友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

投票場で若い夫婦に出会った

2019年02月03日 17時04分48秒 | Weblog

  投票場で若い夫婦とばったり出会った。長女の社会人となった孫娘と同年の息子がいる。もう一人息子がいるはずだが、長い間音信が途絶えていたのでよく知らない。たまたま、出会った時にカミさんから声をかけられ、「子どもに手がかからなくなったから、国際交流の活動を手伝いたい」と申し出があり、久しぶりに話すことになった。

 私がマンションの役員をしていた時、ダンナの方はまだ30代の前半だっただろう。何かの営業職に就いていて、「契約を取ってくるのに、何もしない課長の手柄になってしまう」と先輩たちに零していた。ちょうど会社から独立して働きながら、歩合制で収入を得る社員のことが話題になっていた時期で、先輩たちは独立を勧め、彼はそれに従った。

 果たしてうまくいったのだろうかと長年気になっていたが、悪いうわさも聞かなかったので、順調にいっているものと信じていた。先日、彼のカミさんと電話で話した時、「ボーとしてますから、誘ってやってください」と言われたこともあり、「桜の時期に、みんなで桜の宴をしているから、今度必ず誘う」と話して別れた。彼はすっかりいいオヤジになっていた。と言うことは、私は禿げあがったジジイか。

 役員の頃はみんなで焼き肉屋で酒を飲んだ。夏には我が家にも来てもらい、ルーフバルコニーにゴザを敷き座布団を持って来て、ビヤパーティを開いた。立ったり座ったりも平気だったのに、今では「椅子にしてくれ」とみんな言う。若い人たちの愚痴を聞いたり、子育てのアドバイスをしたり、それぞれは核家族でありながら、大家族のように集まってワイワイやっていた。

 このマンションも45年経ち、すっかり年寄りが増えた。相方を亡くしてひとり暮らしの人や、結婚しない子どもとのふたり暮らしが目立つ。「他人に干渉されないのがいい」と思ってマンションに移った人たちも、高齢化がどんなものかまでは想像していなかった。マンションに友だちがたくさんいる私たちは珍しい類いだろう。人のつながりを大切にしていきたい。

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