流行歌』を、どのように歌うのか、楽しみだった。クラシックの歌しか取り上げないと思っていたので、違う一面を見ることが出来た。
いつもは細く高い声でしか歌わないのに、今日は太く低い声で歌う曲目もあり、これもまた彼女の別の才能を見た気がした。歌そのものはクラシックの声楽の歌い方ではあるが、誰でも知っている流行歌を取り上げ、新しい分野に挑戦していることもよく分かった。やっぱり、歌っている時の姿が一番美しい。教え子たちが「美人だよ」と褒めていたのも納得出来る。